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エスカレータ 2010/02/10 WED(No.2503)


 写真集の予約販売、さすがにペースが鈍ってきた。考えられる要因がいくつかあるが、代表的なものは次の3つであろう。
 1.タダのメルマガで見たことがある写真も含まれていようから、わざわざ金を出して見るまでもない。
 2.代金を前納せよってところにキナ臭い匂いがする。貧困に喘ぐキットのヤロが、代金を持ち逃げするに違いない。
 3.そもそも写真集が出るということ自体が疑わしい。キットのアル中がとうとう極限に達し、白昼夢を見ているだけの可能性が高い。
 このうち、最初の要因はきわめてまともな判断である。正常な神経の持ち主なら、当然そう考える。多くの場合ロクな写真しか撮らないキットが、メルマガに載せる写真以外の隠し玉を持っているはずがなく、写真集ったって、使い回しの、すでにカビだらけの写真しか載せられるはずがないという理屈である。
 ただ、この考えの人は、先天性アルツ系のキットが、過去にメルマガに載せたかどうかを覚えているはずがないという点を忘れているし、保存していた画像たちがパソコンの中で夜中に怪しい雰囲気になって、勝手に子供を作っていたという可能性にも言及していない。そういう意味で、野球でいえば9回裏のスクイズ失敗、競泳で言えば息継ぎを忘れて溺死のレベルである。
 2つ目の要因も、一見説得力があるように聞こえる。表面に顕れた現象面だけを見る限り、キット家の経済状態は貧困の極致を示している。金がなさ過ぎて、遣い方を再学習するために塾に通う月謝さえ払えないほどだ。
 だが、現象学の分野に金字塔を打ち立てたハイデッガーおじさんを頼るまでもなく、目に見える現象が真実なのか錯覚なのかは、著名な哲学者にさえ決定しえない命題なのだ。古来、「心が豊かな人は金持ちに優る」の名言があるように、見る角度で現象は変貌するのである。豊かな心で日々の糧が購えるかどうかはこの際考えないことにして、万人が認めるように、豊かな心だけは豊富に持つ、というか、それしか持っていないキットくんは、本当の貧乏人ではない理屈だから、持ち逃げなどするわけがないのである。第一、逃げるための交通費や隠れ家の家賃、敷金、礼金を支払ったら、ほとんど残る金はない。
 最後の要因にはまったく根拠がない。こういう考えを持った人は、持って瞑すべし、生きている価値がない人間だから、死んで先祖にお詫びするがいい。
 この考えには、明らかな論理学上の欠陥がある。すでに写真集の表紙デザインが出ているという点を考慮に入れれば、論理の欠陥は明らかだ。アル中のキットが、そんなものを捏造できるわけがないからである。ただ、行ったと断言している出版社が実は思い違いで、本当は飲み屋であったかもしれないというアル中の錯覚については、今後、哲学的にも、また心理学上、生理学上も研究の余地があろう。解明できたらノーベルぶっつり学賞ものと言える。

写真集「日本の棚田」の予約受付中!



予約枠は全部で700部限りです。午後零時現在で残部44部です。

申し込みは下の「
キットにメッセージ」から。希望部数、本名、住所(送り先)、郵便番号、メールアドレスを必ず書いてください。折り返し、振込先口座をお知らせします。

定価の1,900円+税=
1,995円を事前に振り込んでください。振込手数料はキットが負担しますので、その分は差し引いていただいて結構です。振り込みが確認できない場合は、予約を受け付けません。また、代金の手渡しは絶対に受け付けません。

5月の発売までに転居、あるいはメールアドレスの変更があった場合は、遅滞なくお知らせください。

サインはいたしません。欲しい人には直接会った時に。

予定されていた定価が変更されました。それに伴い、お振り込みいただく金額が変わります。
■ すでに予約した人で、「そんな高いんだったらいらんわい」という方は、予約取り消しのメールをください。代金が払い込み済みでしたら払い戻しますので、口座情報もお知らせください。
■ 予約を継続する方は、差額(315円)を再振込していただいてもいいですし、しなくても本はお届けします。まだ振り込んでいただいていない方は、1,995円でお願いします。ご寄付を頂戴した方は、再振込不要です。





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2月11日(木・祝) パラドックス(関西支部) 東福寺塔頭の特別公開撮影会
2月14日(日) 五郎(関東支部) 梅観賞会とビール工場見学
2月20-21日(土日) 相沢(北陸支部) 十日町雪祭り撮影会
2月25日(木) パラドックス(関西支部) 北野天満宮梅花祭撮影会
3月13-14日(土日) 相沢(北陸支部) 十日町雪原カーニバル撮影会
4月17-18日(土日) キット 庄内映画村オープンセット撮影会(1週間早めました。まだ計画段階です。)
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ぼくの世界
撮影者:hermes 撮影地:東京都 2008年優秀賞



咆哮
撮影者:Happei 撮影地:兵庫県西宮市