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みどりぜみ 2005/08/14 SUN(No.848)

少し大きな画像は「お散歩デジカメ・ブログ版」で。
 昨日書いたドイツ製の万歩計の歩幅設定をやるために、健康福祉村に行った。ここの1周1,850メートルのジョギングコースは100メートルごとに表示があるので、そこを1/4マイル=402メートル歩いて歩数を数え、割り算をすれば1歩あたりの歩幅が計算できる。1/4マイルを全部で10回歩いた。最高で510歩、最低で486歩、10回の平均では498歩という結果。コース自体が必ずしも平坦ではないし、くねくねと曲がっているところが多いのでこの程度の誤差(+/-2.4%)は仕方がない。歩く方も写真を撮りながらなので、けっこういい加減なのだ。
 でも、まあ、10回も測ったのだから、平均値はそれなりに信用していいだろう。402メートルを498歩で割ると1歩あたり81センチ、フィート換算で2.66フィートになる。
 さて、これを万歩計のてっぺんについている竜頭を回して設定するのだが、この部分の作りはけっこういい加減で、刻みが1/2フィート単位でしかついていない。目分量で適当なところに合わせる。そして、今度は実際に万歩計を腰につけて1マイル歩いてみる。その結果、針がちょうど1マイルのところを指していれば正解である。多ければ竜頭をちょっとだけ元に戻す。少なければもっと回す。
 こうして、1マイルを4回歩いた。最後の4回目は針が1マイルぴったりだったので、はずみで竜頭を回してしまわない限り臨戦態勢になったというわけだ。しかし、計測のために歩いた距離は全部で10キロ強、しかも炎天下である。最後の1.6キロで正しい値が出たといっても、かなりお疲れになったところでの指標なので頭から信用するわけにはいかない。こういうファジーなところがアナログの楽しみだと割り切るしかないね。
大きな写真は ⇒ ブログ版
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「デジタル・写真の学校」
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撮影データ
カメラ

CANON
PowerShot S1 IS
撮影日 05/08/14 13:08
ISO感度 50
絞り F3.1
シャッター 1/100
露出補正値 0
WB AUTO
露光方式 絞り優先AE
測光方式 評価測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離
(35mm換算)
58mm
(380mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ちびスナ


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【使えるワザ】
 今年は蝉の当たり年のようだ。去年はいつになく静かな年だったが、今年の大合唱は喧しいを通り過ぎている。マンションの緑地もけっこううるさいけれど、健康福祉村の蝉の声は、ものの30分も聞いていると頭が痛くなるほどだ。
 木々の枝を見ると、いるはいるは、まるで折り重なるようにして群がっている。子ども頃、蝉取りというと、まず姿を発見することが大仕事だったような気がするが、これだけ群れていると取るのもばかばかしくなってしまいそう。写真を撮るのも至極簡単。ピントが合いさえすればいい。なんの参考にもならなさそうだったので、せめてもの抵抗で、羽根を緑色にしてやった。
キット@呑んだくれのブログ
お魔女の連載犬マンガが
ブログになりました。

自転車デジカメ 連載第59回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第6章 2005年夏編

■ 戸隠に登る
2005.08.11 (木)
 霊峰という響きがこれほどにふさわしい山を、ぼくはまだ他に知らない。

 昔、家族で戸隠にある「ちびっ子忍者村」に遊びに来てとても楽しかった。奥社の杉並木に感動したのは確か中学1年の夏休みだ。が、戸隠とは奥社までであり、休みに遊びに来るところであり、その奥に広がる深遠な森のざわめき、あるいは霧の立ち込める岩峰のことなど知る由もなかった。
 けれどその気配だけは感じていたのかもしれない。いつの頃からか、戸隠という響き自
奥社への道
体が既に持つ神聖な雰囲気に惹かれ、いつか必ず登ってみたいと思うようになっていた。あの夏の日に家族で一時間くらいかけて歩いた戸隠奥社のさらに先に、戸隠への登山道は開かれている。

 出発の時からわかっていたことだけれど、今日は大気が不安定らしい。晴れていれば奥社から戸隠の姿がきれいに望まれるというが、全峰今日は霧に覆われている。しかし、気配だけはしっかりと伝わってくる。もしかしたら、戸隠のような山は1回目は霧の中登っていくほうがいいのかもしれない。峻険な峰々を見ながらそんな風にすら思った。

 戸隠の森は草木がみな何か必死で思いをこめているかのように濃密に生い茂っていた。虫が気になる。熊笹を掻き分けるようにして進む。岩肌を泥が覆ったような登山道は険しく、登り始めてから尾根に出るまでの急な登りのあとは岩場、鎖場の連続だった。肉体的にではなく精神的に歯を食いしばることを要求してくるようなそんな山だと思う。昔修験道の人たちが修行の場とした山だ。無理もない。
 が、厳しいけれど決して人を拒絶しているわけでもない。
 「この深い森の中で1人になってじっと自分を見つめてみよう」
 そう思えばふと風景の開けてくるような、登る力がわいてくるような、そんな山でもある。「なぜ山に登るのか」と聞かれれば、畢竟「自分を高めたいからなんだろうな」とふと思ったりした。
五十間長屋 百間長屋

 樹林帯が一度途切れたあたりに五十間長屋と呼ばれる場所がある。オーバーハングした岩の下に回廊のような空間が開かれていて、それを「長屋」と表現したのだろう。戸隠にはこのような場所が五十間長屋と百間長屋と二つあって、百間長屋のほうはその回廊が登山道だが五十間長屋はそうではない。登山道ではないが、行く手にこのような空間が開けていたら思わずそっちのほうへ行ってしまうのも無理がないことのように思われる。間違えてこちらに進んでいく人が多いのだろう、空間の向こうに大きく×が記されていた。いつか映像で見た長江沿いの道を思い起こさせるような風景だ。

 五十間長屋を過ぎるといよいよ百間長屋、そしてここから先の道はさらに峻険になり、鎖に頼らなければ登ることはほぼ不可能である。全身を使って登っていく。岩を超えるごとに、高度が増していった。
 霧の中で景色が見えないのが残念といえば残念だが、戸隠に登るのはこれが最後ということはおそらくないだろう。初めての戸隠は霧でよい、と改めて思ったりする。
 降り出した雨がすぐにやんだことにほっとする頃、奥社から戸隠山頂へいたる道のりの最大の難所・蟻の戸渡にたどり着いた。ここはいわゆるナイフリッジで、霧の中にナイフの刃のように浮かぶその切っ先を越えていかなければならない。右も崖、左も崖である。
鎖場 蟻の戸渡り

 ぼくはさすがに歩いて渡ることはできず、這って渡った。蟻の戸渡りを渡り、その先にもう1つ5メートルほどの「剣の刃渡り」という似たような難所があって、それも越えていく(ナイフリッジがそのまま名前だ)。そして最後の鎖場を登りきれば、「八方睨み」だ。ここは戸隠山東端のピークで、その名の通り眺めが素晴らしい、らしい。何でも「西岳をまたいできたアルプスの山々が見え、飯縄山、高妻山はもとより遠く富士山まで展望は思いのまま」とのことだが、今日は四方八方いずこを眺めても全てが霧の中だった。赤とんぼが舞い飛んでいる。

 ここで昼食。
 始めは来た道を引き返すつもりでいたが、奥社で登山届けを出す際に「できたら牧場側へ下って欲しいんですよねぇ…蟻の戸渡りなどの難所は下りがなおさら危ないんですよ」といわれていたこともあり、またここに来るまでにそれは十分納得済みだったので、一不動から牧場側へ下りていくことにした。
 こちら側の道はところどころ急でぬかるんでいたりはするものの、確かに来る時ほどは危険ではない。とはいえ東側は切り立った崖の連続で注意が必要なことは間違いなかった。
 歩き始めてほどなく、戸隠の山頂に出る。ここからは、峰を登って下りては右手に崖が開けるというパターンの繰り返しだった。
崖に咲く花
 不意に空が少しだけ明るくなって、その一瞬雲の向こうに連邦の盟主高妻山が浮かぶ。実はこちらは百名山だ。この夏のうちに、高妻山も登りたい。できたら晴れた日がいい。

 クマも住むという深い森を、鳥の声を聞きながら登っては下り崖を覗きながら歩く。少し休みたいと思う頃、ようやく一不動小屋に着いた。ここは戸隠牧場から始まる登山道の、高妻方面と戸隠方面との分岐に当たる。
 途中まだ小学生くらいの女の子2人を連れた家族連れに出あってびっくり。なんとやはり奥社から戸隠山頂を経てここまで来たのだという。今日みたいな日に、こんな幼くして戸隠に登れば、そこで見たものやその体験は将来間違いなくその子の人生に深く根付き、そして生きるだろう。自分が快適に暮らす街からほんの一歩外れたところに、こんなにも生々しい野生が息づき、神聖な気配が満ちていることを、子供たちはもっと知ったり感じたりしたほうがいいのだと思う。が、子供にそれを味わわせてあげるために払う引率の大変さを思えば、また「本当に大丈夫だろうか」という不安を思えば、ここまで娘2人をきちんと連れてきたお父さんとお母さんを尊敬せずにはいられなかった。

 一不動小屋では年の頃が似た感じのお兄さんと出会った。何でも今夜はここに泊まって明日高妻を目指すのだという。徳島県から大阪経由でバスで来たというそのお兄さんは、
 「いやぁ、残りの夏休みは長野で過ごします。このあとは妙高へ行こうかと思って…」
 「いや、別に百名山制覇を目指しているわけではないんですけど、どこへ行こうかなぁっていうことを考えるとやっぱり百名山になってしまうんですよ。百名山にあわせて目的地が決まるっていうか」
 痛いほどわかる。
 「実は高妻山が51座目です。ちょうど折り返しかな」
 何だか勇気付けられる出会いだった。それにしても、長野に実家があるということのなんと幸せなこと。

 確かに、また高妻に登る気でいる以上ここで下りてしまうのはもったいない気もしたけれど、天気予報は明日は雨と告げている。せっかく登るのなら天気がいいほうがいいなぁとも思い、お兄さんと別れてぼくは帰途に着いた。
 一不動から戸隠牧場へは沢沿いの道を行く。いや、「沢沿い」なんてものではなく、登山道は沢そのものだった。登山靴なら問題ないが、スニーカーで来てしまったら間違いなく足はずぶぬれになるだろう。
 一不動から牧場までは1時間と少し。下りてきて樹林を抜け牧場に草を食む牛たちを見たときには、すっと空間が開けたようでほっとした気分を味わった。

 夜、弟が千葉から帰ってくるので迎えに行き、そのまま焼肉を食べにいった。山登りのあとで肉がうまかった。
滝と鎖場


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