今日は早朝からマンション内に非常ベルの音が響きつづけている。各戸内に設置してある押しボタンの作動点検が行われているからだ。昨夜の就寝はかなり遅くなったのだが、お陰で早く起こされてしまった。
ところで、今日の新聞を読んでみると、東北地方を中心に今年は広範囲の冷害が予想されているらしい。そりゃあそうだ、もう夏休みだというのに梅雨はなかなか明けないし、毎日やけに涼しいもんな。長期予報も冷夏の予想に変わったらしい。秋になったら各地の棚田の撮影に飛び回るつもりなのだが、ほんとに冷害の被害が拡大するようだと、お百姓さんたちもさぞや浮かない顔をしていることだろう。他人事じゃない気分だ。
というわけで、今日はうらめしい梅雨空の写真。緑地には今年もムクゲが咲いたが、この花はやはり夏の青空が似合うよね。サルスベリも蕾がいっぱいついているけど、咲く頃には本格的な夏になって欲しいものだ。
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【使えるワザ】花を二輪画面に入れるので、両方にピントが合うように絞りをf5.6まで絞ってある。あんまり絞りすぎると背景の建物まで写りすぎてしまうので、多少ぼかすぐらいの絞りがいい。
ピン抜けが心配なので、シャッター半押しの時点ではもっと大きく花が画面に入っている。そこで、露出補正のマイナス幅を若干大きくした。この構図のままで半押しするなら、ゼロか+0.3ぐらいにしなければ、花の部分が潰れてしまう。空の白が大きく画面を占めているので、カメラのオートAEが、「明るすぎる」と判断し、暗めに写そうとするからだ。前にも書いたが、露出補正の原則は、「画面が明るいときはプラス、暗いときはマイナス」だ。幅は経験で憶える。ただし、ここまでは「見た通りに写す」段階なので、これが絶対だと考えてはいけない。そこから外す「意図」の部分が大切だからだ。
この写真の場合は、ムクゲの花と白い空がテーマなので、花の描写を主眼に露出を決めている。背後の建物をわざと斜めに入れたのは、画面に変化をつけるためだが、逆向きの斜めじゃダメ。 |