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寒緋桜 2010/03/11 THU(No.2532） 　母親が病院に行くというので付き添った。予約時間が朝のうちだったので、睡眠時間３時間である。通勤ラッシュで混み合う日光街道を足立区まで運転し、母親を乗せて病院に向かう。 　特定された病名があるわけではない。歩けない、すぐに疲れる、目眩がするといった、漠然とした病状が長く続き、しかも、徐々に悪化しているため、先週、思い切って検査を受けさせたのである。初診段階での医師の判断は、小食に伴う栄養不足、あるいは造血機能の低下、または、消化器系の無痛出血というものであった。それを正しく突き止めるべく、追加の検査を受けたわけだ。 　追加検査でもはっきりしないということで、来週、３日間の入院検査を受けることになった。消化器系を３日かけて空っぽにし、ファイバースコープで目視検査をするのである。今日はそのための手続きや、入院までの注意事項などの説明を受けるための通院であった。 　かなり以前から、死ぬなら早い方がいいと言い続けていた母親である。墓は30年も前から用意してあるぐらいだから、案の定、入院までして検査しなくてもいいと言い張る。それを説き伏せるための一日だった。医者に向かって、「入院しろと言われれば従いますけど、入院中に筋肉弛緩剤を注射してもらいたい」などと言う。苦笑していた医者も、あんまりしつこく言われるため、しまいには怒り出す始末で、付き添いの長男は、穴があったら隠れたいぐらいであった。とにかく、体は弱っているのに、意識と意地っ張りとはまったく衰えていない。実に困った母親なのだ。 　明日は父親の通院付き添いだし、来週は母親の入院だ。親を看るのが長男の宿命とは言え、世間知らずの親を看るのはちょっとやそっとの苦労ではない。世の中、親が認知症で手がかかるなどという話は耳タコだが、親が変人であるために苦労するというのも、できればご勘弁願いたいケースだ。 お散歩ネットの2008年ベスト100写真集 出版元：　PIE BOOKS キットタケナガ著 「心に残る名風景・日本の棚田」 定価：　1,900円＋税 ５月発売予定 購読解除はこちら 全バックナンバーはこちら 感想、ご意見などはこちらから。 「お散歩デジカメ　Premium Version」 日刊の有料メルマガ 購読料1,050円（月間）はクレジットカードからの自動引き落としです。 普及版と同様、「一日一枚」ではありますが、 有料だけのことはあるな！ という内容になっとります。 写真が上手になりたい人や、 キットのせいで人生を誤りたい人は 購読して後悔することはありません。 メルマガ登録・解除 お散歩デジカメ Premium Version >>  サンプル 詳細ページへ powered by まぐまぐプレミアム 今日のプレミア版 【内容】 展示作品：通常版「廃アパートに冬の日射し」 エッセイ：普及版についての考えがまとまらない 今日のポイント：肖像権（９） ネット撮影会講評：休載 廃アパートに冬の日射し