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ムギナデシコ 2009/05/11 MON (No.2228)


 クラシックに「冗談音楽」というジャンルがある。今日は、たまたま見つけ出したDVDを注文しておいたのが届き、繰り返し3回も見て、とっても幸せな気分である。鬼嫁がいる人生、笑いがなければ生きていけない。
 ボクは、歌謡曲やポップスはとんとダメだが、クラシックは好きで、なかんずくモーツァルト、バッハに関してはキチガイの部類に入ると自負している。また、この冗談音楽も大好きで、LPの昔からたくさん(というほどでもないが・・・)コレクションしていた。
 きっかけは、高校時代に聞いたモーツァルトの「音楽の冗談」と題されたディベルティメント、それに、20年以上昔になるが、某国営放送のFM番組が、たぶんBBCかどっかから横流しされたものを、年に一回流していたホフナング音楽祭のライブ録音である。
 イギリスという国は、首相の国会演説でさえ、冒頭に一発ジョークを噛ませないとだれも聞いてくれないというぐらい冗談好きのお国柄だが(しかも、ウィットの利いた上品なジョークが言えない人は、上流階級では仲間外れになる)、そう国だらこそ生まれたのが、このホフナング音楽祭だ。
 創始者は1950年代に活躍した音楽好きの風刺画家ジェラード・ホフナング(ユダヤ人なので、ホフヌングと呼ぶこともある)。音楽祭といっても、時期や場所が決まっているわけではなく、それこそ、ほとんど冗談のように、ある日突然、どっかでコンサートが開かれるといった塩梅なのだ。1990年代の半ばだったか、日本でも来日公演をやったことがある。それを聞きに行けなかったのが、今に至るも生涯の痛恨事だ。
 CDやビデオはすべて絶版になっていると思っていた。ところが、好き者はいるもので、入手したのは1992年、チェコはプラハで行われたコンサートの復刻版。とにかく、全編くまなく抱腹絶倒、最初のオーケストラのチューニングの場面から、最後のアンコールまで、笑わずにいられる場面はまったくないというぐらい可笑しい。
 しかも、10曲すべてが、ちゃんとクラシック音楽になっているのである。名曲のパロディーであったり、現代の作曲家が(冗談で)書き下ろした新曲であったりするのだが、視覚で笑わせ、聴覚で笑わせながら、聴覚のほうは立派な音楽に冗談が仕込んである。視覚の部分では、ステージに突然のこのこと現れた掃除のおばちゃんがホフナングの未亡人だったり、プログラムにも冗談満載だったりする。
 演奏は名門プラハ交響楽団、指揮者やソリストも一流どころが揃っている。ホフナング音楽祭は、ホフナング亡きあと、冗談なしでは生きてる価値がないという音楽家たちによって続けられているのである。
1.オープニング−チューニング
2.大大序曲(M.アーノルド) 4人の電気掃除機奏者
3.水道ホースと管弦楽のための協奏曲(L.モーツアルト/N.デルマー編) 庭師兼水道ホース奏者:ペトル・ハスマン
4.オペラ「カジモドとジュリエッタ」よりアリア(ジャコモ・スカルラッティーナ/M.ネルソン改訂) テノール:フィリップ・ドーガン
5.愛の協奏曲(W.ジョゼフス)ヴァイオリン:チャールズ・スワート、カンディダ・トンプソン
6.序曲「レオノーレ」第4番(ベートーヴェン/M.アーノルド編)
7.オーケストラ・スウィッチ(F.バターワース)
8.「びっくり」シンフォニー(ハイドン/D.スワン編)
9.「人気」協奏曲(F.ライゼンシュタイン)ピアノ:パヴォル・コヴァーチ
10.アンコール(W.ジョセフス)
指揮:パヴェル・ヴォンドルーシュカ、トム・バーグマン
演奏:プラハ交響楽団
収録:1992年5月31日 プラハ、スメタナホール(ライヴ)
演出:トーマス・バーグマン、アネッタ・ホフナング

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