このメルマガはコンデジ使用というのがコンセプトなので、こういう大仰な機材を用いた画像はたまにしか載せられないけれど、500mmレンズを使うのはほんとに久しぶりである。この前使ったのがいつだったのか思い出せないぐらいだ。以前は車に積みっ放しにしてあったので、ときどきは使う機会があったのだけれど、夏場の暑さでケースの内張りが溶けてしまうというようなことがあって、こりゃいかんと家の中に持ち込んだ。とたんに使う機会がなくなった。わざわざ持ち出してまで使うような、日常的な機材ではないのだ。今日、たまたま別の探し物をしていたら、物陰からこのレンズが顔を出したので、そうかそうかという気持ちで使ってみようという気になったわけ。なんだか、レンズに「お見限りネ」と言われたような気がしたのだ。
といっても、このレンズが活躍するスポーツシーンなんて、この時期の平日に見つかるわけはなく、それじゃあというわけで、これまた久しぶりの健康福祉村に行った。野鳥でも見つかるかなと思ったのだ。けれど、スズメとムクドリぐらいしかいない。池のほうを偵察してみたらカモ、コサギにカワウ、冬場の常連であるユリカモメが入り乱れて、パンくずを投げる人々の周りを飛び交っていた。飛びモノ狙いで約1時間、全部で500枚ばかり撮影。でも、あんまりたいした写真はなかった。
このレンズ、キヤノンがEOSマウントに全面切り替えするまで使われていたFDマウントのレンズである。コンバーターを介さないとEOSには装着できない。そのコンバーターにはレンズが組み込んであるので、余分な光学系が加わることによる影響が出る。露出が約1段分切り詰められて暗くなること、それに、焦点距離が1.5倍になることである。つまり、500mm
f4.5が750mm f6.3になるわけ。それを20Dに装着するわけなので、撮像素子のサイズ分だけ実質焦点距離が伸びて1.6倍の1200mmになるのである。デジスコには及ばないけれど、10メートルばかり先のユリカモメの全身が画角に入りきれないぐらいにはなるので、野鳥撮影用としての実用性は十分だ。ただし、コンバーターのお陰でオートフォーカスは効かなくなる。マニュアルフォーカスで飛びモノなどのように高速で移動する被写体を撮影するにはかなりの修練を必要とする。500枚も撮ってろくなのがない理由がそれなのである。若い頃に比べると確率がずいぶん落ちているみたいだ。歳のせいか酒のせいか、使う機会が減って腕がなまったのか、たぶん全部が少しずつ影響しているんだろう。
今日の目玉は構図。鳥の全身をできるだけ入れようとする撮り方ももちろんあるし、普通の野鳥写真ならそうするのが無難だが、そんな図鑑写真みたいなのを撮っても面白い被写体ではない。こういうありふれた鳥にはなにか演技でもしてもらわないと絵にはならないので、あえて顔の部分が真ん中にくる構図にしてある。こうすることによって、鳥そのものではなく、鳥の「表情」がメインの写真になるという寸法だ。
パソコンのUSBハブの1つが壊れたみたいで、外付けハードディスク6つのうち2つが認識できなくなった。パソコン屋に買いに行って、キャッシャーでポイントカードを出そうとしたら見つからない。家に戻って探してみたけれど、それでも出てこない。5万円分ぐらいポイントが溜まっていたはずだからちょっと痛い。再発行してもらっても、以前のポイントは引き継がれないのだそうだ。どこかから出てくるかな。 |
大きな写真は ⇒ ブログ版。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
FD 500mm F4.5
FD-EOS Converter |
撮影日 |
06/01/16 15:07 |
ISO感度 |
100 |
絞り |
F4.5 |
シャッター |
1/250 |
露出補正値 |
-2/3 |
WB |
晴天 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
500mm
(1200mm) |
その他 |
三脚 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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