Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500・・
茶畑と古い農家 2003/07/03 THU
撮影データ
撮影日 2003/07/03
ISO感度 200
絞り値 F2.8
シャッター 1/294
露出補正値 -0.9
WB オート
その他 ストロボ発光禁止
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 「氷の国の一人旅」と「天才キット世界を撮る」を配信し終わった木曜日が、週のうちで一番のんびりできる日だ。今日は9時ごろまでゆっくりと寝て、昼から古河総合公園に古代蓮(大賀ハス)を撮りに行った。埼玉では行田にある古代蓮の里が有名だが、茨城のこの公園の蓮も見事だ。この季節になると、ほとんど毎年のように撮影に行くのだが、何枚撮っても飽きが来ない。背の高い大ぶりの花なのだが、薄いピンクの色合いが優しく可憐で、深緑の葉の色との対照が気に入っている。
 この公園はかなりの面積があり、池や林を巡る散歩道もとても風情がある。日曜日でも人が少ないのがなおいい。隅っこのほうに江戸時代の農家を移築したものが2棟建っている。県の指定文化財になっているのだが、見学は無料。その前に広い茶畑があるので、そこから1枚撮った。茶畑の緑色を強調するために、約1段マイナスに補正した。
【撮影地情報】この公園は、3月下旬から4月にかけては桃、6月は花菖蒲、古代蓮は7月上旬から下旬頃まで次々に開花する。蓮池は正面駐車場から歩いて10分ほどのところにある。蓮の開花は朝。午後になると、閉じてしまう花が多くなるので、できれば午前中に撮影したい。池の周囲の遊歩道は、雨が降るとぬかるむので、長靴があるといい。広い遊歩道ではないので、三脚を立てて撮影する場合は、他の人たちの邪魔にならないように気をつけよう。すぐ目の前に咲く花もあるので、接写もできる。遠くの花をアップで写したい場合は200ミリ程度の望遠レンズが必要。蓮の花は雨に濡れた姿も風情があるので、雨天でも勇気をもってでかけたい。
 場所は国道354号沿いなのですぐ分かる。JR古賀駅からバスも頻繁に出ている。車なら、ここを撮影後、ちょっと足を伸ばして渡良瀬遊水地に寄るといい(20分前後)。葦原の風景がなかなか見事だ。

読者からのメールや質問やヤジ

ムサ氏から
 「ムム、オヌシ出来るな!」
 「こんな”技”を使うとは・・・」
 「益々目が離せなくなって来たではないか!」
 「拙者はこのような”技”を待っていたのじゃ!」
 これからも、もっとすごい”技”を楽しみにしております。(「形象」を見て)


返信
 「もっとすごいワザ」と言われてもなあ・・・(小次郎より)。

さっちゃんから
 キット先生こんにちわ。いつも先生のお作品に目を見張っていますが、今日の『芝生の二人』も観とれています。先生の「緑の木の葉」色には、人を惹き付ける魅力があると思います。どうしたら、こんなにキレイな”緑”が出せるのでしょうか?教えてください!お願いします。

返信
 デジカメ画像の発色は、メーカーや機種によって微妙に違います。CCDに届いたある波長の光に、どういう色を割り振るかはメーカー独自のノウハウがあるものなので、なかなか一概には言えないところです。フィルムでも同じように、メーカーや銘柄による発色特性の違いがありますので、ボクらは被写体によってフィルムを使い分けますが、デジカメの場合はフィルムを取り替えるようにカメラを取り替えるというわけにもいきませんから困ります。

 しかし、そうも言っていられませんから、少しでも緑が綺麗に見えるようにしましょう。それには、露出を多少アンダーに補正してやるといいのです。たとえば一面の緑であっても、光が当たっている以上、そこには必ず陰翳があります。暗い緑色の部分はデジカメ画像では黒く潰れますので、アンダーに補正することで、その潰れる部分を多くしてやるのです。そうすると、緑色全体が深い色になると同時に、黒い部分がバックになるので、余計に浮き立って見えるようになるわけです。

 いろいろなホームページを見ていると、壁紙を黒くしているページがよくありますよね。黒がバックだと、その他の色は、あたかも彩度が上がったように見えるでしょう?それと同じ理屈です。今日の写真はたまたま茶畑と木立ちが画面の大部分を占める画像ですので、ボクは露出を約1段切り詰めて写しています。影の部分が黒く潰れているのが分かるでしょう?「芝生の二人」も同じです。これによって、緑色を際立たせようとしたわけです。

 画像をリタッチすることに抵抗がないのであれば、コントラストを少しだけ上げてみてください(画像ソフトを使ってもいいし、カメラの設定でコントラスト調整ができるデジカメもあります)。それでもいまいちなら、画像ソフトで緑をほんの少しだけ強くするのもいいでしょう(やりすぎに注意)。これだけでも緑色はかなり鮮やかに見えるようになりますよ。