Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
爪痕 2003/08/28 THU
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/28
ISO感度 100
絞り値 F5.6
シャッター 1/100
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+4
ストロボ発光禁止
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 午前4時過ぎまで「氷の国の一人旅」の配信作業をやっていたので、目がさめたのは10時過ぎだった。まったく、このところ、昼と夜がひっくり返ったような日々を送っている。
 メルマガ配信はちょびちょび酒を飲みながらというのが定番なので、3つのメルマガ配信が重なる水曜日はたくさん飲める。飲まないと筆が進まないんだから、あくまでこれは仕方なく飲んでいるのだ。ボクが意志薄弱であるとか、呑ん兵衛であるとかいうこととは別次元の問題。
 さて、久しぶりに鬼嫁と一緒に川沿いの「散歩道・その1」を散歩したら、こないだの台風の増水で堆積した土砂がご覧のようになっていてびっくりした。ここの上流と下流、それぞれ3キロほどのところに堰があって、そこで水量の調整をやるから、近年こんなに土砂がたまるような増水はなかったのだが、雨の日がずいぶん続いたので、例年とは事情が違ったのだろう。
 ひび割れた大地を1枚。「まるで、あんたの目尻のようだね」と思わず口に出しそうになった。危ない、危ない!
【使えるワザ】膝ぐらいの高さから撮っている。まだ土砂が十分に乾いておらず、かなりぬかるんだ状態なので、腹ばいになるというわけにいかない。立ったままで5メートルから7メートルぐらい先の草叢にピントを合わせ、シャッター半押しのままでカメラの位置を下げて、ノーファインダーで切っている。
 ノーファインダーでの撮影は、カメラを支えるのが手だけになるし、その手もなかなか体に密着させられないので、どうしても手ブレしやすくなる。遠くに見える高層マンションまでピントが欲しいので、絞れるだけ絞りたいところなのだが、絞れば当然シャッター速度は遅くなる。妥協点がf5.6の1/100だったというわけ。
 ピント位置は前述の5〜7メートルでいい。これで絞り込めば大体パンフォーカスになる。こういう場合、アマチュアは遠くにピント位置を求めがちだが、それだと肝心のひび割れがボケてしまう。
 コントラストを高めに設定している。薄曇りのお天気だったので、ひび割れの迫力が出にくいと思ったからだ。真っ黒になってくれなければ絵にならない。

読者からのメールや質問やヤジ

ワードさんから
 はじめまして、キット先生。「お散歩デジカメ」は2〜3ヶ月前から楽しませていただいてます。みなさんもおっしゃってますが、「一日一件の配信」を続けるって、努力だけではできませんよね。

 さて、今日は少々質問があってメールをさせていただきました。
 先日、某百貨店の敷地内(と言っても、店内ではありません)で、ステンドグラス風の飾りのある天井付近を撮ってましたら、ガードマンに「撮影許可を取ってください」と言われました。「趣味の撮影に許可がいるの?」と聞くと「記念撮影程度ではいりませんが、その他はいる」とのことでした。こちらも一応は気を遣って、看板とかショーウィンドゥーとかは入らないようにしてたんですが。。。フォトコンに出したり、個展でお披露目したりする予定もないのに。。。

 先日は「肖像権」の話が出ていましたが、「撮影許可」について、 キット先生が日頃心掛けていらっしゃることを、お教え願えればと思います。
 まだまだ暑い日が続きますが、御身ご自愛の上、楽しいメルマガをお続けくださいますよう。


返信
 商業施設内での撮影は要注意です。ボクは、このメルマガを出している手前、どこに行くにもデジカメをぶら下げていますが、買い物でコンビニやスーパーに入るときに、ガードマンや店員に、「写真撮影はダメよ」と言われることがよくあります。店側は主として、商品の展示方法とか値段をスパイされることを警戒しているのですが、当然の申し出なので、ボクもおとなしくポケットにカメラをしまうようにしています。

 同様に、百貨店などでは、店内の商品だけでなく、レイアウトやデコレーションも大切な意匠であるし、商売に直結したノウハウでもあるわけですから、神経質になるのも当然です。
 ホテルのロビーでの撮影も気を遣います。カメラを持っている客に、ボーイやドアマンがかなり頻繁に視線を送っているのに気付いたことはありませんか。一流ホテルほどうるさいですね。彼らは、ホテルの内装やデザインが盗まれるのを気にしているわけではなく、他の客が写されてしまうのを阻止したいのです。どんな事情の客がいるか分かりませんからね。


八っちゃんから
 23日はお疲れ様でした。お台場の撮影会ではお世話になりました。
 8月1日の「お散歩デジカメ」に「デジカメ用のPLフィルターというものをまだ見たことがない」とありましたが、今日偶然見つけましたので、おせっかいですがお知らせします。


返信
 これなら以前にも知らせてくださった方がおられましたね。ボクが「デジカメ用の"PL"フィルターがない」と言ったのは、お知らせいただいた"CPL"フィルターだと、使い勝手がめっちゃ悪いからなんです。

 CPLフィルターというのは、ご承知の通り前枠を回転させて偏光効果を確かめてから撮るようになっていますが、デジカメ・コンパクトは一眼レフではなくレンジファインダー方式なので、その効果の確認ができないんです。液晶モニターで確認するということになりますが、実際上、よほど条件の良い場所でないと、その確認ができません。ただでさえ、モニターが光って見難いことが多いんですから。

 その点、単なるPLフィルターであれば、効果の確認をする必要がありませんので楽なんですが、口径が合うものがなかなかないし、そもそもデジカメはフィルターを装着するようには作られていないものが多いので、わざわざコンバーターを噛ませなければなりません。お知らせいただいたメーカーではコンバーターとセットでCPLを販売していますが、どうしてPLを作らないのか、不思議ですね。ひょっとしたら、ボクの知らない、光学上の理由があるのかもしれません。

 なお、コンバーターをどうせ噛ませるのであれば、口径の合うコンバーターを求めさえすれば、一眼レフ用のCPLが転用できます。ボクは、カメディアのレンズ口41ミリを52ミリにするコンバーターを持っていますので、そこに更に52→55ミリのステップアップリングを噛ませて、フィルムカメラ用のフィルターがすべて使えるようにしました。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
習志野のきみちゃんの投稿写真
 習志野のきみちゃんです。7月にはネジ花の写真を講評いただき有難うございました。

 今回は今年の2月の写真です。真夏に真冬のものですいません。お散歩からチョッと足をのばして、都内をカメラを下げて歩きました。皇居にたどり着き、お堀の橋から見たら、前のビルが水面に写り、カモの泳ぎと風がその写景を乱していました。水面に写るビルの紋様とカモの点在が印象的でした。カモはキンクロハジロです。

 デジカメ撮影が面白くなり始めた頃でまだ露出等の調整も知らず(今でも)、たぶんプログラムオートで撮ったと思います。
 毎日のメルマガご苦労様です。大変参考になっております。メールを見るのが楽しみです。


講評
 すばらしいスナップです。失礼ながら、7月のネジバナの写真を撮ったのと同じ人の写真とは思われないほどの出来ですね。こういう風景を見逃さない観察眼がまず良いし、構図の設定も垢抜けています。主役がカモではなく水面であることもよく表現されていると思います。この際だから、コントラストがもうちょっとあったほうがいいとか、少しオーバー気味だとかいうイチャモンは言わないことにしましょう。
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【ホームページ情報】
今月の壁紙を更新しました。
9月の壁紙は「オーデンセ市街」、撮影地はデンマークです。