天才キットの
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500・・
ほっと一息 2003/06/22 SUN
撮影データ
撮影日 2003/06/22
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/222
露出補正値 -0.9
WB オート
その他
 写真家キットがデジカメ普及機で撮影した写真を毎日お届けするメルマガです。全自動でも撮れる写真、全自動だから撮れる写真の見本がここにあります。ちょっとした「使えるワザ」もコメントします。参考にしてください。

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 土曜日の午前3時まで飲んだ後、わずか2時間しか眠らずに、5時には車に乗って出かけていた。今度の撮影会で行く予定の、大井川鉄道のSLの下見に行ったのだ。せっかく撮影会に参加してくれる読者に、少しでも良い撮影場所を見つけておいてあげようという、心優しい、というか、おせっかいなキットくんなのだった。というわけで、この配信は日曜日の分なのだ。これを配信し終わったら、すぐに月曜日の分を作って配信しなくてはいけない。帰宅したばかりなのに、一息ついている間はないのだ。
 撮影会当日はSLが2往復運転される予定なので、少なくとも4回のシャッターチャンスがある勘定だが、実際にロケをやってみると、良さそうなところが何ヶ所も見つかった。写真は終点の千頭駅での1コマ。帰りの発車までまだ1時間以上あるので、運転士も多少のんびりできる時間だ。
 ところで、1日配信をサボったら、読者の皆さんから「とうとうネをあげたか」というものや、「体調でも崩したのか」というメールがわんさか入っていた。ボクの行動をチェックしているのは、鬼嫁だけではなかったわけだ。参ったナ。でも、ご心配いただきありがとうございました。
【使えるワザ】ロケの資料写真を撮りまくるつもりだったので、画像サイズを640X480pxの、一番小さい設定にしてあった。いつも、このメルマガ用に撮るときは、2400X1800pxという最大サイズに設定しているのだが、それだと、128MBのスマートメディアで7、80枚しか撮れないのだ。お陰で、この写真はかなり画質が悪くなっている。パソコン上で、画像ソフトを使って縮小したものに比べると格段の差だ。昨日までの写真の画質と比べてみていただくと皆さんにも一目瞭然で分かると思う。みなさん、お持ちのデジカメでは、よほどの事情がない限り、許容最大限のサイズで撮るようにしましょうネ。
 露出は約1段落としてある。真っ黒なSL機関車が画面の大部分を占めているので、この程度のマイナス補正が必要になる。このあたりの補正幅は、カメラの描写特性もあるので、経験で憶えるしかない。カメラのクセをつかむということだ。慣れないうちは、露出をずらして何枚も撮るのが一番。
 ほっと一息つく機関士の表情が大切なので、「これは」と思う瞬間を何枚も押さえておくようにしよう。ボクは、この同じ構図で7枚撮った。その中で、機関士の表情が一番良かったのがこれだ。

読者からのメールや質問やヤジ 

ケンボさんから
 毎日の配信をドイツから楽しみに見させていただいています。14日の「立入禁止」の説明についての質問なのですが、−0.3で撮った後、さらに画像ソフトでマイナスにするというのはなぜなのですか。僕が撮るときは初めからその暗さまで露出を下げて、撮ってしまうと思うのです。初めから露出は下げすぎないほうがいいのでしょうか。また、画像ソフトでマイナスにするのと露出の段階でマイナスにするのとはどういう点で違うのですか。

返信
 もう一度、よく読んでいただくといいのですが、「−0.3で撮った後、さらに画像ソフトでマイナスにする」ということではありません。掲載した写真は-0.3の補正だが、「もっとマイナスにしてもいいよ」という意味です。試しに、もっとマイナスにするとどんな感じになるかを、画像処理ソフトで作ってお見せしたというわけです。

 露出は、上げ過ぎても下げ過ぎてもいけません。自分の狙い通りの露出でなければダメです。デジカメ画像は、気に入らなければ画像ソフトで後からどうにでも修正できると思っている人がいますが、専門家でも大変な時間と技術が要る作業だし、限界もあります。撮影ということに重きをおくなら、そういう修正技術を磨く前に撮影技術を磨いたほうがおりこうです。

 えーっと、それから、カメラで露出補正したものと、画像処理ソフトで修正したものとの違いですが、とっても専門的な話になるので、化学者であるミズくん(顧問その1)に答えてもらいます。

ミズくんからのお答え
 デジカメでの補正は、素子に届く光の量が補正されるので、フィルムカメラと同じような効果になります。それに対して、ソフトでの補正はそのプログラム自体にも色々なやり方がありますし、撮影時の補正のような感光素子に届く光の量の変化を再現できているわけではないので、同じものとはならないでしょう。

 デジカメによっては、撮影した画像のヒストグラム(画素数を明度の違いごとにグラフ化したもの)を表示できるものがありますので、お持ちの方は、同じカットを補正なしと-1(+1でもいい)補正で撮ってみて、そのヒストグラムを比較してみてください。補正なしのときのグラフが、そのままマイナス側に平行移動したのではなく、グラフの重心がマイナス側に寄ったようになっているでしょう?ところが、ソフトで明度を暗くしたものを見ると、グラフがそのまま平行移動しています。つまり、全ての明度で、一定数を引くという形で補正しているわけですから、カメラで補正したものに比べると、色も違うしコントラストも違うし、同じものにはならないのです。

 明度の補正ではなく、ガンマ値を補正するというやり方もあって、このやり方のほうがカメラでの補正に近い結果が出ますが、これにしても決してカメラと同じにはならないと思ったほうがいいでしょう。
下見をしたので、講師だけは盛り上がっている
撮影会のお知らせ
 今回の撮影会は大井川鉄道を走る蒸気機関車がメインです。下記の要領で参加者を募ります。関東方面からの足は、埼玉、都内と神奈川で各1ヶ所集合場所を設け、車でピックアップする予定です。場所は参加希望者のご意向を伺いながら決めていくつもりです。現地に直接集合でも構いません。

 初心者を対象とした撮影会ですので、器材はコンパクトカメラやデジカメで十分です。もちろん、ある程度の経験者も歓迎します。申込み、お問合わせはこちらから。

          ■
SLのSは酒だがLはなんだ大会

 日時:7月12日(土)
 撮影場所:東海道本線金谷駅前
 集合場所:(現地)東海道本線新金谷駅前、(出発地)参加者に後日通知
 集合時間:(現地)午前10時、(出発地)参加者に後日通知

 参加費用:大枚3,000円(交通費、食費、車両費などの実費は割り勘)
 持参するもの:撮影器材(できれば三脚も)、雨具、入浴用品

 講評会:7月27日(日)午後6時(場所は参加者に後日通知)

その他:
▼コンパクトカメラでもなんでも、とにかく写真機を持ってくること。デジカメも可。
▼途中で温泉があったら必ず寄り道するのが決まりだからタオルぐらいは持ってくる。
▼三脚を持ってる人は必携。
▼フィルムカメラはリバーサルフィルムを使うこと。写真屋で「プロビアF」と言って買う。
▼何度も言うようだけど費用割り勘なので、貧乏人はよく考えてから参加すること。
▼JR金谷までJRで来られる方は:
 07:46 東京発ひかり143号で静岡、
 08:57 JR普通に乗り換え金谷09:29着 \5,980
など、いくつかの選択肢があります。