天才キットの
 1日1枚 
お散
デジカメ
Fujifilm Finepix4500・・
錆びた格子 2003/04/29 TUE

 元荒川の川岸に、もう10年以上前に廃墟になった工場がある。タンクや太いパイプ、貯水池があるから、何かのプラントだったらしい。4、5年前に、一時この廃墟の撮影にハマっていたことがあって、日参してモノクロで何枚も撮った。その頃は周囲が鉄条網で囲われていたから、中に入るにはかなりの努力と度胸を必要としたが、最近はその鉄条網も朽ち果てているので、入ること自体はそれほど難しくない。しかし、廃液がまだ残っている地下貯水池の鉄板カバーなどもボロボロになっているし、この鉄格子のように、今にも崩れそうな鉄の塊がごろごろしているから、とても危険だ。子どもが立ち入らないようにしないと、いつか大事故が起こりそうだ。


【使えるワザ】大切なのは錆びた鉄の質感だから、露出を厳しく決めなければならないのだが、おもちゃカメラだとそれができないので、なんとか誤魔化すしかない。空の部分を多目にいれてシャッターを半押しし、実際にシャッターを切るときには、空ができるだけ少なくなる構図にすれば、露出を絞ったのと同じ効果がある。鉄格子そのものと、向こう側の露出差を出したかったので、ストロボを焚いた。おかげで格子の一部が反射光で白く飛んでしまったのは失敗だが、向こう側の露出は大体求めていた通りになった。

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