某スポーツ財団からの依頼でディスクゴルフの撮影をやった。編集長と編集担当者、それにライターの星野恭子さんとボクの4人で、試合の模様や初心者向けの教習などのシーンを見学させてもらい、1000枚ばかり写真を撮った。場所は立川の昭和記念公園。都内に2ヵ所しかない常設コースの一つがある、わが国におけるディスクゴルフ発祥の地とでもいうべきところだ。東京都ディスクゴルフ協会事務局長の馬場さんにいろいろとご教授賜りながらの2時間、楽しいひと時を過ごさせていただいた。こういう撮影仕事ばかりだと楽しい人生が送れるんだけどな。
このディスクゴルフ、全国でも競技者数1万人がいいとこという、超マイナーなスポーツである。ルールはゴルフとほとんど同じだが、ボールの代わりにフライングディスク、あのフリスビーの親戚みたいなものを使う。ホールではなく、バスケットにそのディスクを入れるとホールアウトになる。距離に関係なく18ホールすべてがパー3。距離の長いホールやドッグレッグしたホール、スタイミーなホールなどがいろいろ組み合わさっていて、ディスクの選び方や投げ方でそれを攻略していくわけだが、けっこう頭脳を使うし、もちろん、体力、技術も奥が深い。今日、ボクは撮影だけだったけれど、そのうち実際にやってみたいと思わせる面白さがある。本物のゴルフと違って道具は1枚1500円ぐらいのディスク数枚だけでいいし、ここ昭和記念公園に来さえすれば、いつでもタダでプレーできる。レンタルのディスクもあるそうだ。
写真はティースローの場面。飛ばす人になると優に100メートルは軽く越える距離を投げる。しかも、上手な人ともなると狙いが非常に正確で、木立の隙間を通したり、スライスやドローを投げ分けて、一発でバスケットのすぐそばまで運んでしまう。フォームも綺麗なので、絵にもしやすい。
ところで、構図でよく問題になるのが腹切り、日の丸である。この写真はまさしくその両方が同居していて、常識的に言えばもっとも下手くそな構図取りということになる。けれども、腹切りにしろ日の丸にしろ、常に悪いというわけではないのだ。それが証拠に、この画像をダウンロードして、いろんな構図にトリミングしてみればいい。縦位置にしようが、プレーヤーを左右に寄せようが、どんな切り取り方をしても据わりが悪いはずだ。人物自身が示している「動き」と、「遠投」というタイトルに込められた空間の広がり、距離感を描写するには、このど真ん中しかないということが分るだろう。構図法なんてものは、ある程度常識を覚えれば難しいところなどほとんどないのだが、常識常に正しからざる場合もあるということを忘れては片手落ちになる。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON EOS20D
EFs 10-22mm USM |
撮影日 |
06/02/05 12:21 |
ISO感度 |
200 |
絞り |
F8.0 |
シャッター |
1/500 |
露出補正値 |
-1/3 |
WB |
屋外 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
10mm
(16mm) |
その他 |
手持ち撮影 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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