Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
オレンジのカーペット 2003/07/29 TUE
 今日は忘れずにデジカメを持って深谷に行った。昨日は天気が良すぎたので、こういう花の群落はコントラストがつきすぎてあまりいい絵にならない。その点、今日は小雨模様だったのでコンディションは最高、山ほど写真を撮ってきた。
 けっこう夢中になっていたので、この後は東松山にヤマユリを撮りに行くつもりだったのだが、時間がなくなってしまった。替わりに、行田の水城公園に寄って、ホテイアオイを撮った。ここのホテイアオイは、池を埋め尽くす満開の花で有名だが、どうしたわけか、今年はずいぶん少なかった。放っておくと無尽蔵に増える水草なので、ときどき間引いて数を減らすのかも知れない。
 しかし、こういう天候の日に大判カメラを使うと、後の手入れが大変だ。そのまま仕舞ったりすると、蛇腹がカビだらけになってしまうのは目に見えている。「氷の国」の原稿をまだ書いてないのが気がかりだが、まあ、カメラの手入れが先決だろうな。労働時間の配分では無給著述業でも、一応、本職は写真家なんだから。

使えるワザ
お天気が悪い日は花の撮影には絶好なのだが、コントラストがつかなすぎるというのも物足りない。そういうときはコントラスト調整機能で補正する。フィルムカメラではできないワザだ。この写真では、+/-5段階の+3にしてある。茎や葉の部分まで描写する必要はないし、そういう枝葉の部分が写り過ぎると邪魔になってしまうからだ。露出補正は-0.7。コントラストを上げるということは、ラチチュードを狭くすることでもあるので、露出を詰めておかないと、花の明るい部分が白く飛んでしまう危険がある。
 ほとんどのデジカメは、ファインダーの視野率が80%ちょっとしかないので、周囲に余計なものが写り込まないように、ファインダー像より四方にそれぞれ1割ほど広げた範囲を想定しながら構図を決めないといけない。奥の方はうまくいったが、手前がほんのわずか広く写りすぎた。
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/07/29
ISO感度 100
絞り値 F11
シャッター 1/43
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 ストロボ発光禁止
コントラスト+3
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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さとみちゃんから
 キット先生、こんにちは。先日、肖像権について質問したさとみです。早々に大変ていねいなご回答をいただき、ありがとうございました。
 やはりあまり大きな人物のアップ写真は、公開するには難しいようですね。でも、一声かけてすむことなら、これからは恥ずかしがらずに話し掛けてみようかなと思います。先生のご指摘どおり、シャイなアマチュアカメラマンですので。根暗。。。じゃないと思います(笑)。

 ついでと言ってはなんですが、もうひとつ質問させていただいてよろしいでしょうか。肖像権は人物だけではなく、建物や風景にも存在するとのことでしたが、それでは歴史的建造物を撮影して公開するとなると具合が悪いのでしょうか。また、祭りの山車や神輿などを同様に公開するというのはどうなのでしょう。前者は事前の許可がいり、後者はそれほど神経質にならなくてもよいような気がします。似たような質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 それからもうひとつお願い。キット先生のメルマガをわたしのHPで紹介させていただいてよろしいでしょうか。ぜひ、こちらの方もよろしくお願いします。


返信
 建造物についても、所有者がいる限り肖像権を主張できます。しかし、過去に建造物に関する肖像権が問題になったのは、写真を商業目的に使用したとか、宗教的な目的に使用したとかいう、限られたケースだけだと思います。

 たとえば、京都のお寺の中には、建物の写真を商業目的(ボスターや商品パッケージのデザインなど)に使用するに際しては許可を求めるところがあります。しかし、参詣料を支払って入場し、しかも、写真撮影を禁じてはいないのですから、写真を悪用したり、許可なく商業目的に使用したりしない限り、クレームはつけわれないようです。一般的な写真集に載せたり、写真展に出展したりして文句を言われたということは聞いたことがありません。寺社側としても宣伝になるわけですから、そのへんは柔軟にということでしょう。

 ですから、個人のホームページに載せる程度のことでは、まず問題になることはないと思われます。ただ、たとえばあるお寺の写真を別の宗派がホームページに載せたとか、仏教を批判するような内容のホームページに使ったとかいうようなことがあると、損害賠償や肖像権侵害の訴えを起こされる可能性がないとは言えないでしょう。肖像権を主張されるケースは、単に写真を使われたというより、そのことによって気分を害したとか損害を受けたとかいうことが原因であることが多いので、ボクは普通に使っている分には大丈夫だと思っています。要は、悪用しないことです。

 ホームページでご紹介いただけるとはありがたいことです。よろしくお願いします。

くるるさんから
 写真まったく興味なし、ただし、仕事Gデザ、趣味ダイビングだけではやってられない(苦笑)。デジカメ持ったのは新しもの好きのため。だいぶ早く35万画素で上の方だった頃、つう仙台人でございます。まあ、宮城でやるやつ、人数たりなかったら声かけてくださいませ。

 今はデザイン会社ではなく、印刷物もやる文房具屋でデザやっているので(バイト)、そんなこと迄知らねえよ!!!ってことも多々あります。こ、これはオペレーターの仕事、それは製版の仕事、あれだってカメラマンの仕事、スタジオに入り浸っていたのが(おやつ調達のため)すこーーし役立っていたりします。

 ところで地震ですが、仙台はなあんともありません(あ、少し断水だか断線だかしたところあったけど)。おっ、またきた!今回ちょっと大きいねえ〜ってくらいで、あんなに被害あるとは・・・。宮城沖地震(30年近く前)のとき、あの辺はあまり被害なかったんでしょうね。対策されていないので驚きました。しっかし、そろそろ本当に大地震(宮城沖)来そうですね。ではでは。


返信
 仙台方面での撮影会は、日の丸さんが東奔西走して準備中です。今年は天候が不順なので、日程の決定がなかなか難しいとおっしゃっていました。でもすでに参加希望者が何人かおられるので、今更中止というわけにはいきません。なんとかやりたいと思っています。その節はどうぞ参加してください。

 日の丸さん、シズヒロさんなど、このメルマガの読者にも仙台近辺の方がいらっしゃいますし、はるちゃんはご実家が確か仙台あたりだったような・・・。現地の様子がいまいち分からないので、ちょっと心配しているのですが、市内はほとんど大丈夫だったそうなので少し安心です。
唐突に決まった撮影会のお知らせ

日時:8月23日(土)午後4時から
被写体:お台場公園の夕陽と夜景とアベックと生ビール
参加費:3000円(講評会込み、交通費と飲み代は各自負担)

※今回はデジカメ中心でやります。撮影会終了後の生ビールの席で、
パソコンに画像を取り込んで、飲みながら講評会をやろうかと考えています。


その他詳細は手を上げた人には教えます。
アベックを見ると石を投げたくなる人や、
暗くなると人格が豹変してしまう人はご遠慮ください。

手を上げる人はこちらから。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
じゅんちゃんの投稿写真
 早速ですが、友人が以前ルーマニアに1年ほど住んでいたことがありましたので、どんな所だろうと思っていたときに、キット先生のメルマガに出会い、それ以来ずっと購読させてもらっています。

 写真には、中学校の時の(50年近く昔)先生が凝っておられたので興味を持ち、ちょこちょこ子供たちや、今では孫たちのスナップ写真を撮っているところです。芸術などとはまるで無縁の芸術音痴で、ただのメカ好き人間ですが、先生の「お散歩デジカメ」を日々拝見させていただいては、うん、うん、ほう、ほうと、感動していました。

 このようなど素人のスナップ写真では、プロの高名な写真家がご覧になったらどの位けちょんけちょんに見えるものなのか知りたくなりましたので、夏祭りの獅子舞(この地方では獅子回しと言います)の出発時の、気勢を上げているところの写真を送ります。まだこの時点では一杯のお神酒だけしか入っていませんのでいまいち気合が入っていないんですが!氏子の家々を回って帰り着くころには全員各家からの振る舞い酒でべろんべろんになっていました。あまりの駄作にあきれ返って、悪酔いなさいませんように、祈っております。

 けちょんけちょん以前の問題ではないかと少し心配ですが、でも、意を決してけちょんけちょんの講評を首を洗って待っていますので、宜しくお願いいたします。カメラはSONYのDSC−F717です。シャッター優先の1/40です。


講評
 なるほど、全然気勢が上がっていませんね。後の方の人たちは「我関せず」みたいな、シラケた顔をしています。せっかくの獅子回しなのに、これではつや消しです。

 構図を考えてみましょう。じゅんちゃんの今回の写真は、左に示したように、肝心の人が写った部分は画像全体の2/3に過ぎません。残りの1/3、斜線の部分は、この写真の印象を強める役に立っているでしょうか?ボクには無駄な空間のように思われます。一番手前の神主さんを頭から足先まで全部入れたのは大正解です。しかし、氏子さんたちの存在感が薄いですね。

 もう少し、上を詰めてみると、ちょっと印象が変わります。どうですか?人々の存在感が強くなりますね。上の木の緑も、この程度なら無駄な空間ではなくなります。一番手前の神主さんと、向き合っている氏子さんたちの緊密度も高く見えます。本当は、もう少し広角で撮れば、神主さんがぐっと手前に大きく写るので、もっと迫力が出るのですが、デジカメの広角側はせいぜい換算30ミリ程度しかないので、これは止むを得ないところです。

 上を詰めたときに、縦横のサイズ比の関係で、氏子さんたちの後ろの方も切れています。シラケた表情の氏子の数が減ったので、オリジナルよりはお祭らしくなってきました。でも、まだちょっとシラケた表情が2、3人いますね。いっそのこと、そういう氏子さんたちはカットしちゃいましょう。そうすると、右のような縦位置の画像になります。
 氏子の数が減った分、ちょっと寂しい画像にはなりましたが、これから獅子回しに出発するという雰囲気はこの方が強く感じられると思います。じゅんちゃんのオリジナルをトリミングしたのでこういう画像になってしまいましたが、あと一歩だけ右によって、神主さんの斜め後から写せば、もう少し人数が増やせますし、神主さんの奥さんらしき人(の足元)も隠せます。横から写すのと違って、後の方のシラケた氏子たちも小さく写りますので、あまり気にはならなくなります。ついでに、カメラをもうちょっとだけ下に振って、一番前列の氏子の足元まで入れましょう。上の空間がその分狭くなるので、もっと緊張感のある画像になります。
写真を講評しますよ!
 みなさんが撮ったデジカメ写真を送って下さい。この欄で講評します。「こうしたらもっと良くなる」「こんな見方もアリだよ」など、今後の参考になる(かもしれない)意見を述べさせていただきます。本名で送ってきても、こちらで勝手にあだ名をつけさせていただきますので、撮影者名は仮名で構いません。「掲載はして欲しくないけど講評だけお願い」というのはご遠慮ください。

○ 写真はなるべくリタッチしないままで。サイズだけ640x480pxに縮小してメールに添付してください。

○ 1通のメールに添付するのは1枚だけにして、複数の写真を添付しないで下さい。重くなりすぎて届かないことがあります。

○ 使用したカメラを教えてください。

 現在の在庫は11枚です。原則として1日に1枚掲載しますので、しばらく順番待ちになります。ご容赦ください。
 それから、ひょっとしたらボクのホームページの「写楽道場」に載せるかも知れません。送り先はこちらです。