舗装工事 |
2010/01/25 MON(No.2487) |
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5月に出版される予定の写真集だが、出版社との間でメルマガ読者向け優先販売についての合意がやっと整った。出版社が負うリスクは限りなくゼロという形、すなわち、リスクはすべてボクが被るという条件付きである。
刷るのは4,500部、これは既定事実である。契約書にそう謳ってある。これ以上増えもしなければ減りもしない。その中から、著者買い取りという形なら、流通段階に回す前にその分を押さえてくれるというのである。お前が買い取ってお前が捌くのであれば分けてやろうじゃねーかというわけ。
出版社にとっては、きわめて虫のいい話に聞こえるだろうけど、現実はそうではない。流通段階で出版早々に品不足を来たすというのは、それが写真集というきわめて売りにくい出版物である場合、出版社の沽券に関わるという部分があるのだ。発行部数の読み間違いなわけだから。そもそも、初版の発行部数というのは、最低限どの地方(のどの都市、どの書店)にどれだけ配るという経験則で成り立っているものなのだ。
そういう譲歩を出版社側はした。じゃあ、どうする。こっちに振られたわけだ。
はっきり言って、困ったというのが実感。というのも、たとえば1,000部買い取ったとしよう。一冊当たり1,600円プラス税の1,680円である。168万円をボクがまず支払わなければならない。月賦?ないだろうね。
で、たとえば予約を取る。発送作業はこっちでやるわけだ。プチプチ封筒を1,000枚買う。郵送料を払う。で、全員がちゃんと払いこんでくれたとしても、その経費はボク持ちである。僅少ながら印税が入るとは言え、大半がそれで消えてしまう。第一、その発送作業が大変、気が遠くなる。
売れ残ったら悲惨、一家が路頭に迷う。それもそうだか、1,000冊がトラックで届く。それをどこに保管する?考えてみたら、とてもじゃないがやってられんではないか。出版社はそこまで読んでいるのである。どうせできっこないと。
でも、「デジタル・写真の学校」は、初版7,000部が6日間で売り切れた。4,500部が何日持つか、それは出てみなければ分からないことではあるけれど、ボクの写真集を買ってやろうじゃないかという奇特な読者が、買いたくても手に入らないでは著者として忸怩たるものがある。
二刷が出るということに賭ける?可能性は低い、それもかなり。一般書籍ならともかく、モノは写真集である。もともとの出版社利潤が少ない(印税も通常の半分以下)。編集長がポジティブであっても、経理方面が嫌がるに決まっている。幸いにも入手できた人の分を回し読みする?ははは、いい考えだ。
ということで、優先販売の可能性はかなり厳しくなったのいうのが実感。4,500部の分捕り合戦をやっていただくしかないのではなかろうか。まあ、ボクとしては、せっかくの作品集であるから、多少身銭を切ってもという気がなくはないのだが、十分すぎる熟慮と、鬼嫁の懐柔が必要になる。結論を出すまでには、しばらくかかると思う。ストレスで心臓がまたストライキを起こしそうだ。 |
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本年度の「ベスト100プロジェクト」
参加者を募ります
あなたの作品を写真展に! |
【決まりごと】
1.今年1年間に撮影したデジカメ画像の中から100枚を選んで長辺768pixに縮小し、来年1月にCDで提出すること。
2.今月中に参加表明すること。
3.プレミア版を購読すること(連絡事項はそちらに掲載するため)。
4.カメラは眼デジでもコンデジでも、トイカメでも携帯でもOK。上手下手を問わない。性別、国籍、年齢、美醜、貧富、性格の善し悪しも問わない。
5.使用するカメラの最高画質で撮影すること。
6.最終的に「ベスト100」に選ばれたら原画を提出してもらうため、データを紛失しないこと。
7.画像形式はRAWでもJPEGでもどちらでもいいが、RAWは自分で現像して提出すること。
8.なにがなんでも、とにかく100枚揃えること。
9.最終的な「ベスト100」に選ばれたら、応分の写真展経費を負担すること。 |
参加表明はこちらから。 |
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今日のプレミア版 |
【内容】
展示作品:普及版「ふわふわ」
エッセイ:久しぶりのモーツァルト
今日のポイント:上下さかさま
ネット撮影会講評:休載 |
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ふわふわ
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