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Kit the genius' |
☆☆☆ 1日1枚 ☆☆☆
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Fujifilm Finepix4500 |
Camedia C-4100 |
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油絵風
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2003/08/20 WED
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和歌山のお寺で坊主をやっている元息子が、お盆明けで帰省してきた。けっこう忙しいらしく、夏休みは3日しかないという。実家の新しいご仏壇に性根を入れてもらう約束になっていたので、今日は一家揃って実家に里帰りだ。といっても、我が家からは車で小1時間、都内である。
山を降りて以来、滅多に帰省してこないので、元息子がお経を読むのをほとんど聞いたことがない。聞いてみればそりゃあ見事なもので、伊達にそれで食ってるわけじゃないってのがよく分かる。こいつが、ついこないだまで洟垂らしてたガキだったとは、にわかに信じられない思いだ。
なお、「元」息子というと不審を抱く読者もおられようから、念のために説明しておくと、得度した瞬間から彼は世俗を離れ、仏様の弟子になったわけだから、還俗しない限り、彼との親子関係は切れたことになっているのだ。まあ、これは建前だけれど、俗世にまみれたボクの生き方からすれば、彼がずいぶん遠い存在であるのは事実だね。
【使えるワザ】今日の写真は実家から見た東京の夜景。普通に撮ったのでは面白くも何ともないし、使えるワザのネタにもならないので、ちょっとあざとい撮り方をした。
シャッターが開いている3秒ほどの間に、わざと少しだけカメラをブラしている。ブラす程度が難しいので、何枚も撮っておく必要があるが、適度にブレた画像だとこういう感じの絵になる。コントラストを上げ、彩度も高くしてある。カメラにシャープネス設定機能が付いているので、それも高くした。ブラしておいてシャープネスをかけるというと、なんだか矛盾しているようだが、そうしないとただの手ブレ写真でしかなくなるのだ。
レタッチして油絵風の画像を作るソフトならいろいろあるが、わざわざレタッチしなくても、それらしい絵にすることができるという、あんまり役立たないワザでした。 |
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撮影データ |
カメラ |
Camedia C-4100 |
撮影日 |
2003/08/20
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ISO感度 |
100
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絞り値 |
F2.8
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シャッター |
3.2秒 |
露出補正値 |
0 |
WB |
オート
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その他 |
マニュアルAE
ストロボ発光禁止
コントラスト+4
彩度+3
シャープネス+3 |
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バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
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☆読者からのメールや質問やヤジ☆
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▼ADAMさんから▼
初めまして、2ヶ月ほど前から配信して頂き、毎日「なるほど」と裏ワザを拝見しております。 本日の「歪曲」は、コーヒーにクリームを乗せ、そこにクラシュした「氷」を落とし込んだ瞬間かと見えました。
キット先生がCamedia C-4100をお求めになられた1ヶ月ほど前に、製造中止になっているNikon CoolPix 995を買い求め満足しており、デジカメに馴染もうとしていた時に、良い講師に巡り会えたことを喜んでおります。まだまだ、評価して頂く作品も出来ませんが、近いうちに駄作をお送りします。その節には宜しくお願いします。
▼返信▼
デジカメ初心者と見せかけて、実はフィルムカメラでたっぷり写真術を学んだ人がいるので、講評するボクとしては油断ならない、というか、身を引き締めてかからないと言葉に詰まるハメになりそうで、怖い気がしています。先日「蓮の花と蜜蜂」「サギソウ」の講評をさせていただいたのりおくんなどは、その典型だと思ってます。ADAMさん、できるだけ講評しやすい、けちょんけちょんにけなせる写真を送って下さい。
▼じいちゃんから▼
毎度のことながら、親切、丁重な説明は、タダではもったいないよ。大学の先生になったら、いい金が取れるよ。
題材の選択に異議アリ!
傘をさすミニスカートのがよかった。キット先生はちょいと、いい子になっているな!万人受けを狙うのか?過激なカリスマ性を維持するのか?酒を毎日たらふく飲めれば満足か!海外へ自由に放浪の撮影に行ければいいのか!それらをクリアーするために、いい子にするの?キット先生とて、飲みたくても飲めなかった!外国に行きたくても行けなかった!そんな時代が・・・・・
ゴッテ牛(雄牛)も角を切るといい子になるんだな。カリスマの減退=老化(痴呆の手前)、おでこに油をギンギラに!ふふふー。
▼返信▼
傘をさすミニスカートじゃ写真にならん、ちゅうに。
酒を毎日たらふく飲めれば満足じゃ。海外に自由に放浪の旅に出られて、その間、鬼嫁の顔を見なくて済むのであれば極楽じゃ。大学の先生なんか、絶対退屈してしまうに決まっている。金は稼げなくても、写真家がいいよ。
▼沙名ちゃんから▼
キット先生、こんにちは。 毎日「お散歩デジカメ」を、楽しみにしております。 また先日は、私のメルマガを快く紹介してくださって、ありがとうございました。毎回プロならではのコツを惜しげもなく教えていただき、目からポロポロとウロコが落ちまくり…。最近、写真を見る目が少しずつ変わってきたような気がします。
また、語りかけてくるような気さくな文章に、ついつい呑みたくなるのも魅力の一つ…(とはいっても、メルマガをつまみに一杯ってのも寂しい限りですが…)。京都、奈良にもおいしいお酒がたくさんあります。こちら方面でも撮影会、いえ、飲み会、いや、撮影会…があるといいですね。
▼返信▼
沙名ちゃんのメルマガ、楽しみに拝見しています。お陰で最近、映画を観る眼が変わってきたように思います。写真家だからというんじゃないでしょうけど、映画を観ると「画像」にばかり眼がいっていたんですが、ストーリーやバックグラウンドにも楽しみ方があるんだなあ、と考えさせられてます。
京都、奈良で飲み会、いや、撮影会ね、ちょっとそそられるご提案!琵琶湖の周辺に棚田の写真を撮りに行こうと思っていたところなので、ちょっと寄り道すればいいだけですもんね。 |
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投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー |
▼ようちゃんの投稿写真▼
kitさん、通称ようちゃんです。
この度は、噴水1、2の講評、有難うございました。ご指摘の通り、あれもこれもと欲張りすぎ、三分の1(構図の割合、このような方法があると聞いた記憶?)原則からは全く無縁ですね。大胆に一点に絞る事が出来たらいいなとおもいます。
今回は、六本木ヒルズの正面にある「クモ」とメインビルです。PowerShotA70、ISO200、F8(AV)です。曇天だったため色が出ていません。露出補正の判断ができません。判断する目安、何かあるのでしょうか?
▼講評▼
「クモ」がメインになっている写真は狙いがしっかりしていますね。オブジェと背景のビルの組み合わせだけに狙いを絞っているので、鑑賞者に違和感を感じさせません。覆い被さるように街路樹の梢が写っていますが、ちょうど「クモ」を閉じ込めるような位置関係になっているので、かえって効果的です。
多少贅沢を言わせてもらえれば、ビルの入り口の庇部分がうざったいですね。「クモ」の真下近くまで近寄り、カメラを持った手を上に伸ばして、ビルが2/3、空が1/3ぐらいの配分で背景になる構図にしてみませんか。あるいは、ぐっと腰をかがめてもっと仰角をつけるようにします。現場を見ていないので、街路樹の梢がどういう具合に入るかは分からないのですが、うまくすれば面白い絵になるんじゃないでしょうか。要は、「クモ」をもっと大きく、背景をすっきりと、ということです。
下の写真は逆に、狙いがはっきりしません。一体、何を撮りたかったのか、何に目を奪われたのかが鑑賞者に伝わらないのです。いろんなものが写りすぎていることもありますが、画面全体を眺めたときに眼が止まるところがない、つまり、焦点が定まらないというのがその理由です。上の写真のように、対象を絞る⇒背景を考えることが大切です。
露出は両方とも合っていますよ。彩度が低いのは、天候条件もさることながら、カメラの発色傾向も影響していると思います。PowerShot
A70には「色効果」設定機能が付いているはずですので、それをいじってみるのも一法です。いろいろな設定で実写してみてください。 |
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