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コスモスと鉄塔 2009/09/17 THU (No.2357） 　プレミア版の方は「鉄塔とコスモス」、こっちはその逆、なんともお手軽なタイトル付けである。痛風病みなのに、なんでコスモス畑なんぞに行くハメになったのかはプレミア版を参照していただければいいが、お陰で、今夜はまた寝られそうにない。激痛だ。 　ところで、痛風はボクの持病だから、それに対処するための薬は常に切らさぬよう、なくなりそうになったら医者に行って処方してもらうようにしている。高尿酸血症に対処するためのザイロリック、発作が起きそうなときに飲む消炎鎮痛剤のコルヒチン、起きてしまったときの消炎鎮痛解熱剤ボルタレンの３種類だ。発作が起きるのがいつか分からないから、病院が休みのときとか旅行先で必要になることもある。ボルタレンはバファリンなどの市販薬でも代用できるが、あとの２つは処方薬なので医者の処方箋がないと購入できない。常備しておかなくては心もとないということ。 　普通の患者であれば、診察した医者が出す処方箋を無条件に受け入れ、疑問もなくそれを服用する。だが、ボクは過去に、何度か痛い目にあったことがあるので、初めて処方された薬は、必ず自分で調べてみることにしている。疑問があったら医者と相談し、書き変えてもらうのである。自分なりの代替薬候補も探しておいてから医者を再訪する。 　その結果、尿酸値を抑える薬は、サロベールからザイロリックに、鎮痛剤は市販薬からボルタレンに変わり、コルヒチンは新たに加わった。鎮痛剤と言えば必ずセットで出てくる胃薬は貰わない。胃薬のほとんどは、痛風の症状を悪化させる副作用があることが分かったからだ。医者も知らなかったが、ボクが指摘したので調べてみてくれ、納得してくれた。 　同じことを親父の場合にもやった。施設に入る直前、今から５年前になるが、持病もないのにほとんど死ぬ直前まで至ったことがあった。当時、親父は全部で21種類もの薬を服用していた。ちょっとでも不具合があれば医者にかかり、言われるままに処方された薬を飲む。違う病院からさまざまに処方されたものをごっちゃにして飲むものだから、ボクは、親父の体調悪化は薬害だと思ったのだ。 　そこで、すべての薬を調べてみた。その結果、大半の薬は不要であり、また、いわゆる飲み合わせによる副作用と思われる点もいくつか見つかった。施設に入るときに、その施設の医者とじっくり相談し、その結果、21種類もあったのが、わずか４種類だけでいいとなったのである。親父の体調が劇的に向上したのは、施設の体調管理もあろうけれど、ボクは、薬を減らしたことが一番大きい要因だったと思っている。介護度４が今では１である。 　シロートのボクがどうやって調べるのか。言うまでもなくネットだ。なんでもいいから薬の名前で検索をかけると、製薬会社のサイトから医薬品比較サイトまで、いくつでもサイトが見つかる。製薬会社のサイトは自分のところの薬しか載せていないし、善し悪しのいいところしか書かないから省くとして、比較サイトはためになる。 　その中で、ボクのお気に入りは「QLifeお薬検索」だ。約１万種と、ほとんどの薬を網羅している上、情報更新も日々行われているため、情報の鮮度が高い。製薬会社が剤形を変更しただけで、翌日にはもう写真が入れ替わっている。 　掲載されている情報は、1錠あたりの単価、剤形データと写真、シートに記載されているデータ、製薬会社、主成分、作用と効果、医師に伝えるべき自分の情報、用法、服用回数・量、副作用、保管法などと多岐にわたり、特に、副作用情報は非常に緻密だ。 　1つのサイトからだけの情報では誤解しかねない部分もあるということで、たとえば、gooヘルスケアの「くすり検索」やWikipediaなども参考にするが、検索サイトの多くは情報量が少なく、Wikipediaはカバーしている薬の数が少ない上に、学術的すぎたり情報量が多すぎたりして使い勝手が悪いから、結局最後は「Qlife」に戻る。「Qlife」には病院検索や動物病院検索、家庭の医学などのサイトもあり、会員登録しておけば、自分の口コミ投稿もできるし、病院の予約もできる。他人の口コミは特に有用だ。（口コミ投稿や他人の口コミ評価などでポイントがたまり、それをネットマイルやPeXポイントなどに変換できる余禄もある。） 　というわけで、余計なことかもしれないけれど、薬を飲まざるを得ないときには、一度ご自分で調べてみることを強くお勧めする。医者と掛け合えとまでは言わないが、自分が飲んでいる薬の正体を知っておくだけでも、何も知らず、言われたままよりいいと思う。医者は必ずしも仁術信者だけとは限らないし、なにより、自分はモルモットじゃないんだから。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：通常版「鉄塔とコスモス」 エッセイ：はなまるうどんは臨時休業 今日のポイント：この違い！ ネット撮影会講評：せろこ。さんの作品 「ブランコ」 鉄塔とコスモス