めっきり肌寒くなった。鈍感なボクもさすがに上着を着るようになったのだが、厚着をするとどうも動きを制限されているみたいで気分が乗らない。世の女性たちは、お洒落が一番楽しめる季節だということで、この時期は浮き浮きするらしいのだが、ボクにはお洒落なんてハナっから用なしだし、動いてなんぼの商売に携わっているからには、身軽が一番なのだ。作業ズボンにだぼシャツと運動靴、これに合う上着とくりゃ作業着しかないわけで、だれが見たってゲージツカには見えないだろうな。
読了した本が溜まってきたので古本屋に持っていって、ついでに新しい本を買ってきた。書棚をなにげなく見て回っていたら、以前から読みたいと思ってはいたがぐっと堪えて我慢していた本につい手が伸びてしまったのだ。井上ひさしの「四千万歩の男」である。なんせ、文庫本で700ページ近い大部が全5巻、んなもん読んでた日にゃ、他の仕事に手がつかないと思って、「引退してからのお楽しみ」と諦めていた本なのだ。でも、手にとって10ページばかり立ち読みしたら我慢が効かなくなった。買ってしまったからには仕方がない。せいぜい自制しながら、仕事に差し障らないペースでページをめくるとしよう。読み終わるのに半年ぐらいはかかりそうだ。
思えばサラリーマン時代、片道1時間の電車通勤の楽しみは読書しかなかった。往復で一日2時間、普通の文庫本だったらそれで読み終わるというのが大体のペースだった。ということは、年間に200冊前後である。当時のボクは、たぶんよっぽど付き合いの悪い人間だったと思う。一ヶ月の小遣いはフィルム代(現像代含む)、ガソリン代に消えてしまっていたから、同僚や友人と飲み歩くなんて余裕はなかったし、それが楽しいとも思わなかった。会社が引けたら、どこでもいいから歩き回ってシャッターを切っていた。その息抜きが電車の中での読書だったわけだ。
でも、撮影を本業にすることになったら、それさえも贅沢の部類として脇に押しやられ、最近はよく読んでも週に1冊がいいとこ。最近、だんだん文章に幅がなくなってきつつあるのは、どうもそれが原因じゃないかという気がしている。脳味噌の一部が退化してるんだな、きっと。 |
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大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON
PowerShot S1IS |
撮影日 |
05/11/14 12:22 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.1 |
シャッター |
1/200 |
露出補正値 |
-1/3 |
WB |
オート |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
15.6mm
(102mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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