こないだ自転車を盗まれて以来、どういうわけか、こういう放置自転車が気になって仕方がない。なんの不満があって、まだ使える自転車を放置しておくのだろう。マンションにも時おり、住民のものではない自転車が放置されていることがあって、おまわり屋さんに来てもらうのだが、当局の見解は、「盗難車であることが多い」のだそうだ。警察には、そういう放置自転車が山ほど保管してあるらしい。1回見に行ってみるかな。ひょっとしたらボクの愛車も保管されているかも知れない。
などということを考えながら写真撮っていたら、持ち主が現れた。釣り人が止めておいただけだったのだ。こんなものの写真を撮っているボクを、いかにも胡散臭げに睨みつけてくださった。ボクは「撮っている」だけで、決して「盗っている」わけじゃありませんよ。
|
|
【使えるワザ】こういう写真で「一体、なにを表現したかったの?」と聞かれるのが一番困る。なんとなく気になったから撮っているだけで、どうせ撮るからには、こないだの保険会社に提出する写真と同じで、絵にしたいだけなのだ。地面すれすれのところから、大きく仰角をつけて写している。自転車までの距離はせいぜい50pぐらい。ピント位置はカゴのあたりだから、約1メートルというところだ。
後ろの白小鳩橋は背景なんだけど、自転車のような機械を写すのに、背景にある直線的な物体がボケていては「柔らかく」なりすぎてつや消しなので、絞れるだけ絞ってパンフォーカスにしている。自転車と吊り橋の支柱が被らないように、ややずれる位置から写した。
白い空に抜くので露出はオーバー目に補正。自転車はある程度シルエットでいいのだが、多少のディテールは残したいと思った。それが+0.3というわけ。 |