Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
ご臨終 2003/08/22 FRI
 今日は急ぎのお仕事で終日パソコンに向かっていたのでお散歩はなし。写真は一昨日、実家で撮ったもの。
 マンションのベランダや開放廊下には、この時期、たくさんの蝉たちが死に場所を求めてくる。聞いた話によると、わずか2週間ばかりの地上生活が終わりに近づくと、神経が麻痺してくるのだそうで、夜中に飛び回ってコンクリートに激突し、お亡くなりになるのだそうだ。ボクのマンションも、朝方見回ってみると、多い日には10匹以上の死骸を見つけることがある。
 ここ数日、やっと夏らしい天気になってきて、蝉時雨がここぞとばかりに響き出した。短い生を謳歌するその声は、その一方でこうして死んでいくものたちの姿と重なって、憐れを催さずにはおかない。夏になると、毎年のように感じる切なさだ。
 ところで、明日はお台場撮影会。日頃の行ないに自信を持てるはずのないキットくんとしては、お天気だけが心配の種だったのだが、めでたく晴れてくれそうな気配だ。参加予定のみなさん、ドタキャンはダメだよ!

使えるワザ手摺りの桟がちょうど蝉の方に向くように、蝉を真ん中に置いた。11階から見える下の景色がないと雰囲気が出ないので、蝉の位置はまあこんなもんだろう。もっと寄って撮ったり、斜めから撮ったり、いろいろ試してみたが、この画像が一番すっきりしていた。嫌でも蝉にしか眼が行かないからだ。
 絞り優先AEだが、絞り値の決定に際しては、被写界深度ではなくシャッター速度を考慮した。フォーカスは蝉にさえ合ってくれれば、下の景色はボケていても構わない。蝉を小さくしか写さないので、手ブレだけはしたくなかった。さすがに1/650の速さがあれば、絶対にブレない。蝉の部分を拡大してみたらバッチリだった。
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/20
ISO感度 100
絞り値 F3.2
シャッター 1/650
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
ストロボ発光禁止
コントラスト+1
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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読者からのメールや質問やヤジ

sakaeさんから
 申し訳ないですが 質問ではないです。鬼嫁さんが出てくるたびにメールしたくなるのですが、そりゃあ酒田生まれの人に米をこだわるなと言っても 無理ですよね。いつも「あーわかるわかる、そうそう」とか思いながら、笑って読んでました。ハハ、私も酒田生まれです。
 今、出張でフィリピンにいるのですが、もうそろそろ帰ります。日本に帰ったら、また読みたいと思います。あー、写真は好きです。


返信
 あの、見渡す限り田んぼという庄内平野の育ちだもの、分からないわけじゃないけれど、ボクは口に入れば何でもOKという人間だからね、うちの鬼嫁とはちょっとばかり波長が違うんですよ。30年近く連れ添ってるけど、この溝は深い!

のりおくんから
 秋の長雨を思わすような天気が続きます。写真を撮りに行けず、毎日近くをブラブラ散歩しております。キット先生も商売に出られず仕事が溜まっているのでは?
 前回、また本日と、身に余る評価を頂き有難う御座いました。先生の写真のデーターを参考にデジカメをいじっています。フィルムカメラとは違った楽しみが多いのでハマッテいます、これからもご指導のほど宜しくお願い致します。

 お台場の撮影会に参加したかったのですが、大阪行きが先に決まっていたので参加出来ません。次回また撮影会が決まった時には、是非参加の上、直接キット先生のご指導を受けたいと思っています。その節は宜しくお願い申し上げます。


返信
 撮影会はたびたびありますから、ご都合がつくときにどうぞ。

JUN1さんから
 土曜の撮影会(飲み会)は天気がよいといいですね。この夏撮った写真は曇天ばかりなので、夏らしい写真が撮りたい!楽しみです。

返信
 明日、お目にかかるのを楽しみにしてます。天気は良さそうですよ。夕陽がどうかな、ってところですが、夜景は大丈夫でしょう。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
お散歩中年ののりさんの投稿写真
 クローズアップレンズの使用について本格的な実験をしてみました。添付写真は自分の勉強用であり、講評は不要です。約100枚撮りました。目的があれば根気は続くものですね。

 1時間もの実験に付き合ってくれたトンボくんと、こんなメールに付き合わされるキット先生に感謝です。

[1]ワイド端でのマクロ
 慣れているし、距離が近いのでピント合わせは楽だが、きれいな背景を得られるチャンスは少ない。

[2]3倍ズーム
 近寄る前の挨拶(挨拶だけで逃げられることも多い)に使うが、距離が遠いためピントと露出合わせが難しい割に、いい写真が撮れる機会は少ない(これ以上寄れない)。

[3]2倍ズーム+クローズアップレンズ3号
 安物のクローズアップレンズを間に合わせで使ったとは思えないほどきれいな写真が撮れた。十分に使えそう。

[4][5]3倍ズーム+クローズアップレンズ3号
 ピントが合えば使えるが、実際のフィールド撮影で合わせることは難しそう。[4]は前ボケ確認用。

[6]2倍ズーム+クローズアップレンズ0号+3号

[7]3倍ズーム+クローズアップレンズ0号+3号

 さすがに2枚重ねるとピントが甘い。昆虫写真には適さないが、ソフトフォーカスの感じが花には向いているかもしれない。

講評
 今日は講評はなしです。
 のりさんが貴重なテスト撮影結果を送ってくださいました。死蔵するにはもったいないので公開します。

 クローズアップレンズというのは、焦点距離を短くしてくれるフィルターのことで、いわば単なる凸レンズなんですが、けっこう使い道があるし、それほど高いものではないのでお勧めです。拡大倍率によっていくつかの号数があります。フィルムカメラならマクロレンズを使えばいいのですが、デジカメだとそういう選択肢がないので、重宝すると思います。取り付け方は昨日のソフトンと同じです。

 テスト結果を拝見すると、間に1枚余計なガラスをかましたとは思われないぐらい、良い解像度を示しています。十分使える小道具だと言っていいでしょう。
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