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東京下町 2009/08/13 THU (No.2322） 　母親、鬼嫁、ボクの３人で「HACHI　約束の犬」を観た。映画を観るのは、こないだの「点の記」以来１ヶ月ぶりだ。しばらくぶりに実家に母親を見舞ったまでは良かったが、女２人の果てしないおしゃべりに、ただでさえ暑いのが余計に暑苦しい。本を読んでいても、とても集中できる状態じゃないのだ。うるさい！などと口走ろうものなら、女２人から袋叩きにされるのは目に見えている。そこで、一計を案じ、映画に誘ったわけである。61年も生きていると、こういう計略だけは上手になるのだ。 　「HACHI　約束の犬」にしたのは、たまたまそれぐらいしか女どもの鑑賞に耐えられそうなものが上映されていなかったからだが、結論から言うと、なかなか見ごたえのある、いい映画だった。20年ぐらい前に仲代達矢の主演で製作され大ヒットした「忠犬ハチ公」のハリウッド版リメイク作品である。その「忠犬ハチ公」もいい映画だったが、それを凌駕する出来であった。 　主演のリチャード・ギアがぴったりとハマっていたし、なにより、作りすぎていないところに好感が持てた。どの道、ストーリーはガキの頃から知っている話である。あれこれいじられたストーリー展開であったなら、違和感の方が先に立ったであろう。 　ストーリーは淡々と進んでいく。お約束どおりの展開だ。その中に、さりげなく犬の眼から見た映像や、犬の可愛い仕草などが挿入され、飽きさせることがない。素材の味はそのままに、ピリッとした香辛料の刺激が味を引き締める料理といったところか。 　飼い主が死に、犬が連日駅頭で、もう帰ってくるはずもない主人を待つ。単調なシーンの繰り返しなのだが、最後にはちゃんと大泣きできるように、自然な盛り上がりが仕込まれている。無感動冷酷女の鬼嫁でさえ目を腫らしていたぐらいだから、ボクや母親に至っては、ちょっと人前には出られないぐらいであった。 Vista Quest 1015 4,200円 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：通常版「マンションの夜」 エッセイ：おもちゃの存在価値 今日のポイント：水平が狂う ネット撮影会講評：休載 マンションの夜