Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500・・
仁王 2003/07/04 FRI
 天気が良かったので久しぶりに自転車に乗った。海が見たかったので千葉まで行くつもりで出かけたのだが、隣町の松伏町の田んぼの中を走っていたら、古いお寺を見つけたので、つい寄り道をしてしまった。
 松伏にはゆめみ野団地という広大な団地がある。20年ほど前から開発がはじまったところで、当時は交通の便が極端に悪く、「陸の孤島」などと悪口を言われていたものだが、最近はバスの便が充実してきて、それとともに、ますます規模を拡大しつつある。面白いのは、もともと田んぼの中に突然出現した団地なので、建売住宅が隙間なく並んでいる街並みが途切れると、そこから先は、「はい、ここまで!」と言わんばかりに田んぼになってしまうところだ。そして、その田んぼのところどころに、昔からある農家の集落が点在している。お洒落な団地の街並みと、昔ながらの農村の対照は、自転車で走っていても興味が尽きない。
 そのお寺は、そういう古い集落の中にあった。なんだか由緒ありげなお寺で、札所にもなっているようだ。山門の両脇に仁王様が立っている。目の細かい金網で囲ってあるので、その目の隙間からレンズを覗かせて1枚失礼した。
 というようなことをやっていたら、海に行くのを忘れてしまった。替わりに床屋に行った。

【使えるワザ】庇の長い屋根の下なので相当に暗い。金網にカメラを押し付けて手ブレを防いだ。仁王様の憤怒の表情がカギなので、明るい画像ではさまにならない。うんと露出を切り詰めて、陰翳を際立たせる。本当なら、向こう側の板目の部分ももっと黒くなって欲しかったのだが、割に新しい壁らしく、これが精一杯。仁王様の前を十分に空けたのは、手にした刀の鋭さやベクトル(あたかも、誰かを攻撃しているような動き)を表現したかったからだ。
撮影データ
撮影日 2003/07/02
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/68
露出補正値 -1.2
WB オート
その他 ストロボ発光禁止
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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はるかさんから
 はじめましてこんにちは。写真に載っている女子高校生達の友達です。友達が、「変な人から写真撮られたんだぁ〜」と言っていて、正直『お前ら、なんか騙されてないか〜?大丈夫かぁ?』と心配していたら、本当にホームページに載っていたのでビックリし、うれしく思いました。

 今、あの二人は絵の提出期限が迫っていて『赤点になる〜』と焦って仕上げています(片方の子はいつものことなのですが・・・)。写真に載っていた女子高生(手前)は、『胡坐なんてかいてないしスカートが短いだけだよ〜』と騒いでいたので笑えました。
 私達は高校3年生で、遠足も終わり受験だけだったので、友人が高校の記念のように写真に残ってくれたことうれしく思いました。
 写真の奥の子から一言です******  有難うございます。ついに私もネットデビューを果たすことができました。今度会ったらまた撮って下さい。


返信
 このときのコメントに「立派な高校生たちだ」みたいなことを書きました。ちょっと誉めすぎかな、と思わないでもなかったんですが、こうしてちゃんとメッセージを託してくれるあたり、やっぱりボクの第一印象は正しかったようですね。喜んで頂いて何よりです。しかし、あの二人も素敵な女の子たちでしたが、お友達のはるかさんも、心のこもった、いい文章が書ける素敵な高校生ですね。類は友を呼ぶのかなあ。それともやっぱ、あなたたちの高校の教育が行き届いているんでしょうかね。

ちほりんから
 うううううう・・・・
 キリ番踏もうと、残業を終えて家に帰ってまでサイトを開いてみましたが、ときすでに遅し…。会社で見たときはまだ22160とかだったのにぃぃ。何回も読み込みして数増やしたり、無謀なことをしていました(笑)。

 最近写真をサボっています。梅雨だからという言い訳で。キットさんはカメラの持ち運びにはどのような工夫をされているのですか?雨の日なんか大変だと思いますが…。私の彼は「シリカゲルをかばんの中に入れろ!」といい、実践していますが・・。


返信
 切り番はいろんなギャラリーごとに設置してあって、大体1ヶ月に1回か2回はチャンスが来るようにしてありますので、次を狙ってください。KKさんなんか3回もゲットしたんだよ〜。ボクの写真は飾っておくほどのものじゃないけれど、「魔除け」にはなるという噂だし・・・。いつかはゲットしてくださいネ。

 本格的に撮影するときは、器材はカメラトランクに入れて持ち運びますが、ちょっとそこらへんで、というときや、実際に撮影モードに入ったときは、トランクは車に置いて、カメラだけを肩からぶら下げたままで持って歩きます。「今だ!」というチャンスがいつ、どこであるとも限りませんし、いつでもすぐに撮れる態勢でいたいので、カメラバッグやリュックにはなるべく入れません。デジカメも携帯ストラップで首からぶら下げて歩いています。
 今のカメラは、ほとんど生活防水仕様になっていますから、よほどずぶ濡れにしない限り、ちょっとぐらいの雨なら平気ですよ。気になるようでしたら、こまめに拭くようにすればいいでしょう。ボクは、ちょっと雨脚が強くなった場合、ぶら下げたカメラにバンダナやタオルを巻きつけるようにしています。