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里の秋 2009/11/02 MON(No.2403） 　お田んぼ倶楽部の今シーズンが終了したので、車に積みっ放しだった農作業衣類を下ろそうってことになった。ボクは積みっ放しでも一向に構わないのだが、鬼嫁が下ろせというのだ。荷室に地下足袋やら菅笠が積んである車は、もううんざりというわけ。鬼嫁が乗るのは週に１回か２回ぐらいのものだし、荷室に持ち物を積み込むことは滅多にないのに、お気に召さないらしい。 　だが、降ろした荷物をどうすりゃいいんだ。書斎に運び込むってわけに行かない。というのも、書斎はすでに、天井まで隙間なくモノで埋まっている。空いているスペースは、ドアからデスクまでの通り道だけなのだ。その通り道にしたって、よほど注意深く歩かないと、両側の堆積物に引っかかって雪崩を起こしてしまう。 　本来、ボクは綺麗好きである。 　おい、こら！ここで笑うんじゃない！ 　そりゃあ、普段のボクのいでたちや、不精髭だらけの顔面を見ている人には信じられない話だろうとは思うけれど、風呂だって毎日入るし、歯も毎日１回は磨くのだ。パンツや靴下も毎日取り換える。書斎がゴミ溜め状態に見えるのは、決してゴミが堆積しているわけではなく、必要なものを平面的に収納するスペースが決定的に不足しているからに他ならない。不要なものは、デスクの脇に置いてある酒の空瓶10本ぐらいのもので、一見ゴミ溜めのように見えても、実は、極めて高度に整理された状態なのである。 　問題は、なにがどこにあるかが分からない点。先天性アルツ系がまだ軽度だった若年時はたいがい覚えていたものだが、20年ほど前から記憶が曖昧になった。滅多に使わないものが必要になったとき、それを探し出すのが大変だ。でも、あっちこっちひっくり返すことになるので、そのついでに置き方を変えることができる。つまり、整理整頓になるのである。必要だと思っていたけれど、もう10年も使ってないぞ、というようなものが発掘されれば、即座に捨てる。 　で、問題は農着である。どこに押し込もうかといろいろ検討したけれど、ほんと、スペースがない。デスクの下ですら余地なしなのだ。鬼嫁曰く、椅子の上に置いておいて、椅子に座るときは膝の上に抱えて仕事すれば・・・だと。地下足袋を膝の上に抱えて写真の現像をしている自分の姿を想像したら、思わず泣けてしまったキットくんなのであった。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：普及版「寂寥の山」 エッセイ：豪農への道 今日のポイント：パターン崩し ネット撮影会講評：休載 寂寥の山