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谷底の集落 2009/11/01 SUN(No.2402） 　来春に庄内地方で撮影会をやるつもり、なんてことを書いたら、早速参加申し込みのメールを送ってきた人がいる。書いた方も書いた方だが、早々に参加表明する人も、よほどのことに気が早い。鬼じゃなくても笑ってしまうところだ。 　オープンセットってなんじゃ、というメールもいただいた。「鶴岡」と「オープンセット」で検索すると、こういうページが出てくる。要は映画村である。オープンセットというからには、例の如く、裏側はつっかえ棒だけのハリボテの家並みなんかが並んでいるところを想像するだろうが、とんでもはっぷん、ここのは本格的。日本中から古い家を解体して運びこみ、そっくり移築したのである。江戸時代の宿場町とか山間集落、農村、漁村、そういうものがそっくり再現されている。早足で見て回っても３時間はかかるという広大さだ。「庄内映画村ブログ」で写真をご覧いただければ、その本格度が分かる。 　庄内が映画のメッカになりつつある。きっかけは言うまでもなく藤沢周平だ。「たそがれ清兵衛」から続く一連の作品が鶴岡と酒田周辺で撮影され、いずれもヒットになったことから、その後も「ジャンゴ」「ICHI」などのロケ地となった。極めつけはアカデミー賞の「おくりびと」。「おしん」の昔から、映画やドラマがヒットすれば観光客が呼び込めるという原体験がある地方だけに、取り組み方も半端じゃないわけだ。現在は「座頭市 THE LAST」と「13人の刺客」が撮影中。 　話は飛ぶけれど、「座頭市」はどうでもいいが、「13人の刺客」はぜひ観たい。大昔に片岡千恵蔵、嵐寛寿郎の主演で観た記憶がある。長回しの戦闘シーンが強烈だった。里見浩太郎や丹波哲郎はまだ若造だった。今回はそのリメークになるわけだが、果たしてどんな映画になるか楽しみである。実は、この映画のロケのスケジュールに合わせて撮影会を企画しようという考えもあったのだが、写真を撮らせてくれるかどうか分からないし、第一、これからの季節はクソ寒い。なんせ、月山の中腹である。雪でも降ってきた日にゃ、ロケ隊は喜ぶかも知れないが、見ている方は死ぬわ。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：ダミー版「海沿いの牧場」 後出し版「棚田秋色」 エッセイ：紅葉狩り 今日のポイント：休載 ネット撮影会講評：休載 海沿いの牧場 棚田秋色