よくある質問
Q1: キットさんは写真で一番大切なことは、何だとお考えですか?
A: それは言うまでもなく「心」でしょう。被写体に向かうときは、常に「これは金になるか」「こんな写真で女が騙せるか」と「心」から思うことですね。
Q2: キットさんはどうして辺鄙な国ばかり旅するのですか?
A: 日本人が少ないからに決まってます。日本人の中にはボクのことを知っている人がいないとも限りませんからね。外国では「いい人」で通ってるんですから。
Q3: 外国ではどんな食べ物を食べてるんですか?今までに食べたことがあるもっとも変わったものは?
A: 何でも食べますよ。外国に行くといつも長期間うろつきまわってますから、贅沢言ってると金がなくなっちゃうんでね。東南アジアの屋台ものなんか大好物ですね。一番のゲテモノはトカゲかな、セミかな、ネズミかな。どれもおいしかったですよ。ああ、ラオスのおたまじゃくしスープと中国で食べた猿の脳みそと、インドネシアのとんがらし(だけの)サラダが印象的でしたね。
Q4: 一番好きな外国は?嫌いなのは?
A: 好きなのは東南アジアのラオス。一時期ハマってまして、1年のうち半分以上向こうにいたこともあります。平和だし、日本人は皆親戚、みたいな国民性だし、めっちゃエスニックだけど懐かしい感じだし。嫌いなのはアメリカ、フランス。どちらも前にボクを首にした人の国だから。
Q5: キットさんはどんな写真がご専門なんですか?
A: ふっふっふ、その質問は必ず出ると思ったよ。まあ、プロだからねえ、何でも撮れなきゃ商売にはならないね。スナップとか風景なんかは、まあ必須だけどね。でもね、デルモは苦手なんだよ。あーゆー頭の悪い人種を見ると、そーさく意欲が失せちゃうんだな。妙にプライドばかり高くてね。特に女はね、あーやだやだ。
Q6: 写真家になる前はどんな仕事をされていたんですか?
A: サラリーマン。当時は「月給取りの鑑」と言われたもんだよ。今は「写真家の反面教師」と言われるけどね。まあ、おんなじような意味か(チャウッ!)。
Q7: 僕も写真家になりたいんですけど、どういう勉強をしたらいいんですか?
A: 写真家には天才じゃなきゃなれないんだから、勉強なんかしなくて良いの!カメラの取扱説明書が読めればOKよ。
Q8: キットさんはどんな機材を使ってるんですか?
A: よく使うのは、35ミリでキャノンを3台にニコンを2台、あと中判4台、大判1台。コンパクもあるよ。APSはルーマニアで強盗に盗られちゃった。一番のお気に入りはフジのチェキだね。これがあると外国では女にもてるのよ、ホント。ただし、写真はカメラじゃないよ、カメラなんて只の箱なんだから。
Q9: 写真家ってもうかりまっか?
A: 儲かるわきゃねーだろ、金持ちはプロじゃなくて、アマチュアでやれんだから、なんも苦労して撮れるか撮れないか分かんねーよーな被写体にへばりつく必要ねーの。編集者に怒られることもないし。
Q10: キットさんって、変な名前ですね。
A: それは質問かい、嫌味かい。名前なんだからしょうがねーだろーが。なにかい、気に食わねーってのかい、じょーとーじゃねえか、表に出ろい!
司会: だんだん荒れ模様になってきましたので、ご質問はこれで打ち切りとさせていただきます。次回の会見は2ヵ月後を予定していますが、むらっけの多い先生のことですから、さて、どうなりますか。ではどうか、お気をつけてお帰りください。
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