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たわわに 2009/09/22 TUE (No.2362)

 我らがお田んぼ倶楽部の稲である。タイトルは「たわわに」だが、程遠いとまでは言わないけれど、「たわわ」は言い過ぎという程度に、今年の実入りは良くない。稲の穂は、広げるとちょうど扇の形のようになる。穂先が枝分かれして、その枝の一つ一つに複数の実が数珠繋ぎになるわけである。その枝別れの本数が今年は少ない。5、6本しかないのだ。豊作だった去年は7、8本になっていたから、穂をちぎって手のひらに乗せると、それなりの重量感があった。今年は軽い。
 でも、まあ、そういう天候不順でもちゃんと実入りがあり、「多少減収」程度の収穫があるのだから、品種改良ってのは偉大だ。これが戦前だったら、間違いなしの大飢饉で、農村には人買いが出没したであろうし、いわゆる逃散百姓、つまり、借金を踏み倒し、田んぼを捨てて夜逃げする百姓が頻出したことだろう。江戸時代なら、全員が飢え死にして集落が消滅するなどという事態が、特に山沿いの村では頻発したに違いない。江戸後期1833年の天保の飢饉では、日本の人口の1/4が餓死したと伝えられる。
 「たわわに」は、実の重さで枝がたわむ(曲がる)ことを言う。写真では立派にたわんでいるように見えるが、これは茎の成長が悪いから。日照不足により、茎がひょろひょろと伸長したのである。お陰で、稲はすっかり倒伏していた。普通、稲の倒伏は台風などの風害によるものだが、その場合はだいたい同一方向に将棋倒しのように倒れる。しかし、今回の倒伏は方向がバラバラ。いかにも、へなっとなって倒れたという感じだ。
 なお、言うまでもないことだが、豊作、不作はあくまで収量の多い少ないであって、できたコメの食味とは関係がない。したがって、不作だからと言ってヤケにならず、やはり、最後の稲刈り、天日干しまで、愛情を持ってきちんと手当てすることが大切だ。美味しいコメを味わうことができれば、収量が少ない分、余計に感慨も深いことであろう。





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