東京都立路面電車 |
2010/01/22 FRI(No.2484) |
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連日の出版社通いである。奥歯をガタガタ言わせられた昨日の痛手が癒えぬまま、再び針のむしろに座らせられる。別に悪事を働いている自覚はないのだが、生きていること自体が悪事そのものであるキットくんには、この手の試練が日常茶飯事のごとく押し寄せるのだ。
今日の議題はお散歩デジカメ読者への優先販売。何が何でもリスクはご免被るもんね主義に凝り固まった出版社は、依然として初版4,500部を譲らない。4,500なら「確実に」売れるという経験則に囚われているのである。
しかし、そこいらへんの写真家と同列に論じられてはキットくんの立場がない。お散歩ネットの会員だけで550人である。一人が10冊ずつ買ったとしても、それだけで品不足になる。なんたって、千年後の「なんでも鑑定団」で113円以上の高額鑑定が確実視されている写真集なのだ。会場のどよめきが目に見えるではないか。
メルマガの読者数にいたっては約一万人である。一人100冊ならミリオンセラーだ。その0.45%しか刷らないというのは、飢餓に襲われたビアフラに、おにぎり一個だけを国際援助するに等しい愚挙であろう。
品切れ、悪くしても品不足になるのが確実だと信じるキットくんは、少なくともこのメルマガの読者に対してだけは、その4,500部の中から優先的な割り当てをいただきたいとネジ込むのであった。だって、こういうご時世だもの、売り切れたら「万歳三唱」で良しとされては、非難が一手にボクに押し寄せる。モノは写真集である。二刷など出るわけがない。
一般常識というものが仮にあるとするならば、ボクの写真集が売れる道理はない。ただでさえ変人養成所との異名を賜っているメルマガである。厚労省や文化省が強制廃刊しないのがおかしいぐらいのメルマガなのだ。その読者が、選りによって、メルマガのみならず写真集まで買うわけがないではないか。それが常識というものであろう。普通はそうだ。
だが、一方で、いったん毒の味を味わったものは、毒とは知りながらそれから逃れられない運命なのだという説もある。アヘン戦争の故事をひも解くまでもなく、毒は麻薬と同じなのである。書店に行ってボクの写真集が置いてなかったら、読者の半分は書店に火をかけるであろうし、残りの半分は自殺するであろう。
というような妄想に囚われたキットくんは、嫌がる出版社にこれでもかというぐらい日参するのであった。だが、これはあくまで、読者はほぼ全員が変人であるという前提に立った考えである。まず間違いはないと思う。だが、変人の大代表がそう思うってことは、一般常識に照らせばそうじゃないってことになるのかも知れない。マイナスXマイナスはプラスだもの。ふむ、だとしたら困ったことだ。分からなくなってきた。どうしたらいいんだろう。 |
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本年度の「ベスト100プロジェクト」
参加者を募ります
あなたの作品を写真展に! |
【決まりごと】
1.今年1年間に撮影したデジカメ画像の中から100枚を選んで長辺768pixに縮小し、来年1月にCDで提出すること。
2.今月中に参加表明すること。
3.プレミア版を購読すること(連絡事項はそちらに掲載するため)。
4.カメラは眼デジでもコンデジでも、トイカメでも携帯でもOK。上手下手を問わない。性別、国籍、年齢、美醜、貧富、性格の善し悪しも問わない。
5.使用するカメラの最高画質で撮影すること。
6.最終的に「ベスト100」に選ばれたら原画を提出してもらうため、データを紛失しないこと。
7.画像形式はRAWでもJPEGでもどちらでもいいが、RAWは自分で現像して提出すること。
8.なにがなんでも、とにかく100枚揃えること。
9.最終的な「ベスト100」に選ばれたら、応分の写真展経費を負担すること。 |
参加表明はこちらから。 |
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「お散歩デジカメ Premium Version」 |
日刊の有料メルマガ
購読料1,050円(月間)はクレジットカードからの自動引き落としです。 |
普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、
有料だけのことはあるな!
という内容になっとります。
写真が上手になりたい人や、
キットのせいで人生を誤りたい人は
購読して後悔することはありません。 |
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今日のプレミア版 |
【内容】
展示作品:普及版「笑顔な道」
エッセイ:ベスト100の途中経過
今日のポイント:角出しに関する哲学的見方の変遷
ネット撮影会講評:休載 |
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笑顔な道
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