昨日は正午に出発した。ぎりぎりまで風と雨の具合を見ていた(メルマガ発行をしながら)のだが、一向に収まる気配がないので、「エイヤッ!」と見切り発車で出かけたのだ。強風時の高速道路は怖いので、秩父の山を越えていった。
結局、山梨に下りる頃には雨風は嘘のように収まり、翌日は文字通りの台風一過、抜けるような晴天の下で登山を楽しんだ。デジカメで300枚ほど撮影したが、同行した女どもの言い草が、
「『1日1枚』で使いまわしするんでしょう」
だったので、そうではないことを証明すべく、ホームページに一挙掲載することにした。約40枚を「高原の夏」というタイトルで公開したので、他日、これらのうちの1枚がこのメルマガに登場するというインチキはできなくなったというわけだ。
写真は前夜宿泊したペンションの森。二日酔いでふらふらしながら早朝の散歩をしていたときの風景だ。どっかの物好きが犬を連れて散歩をしていた。逆光がドラマチックだったので、うしろからちょっと失礼して1枚。
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【使えるワザ】すれ違うときに、互いに「おはようございます」と挨拶を交わした。見かけないヒゲ面の男にちょっとびっくりしたようだったが、犬のほうは喜んで尻尾を振っていた。後姿を見るともなく眺めていたら、小径の先に陽光が射しているところがあったので、あわててカメラをセット。
使っているカメディアC4100は、スイッチを入れてから撮影できる状態になるまでに4秒ほどかかる。実にじれったい。オリンパスさん、なんとかしてよ!
急いでコントラストを調整。明暗差だけがこの写真のポイントなので、ある程度のコントラストをつけてやる必要があるが、つきすぎると肝心の人物や犬まで飛んでしまう。相手はすたすた遠ざかっているわけだから、チャンスは1回しかない。ぎりぎりで間に合った。
露出補正は通常設定の-0.3のまま。測光スポットが陽が当っている明るい場所なので、そのままでもアンダー目に写ってくれる。仮にあと数枚写せる条件だったら、-0.7と-1.0も押えていただろうと思う。そうすれば人物はもっとシルエットになっていた。しかし、明るいところが飛び気味にならないと生きない絵なので、絞り過ぎるのも考えものだ。
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