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夏井川秋模様 2008/11/09 SUN (No.2045） 　夏井川沿いの狭い道にバスで乗り込むというのは、冒険ではあったものの、なんとか無事に撮影会を進行させることができた。事前の下見の重要性を再認識したことであった。準備万端怠りなくば、コトは順調に進むのである。 　しかし、ボク自身はといえば、準備万端どころか、抜け作もいいところだった。早起きして出かけたのだが、前夜になにも準備しておらず、とりあえずカメラだけは忘れずに持って出た。ところが、何を思ったのか、たまには使ってやろうってことで、数ヶ月も手を触れていなかったMarkIIを手にしたのだ。モノの弾みとはこのことだ。 　一応、先天性健忘症ではあるがバカではない（つもり）なので、予備電池もバッグに入れた。ところが、カメラに入っていた電池は20枚ぐらいでダウン、予備電池も30枚ぐらい撮ったところでヘタってしまった。充電は必ずやるのが癖になっているから、充電忘れではない。何ヶ月も放っておいた間に、自然放電してしまっていたようだ。 　しょうがないから、予備カメラとして持参していたG9を使ったのだが、こちらも100枚前後でダウン。予備カメラの予備電池までは気が回らなかったため、持参していない。 　というわけで、最後の20枚ぐらいは、ヘタった電池をポケットに入れて暖め、微かに回復した電力を頼りに撮影した。電池３個を代わるがわるだから非効率もはなはだしい。だが、それでも、いったんＸが出た電池でも、暖めれば数枚分は電気を引き出せる。３個で20枚だから、バカにはならないということだ。 　で、戻ってから気付いたのだが、電池が大丈夫だった間に撮影した画像と、電池切れ後に、暖めるという非常手段を使って撮影した画像とでは、ダメが出る割合が段違いであった。最後の20枚は、削除ゼロ、つまり、撮ったコマ全部が合格ラインを突破していた。 　それに引き換え、前半の生き残り確率はせいぜい６割。つまり、何枚でも撮れると思っていた状態で撮影した画像には、いい加減なものがたくさん混じっていたということだ。 　デジカメはランニングコストがかからないなどといって、撮り放題を楽しんでいたつもりだったが、作品の出来という観点から見ると、限られた枚数しか撮れないという状況のほうが、いい絵が撮れるということを再認識させられたことであった。 大きな画像はこちら。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 「お散歩デジカメ　Premium Edition」 日刊の有料メルマガです。購読料は１ヶ月1,050円。　　　 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 購読申込みはこちら。 購読料はクレジットカードからの 自動引き落としです。 今日のプレミア版 錦秋 【内容】 展示作品：通常版「錦秋」 エッセイ：撮影日和 今日のポイント：空を入れる 撮影会講評：のりおくんの作品 「時の流れが止まっている街」