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遊水池冬景色 2009/01/13 TUE (No.2110） 　明日から２泊３日の予定で上越市に行く。小正月伝統行事の撮影だ。ボクの大先生である佐藤秀明氏のフィールドなので、ボクは、いわばカバン持ちの立場だが、毎年この季節に大先生と一緒に酒を飲み、寝食を共にするのは、たるみきったボクのネジを締め直す、とてもいい機会になっている。 　で、かなり以前からだが、こういう外出の際、毎日発行が義務付けられているプレミア版では、出先で配信作業ができないことが多いので、予定されている留守日数分だけ、事前に予約配信というのをやる。つまり、今回で言えば、明日14日から帰宅する16日までの３日分を、今日のうちに配信予約しておくわけである。 　ただ、そのプレミア版もこの普及版と同じく、「一日一枚」を看板にしているため、明日の分を今日出しておくというのは羊頭狗肉になる。したがって、帰宅してから、留守中の「一日一枚」を、後出し版という形で追加配信する。それがあるので、１ヶ月30日の場合でも、実際に届くのは32通だったり33通だったり、忙しい月には35通なんてこともあるのである。 　で、その予約配信版だが、「ダミー版」と銘打って、２年ほど前からアイスランドシリーズを連載している。お陰様で好評を博しているようだ。昔の写真ではあるけれど、一時期ハマっていた国なので、撮影にもリキが入っている。自分でも、かなり程度の高い写真だと自負しているのだ。 　そのアイスランド、昨年10月の米国発金融危機のとばっちりを受けて、国自体が破産の危機に見舞われている。のちに冗談と発覚したが、アイスランドが競売にかけられたなどという噂まで流れるような状態だ。国民総生産の５倍とか10倍という金融資産を国内銀行が保有していたらしく、その金融資産が暴落した結果、信用不安が一気に拡大したのである。 　国は、上位３銀行を強制的に国有化し、海外からの投資資金を凍結するという荒療治で対応したが、海外からは逆に、アイスランドからの預かり資産を凍結されるという対抗策を突き付けられ、にっちもさっちも状態というのが実情のようだ。 　当然、アイスランドの通貨クローナは価値が暴落するわけで、対ユーロで半分以下になってしまったことから、皮肉なことに、海外からの観光客が倍増の勢いだという。観光に行ったイギリスの友人からの便りでは、レイキャヴィクはきわめて正常、むしろ以前より活気に満ちていたそうだ。 　ただ、アイスランドテレコムに務めているボクの友人との通信が途絶えた。メールが届かなくなったのだ。欧州の新聞は、アイスランドの企業で首切りが大流行だと伝えている。また、国民の中に、自己破産をする人が急増しているそうだ。 　そういう人の中に、ボクの友人も含まれているのかも知れないと思うと、北極圏に接した、人口わずか32万人の小国の出来事であっても、他人事ではないような焦燥を感じるのである。 大きな画像はこちら。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら このページの最下段に「SILKYPIX」バージョンアップのお知らせがあります。 「お散歩デジカメ　Premium Edition」 日刊の有料メルマガです。購読料は１ヶ月1,050円。　　　 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 購読申込みはこちら。 購読料はクレジットカードからの 自動引き落としです。 今日のプレミア版 へら浮き 【内容】 展示作品：後出し版「へら浮き」 エッセイ：まったりな一日 今日のポイント：水面 撮影会講評：せろこさんの作品 「なにっ！？」