トミくんの作品
(上)あえて手前に落ち葉が降り積もった岸辺と色づいた木を入れたことで画面に遠近感が出て落ち着いた構図になった。画面に占める水面の割合は4分の1か、せいぜい3分の1程度なのに、静かな山上の湖の雰囲気が伝わってくるのは、この構図のお陰だ。左上にほんのちょっとだけ空を入れたのも、空気感を演出している。

(下)参加者のほぼ全員がこの風景を撮っている。トミくんは横位置で、小島を左に寄せ、右側の釣人を入れたかったのだと思うが、ちょっと欲張りすぎた。画面で主張するテーマは1つでいい。鑑賞者の眼が右や左にうろうろさせられて、落ち着かない気分にさせられる。トリミングした右下の写真と比べてみよう。写真は「引き算」だということを覚えたいね。