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海辺で花火 2009/07/31 FRI (No.2309） 　親父の通院日であったため、子ども会の海の家に出かけるのが半日遅くなった。昼飯も食わずに電車に飛び乗り、東京駅で外房線特急に乗り換える。駅弁とツマミと、ビールの500ml缶を３本買い、本を読みながらの旅行である。降りる駅は終点の安房鴨川だから、酔って寝てしまってもいい。 　案の定、熟睡しているところを車掌に起こされて下車。駅からバスで民宿へ向かい、着いたらすぐに夕食、子供たちと大人たちとは別テーブルなので、ここでもビールである。前夜２時間しか寝ていなかったので、子供たちの就寝に合わせて、ボクも寝させていただいた。他の大人たちはずいぶん遅くまで飲んでいたらしいが、ボクは即刻夢の中、朝の７時まで熟睡した。 　子供たちはこの日、遊覧船に乗ったりして楽しんだあと、夕食後は民宿前の浜で花火。酔った勢いで、0.5秒とか１秒とかの長時間シャッターを手持ちでやっつけるという暴挙に至ったけれど、商売でやっているわけじゃないし、どうせもともと期待もされていないカメラマンであるから、この程度の写真が撮れれば上出来なのだ。三脚なんて、もちろん持ってきていないしね。 　ところで、親父だが、毎月２回の通院と投薬の甲斐あって、病状は快方に向かっているのだそうである。病状ったって、別に痛くも痒くもなく、単に排尿が満足にできず、どうしても膀胱内に残尿が残ってしまうため、ときに無意識失禁に至るというだけのことなのだが、そのたびにおむつを取り替えてもらわないといけないため、自尊心がいたく傷つくらしい。それを、まあ、なんとかしようというので通院しているわけだ。 　だが、医者に言わせると、90年間も使い続けた臓器だから、その程度の劣化は病気とは言えないそうだ。しかし、放っておくと腎盂炎などの引き金にもなりかねない。多少なりとも改善できればということで投薬しているのだとのこと。 　かく言うわけで、月２回の通院付き添いは、親父が死ぬまで続きそうである。そのたびに半日潰れる。それは当然、ほかの仕事にしわ寄せするわけで、ご勘弁願えれば、というのが本音のところだ。 　でも、考えてみれば、待合室で待たされている間、他にすることは何もないから、親父と話をするしかない。時間的な面からだけで言うと、ガキのころはともかくとして、成人してから今までの合計時間より、ずっと長い時間を親父との会話に費やしていることになるのではないか。 　そういう意味では、決して無駄な時間ではないとも思える。いろいろと問題もあった親父ではあるが、尊敬に値する人物ではあるのだから、この会話の時間は、決して無駄にはならないと思うのである。ある意味、ボクは、親父の介護に携わることができない弟たちより、ずっと恵まれているのかも知れない。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 ただし、 購読しなくても後悔することはない 仕組みなので、貧乏な方は ご遠慮いただいた方が よろしかろうと存じます。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：ダミー版 「スコガフォスの滝」 通常版「狼煙」 エッセイ：子ども会海の家 今日のポイント：休載 ネット撮影会講評：休載 スコガフォスの滝 狼煙