Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
2003/09/28 SUN
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/09/28
ISO感度 100
絞り値 F5.6
シャッター 1/100
露出補正値 -1.0
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+5
彩度0
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 1年程前に図書カードを紛失して以来、図書館から足が遠のいていた。再発行の手続きが面倒だと思ったし、読みたい本はほとんど網羅したと感じていたからだ。ところが、こないだNHKで「蝉しぐれ」をたまたま観て、藤沢周平を読み直してみたくなった。このドラマ、8回だか10回だかの連続もので、そのうちのたった1回分(第何回かは分からない)を観ただけだっし、演出が平凡に感じたので続きを観る気持ちは起こらなかったのだが、数ある時代小説の中で、ボクは藤沢周平のなんとも言えないしっとりした文章が好きなのだ。それを味わってみたくなった。時代小説ではないが、庄野潤三のしっとり感に通じるものがあるように感じている。
 というわけで、久しぶりに図書館に行った。カードの再発行はあっけないほどすぐにできた。ただし、目当ての藤沢周平はほんの数冊しかなかった。近頃は、こういう味で読ませる作家より、ストーリーで売る作家のほうが人気らしい。
 3冊借りた。帰りがけに図書館の煉瓦の壁と窓を撮った。紅葉しているわけではないのに、陽射しが透けて輝く木の葉に秋を感じた。
【使えるワザ】陽が当たらない陰の部分だし、赤い煉瓦の壁や木の幹、木の葉など、ほとんどのものがもともと反射率の低い「暗い」色だ。輝いているのはごく一部の木の葉だけという被写体である。
 このまま露出補正なしで撮ると、カメラは闇雲に「明るく写そう」とするので、ただでさえマイナス補正が必要なのだが、この写真の場合、輝いている木の葉が命なので、もっと補正して周りを暗く落としてやらないと絵にならない。通常設定の-0.3から更に落として-1.0までマイナス補正をかけている。
 コントラストは最高に設定してある。輝いている木の葉を目立たせるためだ。色を際立たせたい写真ではないので、彩度はニュートラルでいい。
 こういう「なんでもない」被写体を絵にするためには、とにかく画像に何を語らせたいかを考えることが大切。最初に「ん!」と感じた印象、この写真の場合は「秋の陽射し」を整理することから始める。一体、何がボクの眼を惹きつけたのかを考えるわけだ。その後に、ただ漫然とシャッターを切るのではなく、景色のどこからどこまでを切り取るか(構図)を考える。最後に、受けた印象を強調するための各種設定を考えるという手順だ。

読者からのメールや質問やヤジ

はるこさんから
 こんにちは。 初めて、お便りいたします。何がわからないかも、わからない超初心者です。よろしくお願いいたします。

 デジカメは求めてから3年ほどになりますが、趣味の工芸作品の途中経過や、題材になりそうな植物を写すために買いました。オリンパスCAMEDIAc-990zsというのを使っておりましたが、この夏どこかに置き忘れてなくしてしまいました。そこで、スマートメディアが使えるというものを探してc-4100ZOOMを購入しました。わからないことをどこかで質問できないかと、検索のところに、カメディアc-4100と入れましたら、キット先生のホームページに行き当たりました。

 質問は、モードダイヤルPのところで写しているのですが、今ひとつ、前のカメラのようにピントが合わないのです。いままで、おしきせの設定きり使ったことがありませんので、わかりません。あと一つ、何か前のカメラと比べて、写した画面が赤いような気がするのですが、これは、どんなふうにかすると直るものなのでしょうか?オリンパスのコーナーに聞きにいけといわれそうですが、パートの休みの日曜日は、オリンパスプラザもお休みなのです。このような質問はお答えいただける質問に該当するか疑問ですが、どうかよろしくお願いいたします。


返信
  まず、ピントが合いにくいという点ですが・・・。
 AFモードの設定をチェックしてみてください。「OK」ボタンを押してメニューを表示し、「撮影」の設定画面にします。次に→で項目設定に移ります。↓で「フルタイムAF」という項目を表示してみてください。この項目が「オン」になっていませんか。なっていたら「オフ」に変えます。

 次に同じ「撮影」の項目の中から「AF方式」を表示します。この項目が「iESP」の設定になっていたら「スポット」に変えます。
 これで、ファインダー、または液晶モニターの中心部にピントが合うようになります。シャッター半押しでピントが固定されますので、半押しした後に構図を思ったように変えて写すようにします。ただし、被写体によってはピントが合いにくいものもけっこうありますので、どうしてもこれで対応できないときはマニュアルAFでピント合わせをするようにしてください。
 マニュアル設定にするには、「OK」ボタンを少し長めに押しますと、液晶画面の右側に目盛と「AF」「MF」の表示が出ますので、←→で「MF」にしておいてから↓↑でモニターの画面上でピントが合うまで距離を調整します。「MF」モードで撮影した後は、必ず設定を元の「AF」に戻しておかないと、この次写すときにうっかりして、ピンボケばかりということになってしまいますのでご注意を。

 画像が赤みがかるという件ですが、まずホワイトバランスの設定を見てみてください。
 「OK」「モードメニュー」「画像」の設定画面の中の「ホワイトバランス」で、設定を「オート」にしてください。これがすでに「オート」になっている場合は、次に同じ「画像」の「WB補正」を変えます。→を押すと画面の右側に目盛が出てきますので、↑でインジケーターを上の「blue」の方に1目盛か2目盛ほど移動させます。この目盛の増減で赤み、青みの加減をすることができます。
 画像が赤みを帯びる原因は、撮影時の光線状態次第で必ずしも一定ではありません。もともとのカメラの発色特性もあって一概には解決策が見出せないことが多いのです。ですから、こまめにこの「WB補正」を変えるしか現実的には対応できないものなのです。


stardustさんから
 Kit先生、お散歩デジカメが何より楽しみなバカ者です。先日の巾着田の撮影会の車の中での私達のくだらない会話を聞いてて、さぞかし腹の中が煮えくり返ったこととお詫びいたします。さて大変申し訳ないのですが、長距離ゆえ今回はパスと言うことで、ここに欠席届を提出させて頂きます。

返信
 律儀に欠席の届まで出していただいて恐縮です。その次の撮影会でお目にかかりましょう。車の中では、はらわたは煮えくり返りませんでしたよ。三人三様に写真を楽しんでおられる様子が微笑ましく感じました。

てるてるさんから
 kit先生、こんばんは。teruteruです。今日配信のメルマガを見てはっと気がつきました。私の住所や名前をお知らせするのを忘れていましたね。いつもメールに慣れているもので、忘れていることすら忘れていました。ごめんなさい。

 実は見ちゃだめっていうとkit先生は見てくれそうだな・・・と思ったの半分、恥ずかしいの半分でしたが、ホームページも見ていただいたそうでありがとうございます。(写真家というのは好奇心の塊なのでしょうか??)先生のおかげでアクセスが急に増え、びっくりしています。

 私は仕事柄、子どもをとることが多いのです。といっても年間900枚ほどですが。kit先生のご近所の子どもたち表情がとってもいいですよね。私も「写真を見ると子どもたちの表情がいいので学校が楽しいんだとわかります」と保護者に言われたこともあるのですが、子どもの自然な作らない表情を撮りたいと心がけています。またメルマガでコツなど教えてください。プライバシーの問題があるので私のとった子どもの写真をお送りできないのが残念ですが。
 住所書いておきます。よろしくお願いします。


返信
 てるてるさん、学校の先生なんですか?ボクは数年前まで某アルバム会社の応援で、繁忙期限定で年に数回、学校写真を撮っていました。入学、卒業といった式典の場面が多かったのですが、時に運動会などを頼まれると、撮っていて楽しかったですよ。子どもの表情や仕草を撮影するというのはとても難しいんですが、気を遣う相手じゃないので、気が楽なんでしょうね。気楽に撮るといい写真ができるということを実感しました。
 切り番ゲッターが4人も立て続けに出たので、プリント依頼や額の発注をまとめた関係上、写真のお届けが少し遅れています。明日発送の予定です。
ホームページ情報
今月の壁紙」を更新しました。
10月の壁紙はアルゴンキン国立公園に隣接した小さな村の池の紅葉です。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
さっちゃんの投稿写真
 Kit先生 こんにちわ。Kit先生の作品とお話を、ここ数日間拝見できなくて寂しい日々を送っていました。完全にKit中毒になってしまいました。

 鹿児島へ遠征をされている間に、8百余通のE-mailが舞い込んでいましたとか、お疲れのところマタマタお仕事?…イヤ、宿題の山には相当の気力がないと片付かないと思います。常人では…特に私など投げ出しそうです。

 早朝の浜辺で釣り人が帰路に着いて、垂直の岩場を伝って帰ってきているところです。この二人にとって、この岸壁は伝いなれた小道を歩く感じとは思いますが、端で見ているものにとっては、相当危険な岩場のような気がします。
 Nikon CoolPix E880V1.0 1/90 F4.2 補正0 ISO200 WB曇天。以上…ご講評方、よろしくお願い申し上げます。


講評
 さっちゃんらしからぬ雑な撮り方、今日はけなし甲斐があるね。
 まず第一に、昨日のようちゃん写真と同じで、自分の立ち位置を変えようとしていないことが問題。さっちゃんは、この二人を見て、「危ねえな」と思ったわけでしょう?と同時に、こんな危険な場所をあたかも通い慣れた道のごとくすいすいと渡ってくる姿に驚いた。だとしたら、その自分の印象を絵にしなきゃいけません。この写真を見る限り、それほど危なっかしい様子には見えないし、波は静かだし、二人がいる高さもそれほど高くは感じられない。手前に砂浜まで写っているので、なんだか、のんびりした感じさえ受ける。

 こういう場合、まず高さを表現することが重要です。二人が実際にうんと高い位置にいるのであれば、下からの高さを全部画面に入れてやれば事足りるわけですが、それほど高くはないのだから、見る人に「高い!」と思わせなきゃいけません。そのためには、逆に、高さを、下を切ってしまうことで表現すればいいのです。ズームするか、もっと近寄って写すべきでした。

 画面には、見えない部分を見る人に想像させるという不思議な力があります。つまり、下が見えないと、見えない部分は波静かな海面であるとは分からないわけなので、人はまだずっと下まで崖が続いているように感じてしまうんです。物を大きく見せる場合なども同じで、全体像を見せないで途中で切ってやると、切れた先を想像させるので実際より大きく感じるわけですね。

 次に、露出が1段以上オーバーです。全体に明るすぎるので、崖の怖さが伝わりません。こういう場合は、まず露出を切り詰めて、崖を暗く写してやることを考えなければいけませんね。カメラにコントラスト調整機能がついているのなら、コントラストを上げるのも手です。黒く潰れる部分が多くなるので、崖のごつごつした感じや怖さが際立ちます。参考画像は露出を1段半切り詰め、トリミングして下の海を切ってあります。
 先頭のおじさんがこちらを見ているのだけは修正できませんでした。現場で、撮影するときに、二人の仕草や表情などを観察しながら、何枚も写しておくことです。

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撮影会のお知らせ
10月18、19日(土・日)の撮影会は初の東北シリーズです。

撮影地
は塩釜周辺
一般人が普段は立ち入りできない魚市場、
松島湾に沈む夕陽、海の風景などを撮影、
翌日は芋煮会まで企画しましたぞ。

車の手配や宿の予約の関係があるので
今月一杯で申込みを締め切ります。
会費込みで1人2万円ぐらいをメドに考えています。
詳細はこちら
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