このメルマガはHTML形式で配信されており、テキスト形式では画像が表示されません。メールソフトの受信設定をご確認ください。
白い支柱
2008/12/26 FRI (No.2092)
本好き話の続きである。
昨日、実家に母親を見舞ったときに出た話しだが、ボクが中学時代にむさぼるようにして読んだ、親父の蔵書「日本文学全集」は、親父がお袋に買ってやったものなんだそうだ。あとにも先にも、親父からプレゼントを貰ったのは、唯一それだけだとのこと。
親父は気象庁勤務の国家公務員だったが、当時の公務員の給料は、今と違って、最低生活を営むのにやっとという程度の低さだった。なので、お袋にも、それを買う金がどこから出たのか分からないそうだ。
たぶん、実家(は金持ちだった)から出た金じゃないかと想像していたというのだが、当時は進駐軍にも出入りする仕事だったため、たとえば物資の横流しのような悪事に手を染めていた可能性も考えられるので、正面から聞く勇気がなかったそうだ。
お袋が、その全集を読んだお陰で物書きになったとは思わないが、本というものすら貴重品であった終戦直後に、そういう全集が手元にあったということは、貧乏ではあったにせよ、精神的にはずいぶんリッチな気分であったろうと思う。
お袋の実家は、戦後の農地解放で没落したとは言え、それまでは県内有数の豪農であったから、若い時分に本などで苦労することはなかったのであろう。実際、ボクの記憶にも残っているが、祖父も祖母も読書好きで、実家に里帰りすると、まるで図書館かというぐらい本棚が並んでいた。
もうひとつ別の話。
小学校に上がったら、親父が毎月1冊ずつ本を買ってくれたという話をしたが、それ以前、幼稚園の頃から、この毎月1冊は始まったのだそうだ。童話を買ってきて、それをほとんど毎日、1ページか2ページずつ読んで聞かせていたというではないか。
そのあたりの記憶はまったく残っていないのだが、。お袋に言わせれば、親父がボクを可愛がったのは、あとにも先にもそのときだけ、小学校に上がってからは、ただ厳しいだけの父親だったという。ボクが、毎月の本をせっせと読んだり、書き写していたのは、親父にそう命じられたからなのだそうだ。記憶がないからそう言われてもピンと来ないけど、お袋がそういうのだからそうだったのであろう。
大きな画像は
こちら
。
購読解除は
こちら
全バックナンバーは
こちら
このページの最下段に「SILKYPIX」バージョンアップのお知らせがあります。
「
お散歩デジカメ Premium Edition
」
日刊の有料メルマガです。購読料は1ヶ月1,050円。
【主な内容】
1日1枚の参考写真とエッセイ
RAW現像やレタッチの技法
撮影技術解説
ネット撮影会の作品と講評、など。
購読申込みはこちら。
購読料はクレジットカードからの
自動引き落としです。
今日のプレミア版
冬の午後
【内容】
展示作品:
通常版「
冬の午後
」
エッセイ:
掃除狂
今日のポイント:
全部見せない
撮影会講評:
joseさんの作品
「
野兎、御用だ!
」
お散歩ネットの撮影会
読者同士が誘い合わせて行く撮影会です。飛び入り参加自由。参加費は無料、自分の交通費や食費など、実費だけの負担です。非会員の参加も自由。ただし、病みつきになることがありますのでご注意ください。
開催日
言いだしっぺ
内容
1月1日(元旦)
パラドックスさん(関西支部)
京都の初日の出撮影会
1月11日(日)
あいまいさん(関東支部)
真岡鉄道SL重連撮影会
1月11-12日(日月)
お田んぼクラブ
第1回例会・鳥追いと犀の神
1月24-25日(土日)
k_tsubakiさん(北海道支部)
SL冬の湿原号と丹頂鶴撮影会
1月31日-2月1日(土日)
うみひこさん(関西支部)
京都美山「かやぶきの里雪灯廊」撮影会
撮影会名を明記の上、お申込み、お問い合わせは
こちら
へ。
お散歩ネット会員は
GREEコミュニティ
へ。
※この色の撮影会にはキットくんも参加します。
ネット撮影会
12月のお題は「携帯電話」
撮影期間:12/1〜12/31
提出期限:1/1
一人3枚まで。
投稿規程は
こちら
。よく読んでください。
≪お散歩ネット≫
お散歩ネット
は、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのコミュニティです。これに参加すると人格が変わるだけでなく、言動が常軌を逸し、世間に顔向けできなくなる危険があるばかりか、人生を棒に振ります。参加は自己責任で!
現在、会員数は
527
名、
デジカメ好きに
隔てはありません。
会費は無料です。
入会申込みは
こちら
。
【特典】
お散歩ネットに参加すると・・・
[1]画像をアップしてはみんなに寄ってたかってけなされることができる。
[2]ネット撮影会に参加できるようになり、けちょんけちょんにされる快感に目覚める。
[3]いろんな友達ができ、寂しい人生に彩りが加わる。
[4]自分が奇人変人であることを意識しなくなる。
[5]分からないことはすぐに質問するようになり、自分で努力しなくなる。
[6]デジカメを抱っこして寝るようになり、家族に疎外される。
[7]朱に交われば
赤く
なる。