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待ち合わせ 2009/06/02 TUE (No.2250） 　久々の洋モノである。アーサー・ヘイリーの「殺人課刑事」上下を昨日と今日で読み終えた。ヘイリーと言えば「ハズレがない」、というより、「絶対に外さない」というレベルの作家で、ボクは、ほとんどの著作を網羅しているけれど、面白くなかったってのは皆無だ。 　この小説、ヘイリーの遺作である。2004年、極めて残念なことに心臓発作で亡くなった。享年84歳、まだ一作や二作は書けたであろうにと思うと、寿命とは言え無念である。 　イギリスの工場労働者の子として生まれ、学歴は小学校しか出ていない。戦後、カナダに移住し、1950年前後からテレビ脚本などを書いていたとされている。処女作は1958年の「0-8滑走路（共著）」。1965年発表の「ホテル」がベストセラーとなり、1968年の「大空港」は映画化されて大ヒット、「自動車」「マネーチェンジャーズ」「エネルギー」「ニュースキャスター」など、さまざまな業界を舞台とする小説を書き、いずれも傑作の評価を得た。 　作風はミステリー風味であるが、決して推理小説ではない。この「殺人課刑事」も、警察を舞台にしてはいるけれど、真犯人は早い段階から読者にも分かる設定になっている。主人公である刑事は元神父、かつて逮捕した連続殺人犯から、死刑直前に意外な告解を受ける。老夫婦ばかりを８組、残忍な手段で殺害したとして死刑を執行されるのだが、１組だけは自分の犯行ではないと言うのだ。 　1997年の発表だから新しくはないが、人物設定が新鮮だし、謎解きの面白さも十分堪能できる。カトリック教会への批判や、米国の裁判制度の矛盾などにも興味をそそられるし、なにより、それらがストーリーの横糸として重要な意味合いを帯びているのである。元々がテレビ作家だから、視覚的な描写力にも優れている。傑作揃いの作家の、最高傑作と言っていいだろう。 　ところで、古本屋のブックオフが、期間限定でキャンペーンをやっている。６月７日までに宅本便を申し込むと、本の買い取りとは別に、全国の店舗で使用できる買い物券500円分をプレゼントするというもの。 　宅本便というのは、ネットで申し込めば（電話も可）古本を取りに来るというサービス。手頃な段ボールにまとめておけば、やってきた店員さんが玄関先で価格評価をして、現金引き換えで引き取ってくれる。このときに、最低１円の価格がつけば、買い物券ゲットＯＫなのだそうだ。 　もちろん、ブックオフオンラインに無料会員登録をする必要がある。登録しておけば、売る時も買う時も、すべてオンラインで注文できるので、ボクは大変便利に使わせてもらっている。買うときは、1500円以上なら配送費タダ。売るときは、たとえ１円でもタダ。ましてや、６月７日までなら500円分の買い物券がついてくる。500円といえば、ブックオフでは５冊も買えるのだ。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料はクレジットカードからの自動引き落としです。 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品： 通常版「滑り台の向こう」 エッセイ：カメラ故障 今日のポイント：ちょっと失敗 ネット撮影会講評：ナンさんの作品 「憩いのひと時」 滑り台の向こう