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保護色 2008/02/07 THU (No.1771） 　K364の協奏交響曲を、このところ毎日聴いている。モーツァルト23歳のときの作曲である。独奏パートにヴァイオリンとヴィオラの二重奏、オーケストラパートも、ヴィオラが二部構成という、ちょっと風変わりな編成の、演奏時間30分少々の曲だ。 　モーツァルトはピアノの名手として知られるが、父親のレオポルドがヴァイオリニストだったこともあって、ヴァイオリンも相当な腕前であった。しかし、弦楽四重奏などを自らも加わって演奏するときには、もっぱらヴィオラパートを好んで受け持ったと言われる。 　そういうこともあって、モーツァルトの名曲と言われている曲には、ヴィオラが活躍するものが多い。この協奏交響曲でも、独奏ヴィオラの深い、沈みこむような音色が、実に効果的に使われている。変ホ長調の曲であるにもかかわらず、独奏ヴィオラパートだけはニ長調で書かれていて、これは、すべての弦を半音高く調弦して弾くという指定に他ならない。弦の張りを強くすることで、ヴァイオリンが奏でる高音パートの伴奏役ではないという位置づけをされているわけである。 　しかし、わずか23歳の若者が、これほどの美しい曲を書けるということが脅威だ。特に、第２楽章の切ないほどの美しさは、何度聴いても新たな感動を呼ぶ。 大きな画像はこちら。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 「お散歩デジカメ　Premium Edition」 日刊の有料メルマガです。購読料は１ヶ月1,050円。　　　 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 購読申込みはこちら。 購読料はクレジットカード、もしくは ジャパンネット銀行 からの自動引き落としです。 今日のプレミア版 バランス 【内容】 展示作品：通常版「バランス」 エッセイ：悪い予感 今日のポイント：図鑑写真を脱却したい 撮影会講評：ナンさんの作品 「ハリー・アップ！」