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山居倉庫の秋 2008/11/02 SUN (No.2038） 　朝10時より法要と墓参り、しらふだったのはここまでで、お昼はホテルでなおらいの酒宴、２時間ほどの小休止を挟んで、夕方から仏壇前で酒宴、夕食も酒宴と、ほぼ終日酒びたりであった。鬼嫁同席にもかかわらず、昼間から堂々と酒が飲めるのは幸せの極致であるが、昨日も書いたように、庄内弁コミュニティにボクの居場所はなく、ひたすら飲んでいるぐらいしかすることがない。まあ、その苦痛の代償に酒が飲めるということなのだろう。 　写真は酒田名所のひとつ、山居倉庫（さんきょそうこ）である。酒田の人間には「さんきょう」と発音する人が多いが、「さんきょ」が正しい。明治26年に、旧庄内藩15万石酒井家が、酒田米穀取引所のコメ保管倉庫として建造し、のちにＪＡ全農庄内に移管されて、現在も使われている倉庫である。14棟建築されたうち12棟が現存する。１棟あたり1万6千俵のコメを収容できるそうだ。 　1万6千俵と言われてもピンと来ないが、ざっと計算して、ボクらのお田んぼクラブが、今年の収量でこの倉庫を満杯にしようと思ったら、なんと、4000年かかることになる。ま、庄内平野から採れるコメの量は、お田んぼクラブなど屁以下というぐらい大量だってことだな。 　倉庫の屋根は二重構造、壁も二重壁になっている。床は塩とにがりを混ぜ込んで固めた土間だ。ケヤキの大木が浜風と陽光を遮っている。これらの工夫は、すべて倉庫内の温度、湿度を一定に保つためのもので、その斬新な建築技法が、歴史的にも貴重な遺産となっている。 　平日でも観光バスが次々に到着するような名所なので、とにかく人影の絶えることがない。この写真１枚のために、小休止の２時間を大半注ぎ込んだ。辛抱強く待てば、ほんの一瞬ではあるけれど、人影が消えるときがあるということである。 大きな画像はこちら。 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 「お散歩デジカメ　Premium Edition」 日刊の有料メルマガです。購読料は１ヶ月1,050円。　　　 【主な内容】 １日１枚の参考写真とエッセイ RAW現像やレタッチの技法 撮影技術解説 ネット撮影会の作品と講評、など。 購読申込みはこちら。 購読料はクレジットカードからの 自動引き落としです。 今日のプレミア版 湖中の奇岩 墓参り 【内容】 展示作品：ダミー版「湖中の奇岩」 後出し版「墓参り」 エッセイ：休載 今日のポイント：休載 撮影会講評：休載