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ビルの谷間の駐車場 2010/03/06 SAT(No.2527） 　兵庫は加古川にお住まいの読者さんから、イカナゴの釘煮が送られてきた。しかも自家製を大量に。我が家にとっては珍しいものではないが、なにより嬉しいもののひとつである。 　というのも、鬼嫁もボクも、これが大好物なのだ。20年ばかり前だったか、鬼嫁がオバ友たちと姫路城を見に行ったときに初めて口にしてから病みつきになり、以来、我が家の食卓から姿を消すことがなくなった。さすがに洋食風メニューの時は出てこないが、和食なら必ず出てくる。漬物や味噌汁が出ないことはあっても、イカナゴは定番だ。 　だが、関東で買うイカナゴの釘煮は高いのだ。ほんの20グラムか30グラムの小さなパックで700円とか800円もする。我が家は生協の宅配を週に一回受けているのだが、注文する品目の中で、毎週必ず入れてもらいたいものを事前に届け出ておけば、注文書に毎回記入する必要がないという制度がある。牛乳や食パン、卵やヨーグルトと並んで、そのイカナゴがラインアップされているのだ。だが、常時在庫があるわけではなさそうで、ときに配達から漏れる。 　ボクの朝食は、ここ半年ばかり粥である。結婚以来朝はトーストという習慣が、半年前に突如として変わった。ボクが変えたわけではなく、鬼嫁が変えたのである。たぶん、テレビでなにやらガセ情報を得たのであろう。自分は相変わらずパンを食うくせに、ボクだけには粥なのだ。 　そのお粥のお供に最高なのである、イカナゴが。真っ白な粥の上にイカナゴをたっぷり振りかけ、蓮華で掻き回して食べる。他のおかずは一切不要だ。 　頂戴したイカナゴは柚子が効かせてあって、とても上品な味わいがある。播磨灘周辺の住民はこの時期、スーパーに大量に出る釜揚げイカナゴを買ってきて、釘煮を大量に作る。それぞれに家庭の味というのがあって、生姜を効かせる家もあれば、トウガラシを入れる家もある。柚子もいい。そうして作ったものを親戚友人一同に送るため、スーパーにはそれ用のタッパーが並ぶというぐらいポピュラーなのである。その送り先の一つに我が家を加えていただいた。嬉しいし、たいへん感謝しております。 キットの2009年ベスト100作品集 お散歩ネットの2008年ベスト100写真集 出版元：　PIE BOOKS キットタケナガ著 「心に残る名風景・日本の棚田」 定価：　1,900円＋税 ５月発売予定 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：通常版「退勤ラッシュ」 エッセイ：伝票入力 今日のポイント：肖像権（５） ネット撮影会講評：休載 退勤ラッシュ