このメルマガはHTML形式で配信されており、テキスト形式では画像が表示されません。メールソフトの受信設定をご確認ください。

たそがれ田んぼ 2008/09/09 TUE (No.1985） 　「消えた年金」などという言葉が最近の流行だそうだが、ボクの年金も、危ういところで一部が消えるところだった。 　悪運強く還暦を迎えることができたので、年金の受給資格を得たわけであるが、悪の巣窟である社会保険庁からの通知では、ボクは例外的に優遇されたと見えて、高校を卒業してこのかた、ずっと掛け金を納めていたことになっている。ずっと払ってきたから当然といえば当然だ。 　ところが、年金ってやつは、こっちから請求しない限り、あっちのほうから、「あんたの年金、払ってあげますよ」とは絶対に通知してこないのだ。 　学生時代と、写真家として自営してからの納付は国民年金だから分かりやすい。問い合わせたら納付実績のデータが送られてきた。間違いがなかったのは例外的ではあろうけれど、この分は確定だ。数年後には受給できる。 　問題は厚生年金。30年近く納付してきたはずの年金基金が、なんということか、解散してしまっていたのである。勤めていた（日本の）会社は奇跡的にまだ健在だから、（昔ボクの部下だった）人事部長に電話して聞いてみたら、証券業界の基金のくせに、運用に失敗して解散の憂き目を見ることになったという。バカじゃねーか・・・まったく。わが国の証券業界なんて、前世紀の遺物であると確信して外資系に転職したボクの考えは、こんなところでも実証されたってわけだ。 　その企業年金は、解散後、企業年金連合会というところに移管されていた。そこに問い合わせてデータを送ってもらい、なんとかセーフ。 　だが、届いたデータを精査してみると、外資系に移ってからの納付実績が消えている。外資系といっても同じ証券業界だから、同じ基金のはずなのだが、データがないのである。電話して調べてもらったけど、ないものはないの一点張り。 　しょうがないから、転職した外資系の会社のうちの一社、たまたまそこだけがバブル崩壊後も虫の息で生き残っていたというところに（英語で）問い合わせた。そしたら、外資系は証券業界の基金では村八分、政府管掌の基金に直接納付していたのだそうだ。 　つまり、ボクの年金は、国民年金基金、企業年金基金連合会、政府管掌厚生年金基金の三ヶ所から支払われるということになる。それぞれが、こっちでちゃんと調べて請求しないと、向こうから自主的に支給してくれることはない。気がつかずに請求しなかったら、まるまる社会保険庁のマッサージチェアに化けるところであった。 大きな画像はこちら。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 「お散歩デジカメ　Premium Edition」 日刊の有料メルマガです。購読料は１ヶ月1,050円。　　　 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 購読申込みはこちら。 購読料はクレジットカードからの 自動引き落としです。 今日のプレミア版 宵待ちの月 【内容】 展示作品：通常版「宵待ちの月」 エッセイ：VISTA受難 今日のポイント：カメラを信用しない 撮影会講評：もてぞうさんの作品 「鬼魂の打鼓」