Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
夏日 2003/08/27 WED
 天気予報では曇りと言っていたのに、午後になったら晴れた。ちょっと郵便局まで出かけたら、暑いのなんの、汗びっしょりだ。ついこないだまでバッカみたいに涼しかったのが嘘のようだね。まあ、やっと例年並みということだけど、お百姓さんたちは青くなっているらしい。
 各方面から「やんや、やんや」と催促されていた「大井川撮影会」の作品をやっと展示した。もう次の「お台場撮影会」も終わっているというのに、やっと今ごろだ。もともと怠惰な性格なんだから、読者もそのへんは多目に見てくれてもいいじゃないか、と開き直りたくなるところをグッと堪えて、昨夜、明け方までかかって終えた。ボクも丸くなってきたもんだ、へへっ。
 次は「お台場」をやっつけなくちゃいけないのだが、まだ「氷の国」の原稿を書いていない。それが先決だな。
 ところで、自分のホームページを久しぶりにぜ〜んぶめくってみたら、あちこちに「気にいらねえ!」という部分があって、すっかりへこんでしまった。そのうちに、大幅改造しなきゃいけないようだ。でも、すでに1600ページだもんな、大仕事だぜ。

使えるワザ今日も近場で誤魔化す。お散歩距離は約10メートルだ。うちのドアを出たところから見える、お向かいのマンションである。コンクリートが夏らしい輝きを見せていたので、「今日はこれで決まり」というわけ。安易に流れるのは得意技なのだ。
 白いコンクリートからの直射日光の反射光は、思った以上に強い。カメラは画面を「明るすぎる」と判断するので、自動的にアンダー目に写そうとする。写真の入門書などを読むと、そういう場合は「プラス補正」をすると書いてあるのだが、そのようにして撮った画像だと、ベランダの内部や窓の部分の描写はもっと明瞭になるが、コンクリートの白い輝きは飛んでしまうことになる。
 この写真の場合は、別にコンクリートを描写しようというのではないが、夏の陽射しの印象を写したいわけなので、日陰の部分が黒くなってくれなければ絵にならない。したがって、補正はあえて常時設定の-0.3のままにしてある。カメラがマイナス気味に写してくれたお陰で、薄緑色のコンクリートがちゃんと薄緑色に写ってくれたし、洗濯物やお布団の白飛びも防げた。つまり、補正というのは、なにを写したいかという意図の反映だということだ。
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/27
ISO感度 100
絞り値 F8
シャッター 1/400
露出補正値 -0.3
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+2
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。
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読者からのメールや質問やヤジ

みーちゃんから
 先日は、わざわざ掲示板までご足労頂き、ありがとうございました。カキコミ見て超ビックリしました!!

 あと花火の写真の講評も。デジカメのほうは自分でも分かったけど、リバーサルでの写真も露出オーバーだったんですね・・。なんかまだ一眼の操作にあまり慣れてなくて、取説見てもよく分からないんですが・・(汗) また機会があったら撮ってみようと思います。まぁ今年はほぼ終わりでしょうから、あとは来年ですが・・。

 あ、でも花火の写真、あるんですよ。先生は見つけられなかったようですが、日記本文からリンクしてあるんです。北海道の写真ではないですからメインコンテンツからのリンクはしないんです。一応、北海道写真をコンテンツに据えてる以上、そうでないものは日記のネタに、と扱いは厳格に分けてますので。個人的には、お送りした写真のすぐ上のカットが一番のお気に入りです。暑中見舞いにしたらバッチリハマリました(笑)

 あの・・でもちょっと質問なんですが・・。「水平狂い」って何ですか?ちゃんと水平を保てていない写真が多いってこと?横位置のクセについては、他にも言われたことあります・・。サイトの写真は、デジカメと一眼と両方での写真ですが、特にデジカメについては手ぶれ補正を重視しているので、縦位置にするとどうしても脇が浮いてブレの原因になるんですよね・・だから安定感のない縦位置はどうしても避ける傾向がっ・・(^^;)(デジカメの場合は強力な手ぶれ補正を頼りに三脚を持ち歩かないことが多いので・・汗)
 まぁこれからは、リバーサルにももっと挑戦してみたいので、やっぱりそうなったら三脚は必須ですね・・。肩コリの原因が増えますが・・(笑)

 あと、ワタシは道産子じゃありませんので念のため・・。本州在住の、単なる北海道ファンです(笑)。地元民じゃないからこそ、年に2回くらいしか行けないし、その限度でしかコンテンツを増やすことができない。ただ大手出版社の旅行ガイドに載っているような「典型的な観光旅行」を避けるために口コミ情報を収集してるだけの、単なる旅人ですので(笑)。
 礼文島のYHは、旅人の間じゃ超有名です。そのほかにも、あのページの内容は全て旅人の間での口コミを集めたものですよ(^-^)

 撮影会も、楽しそうでいいですね。ワタシはお酒は弱いですが、機会があったら一度参加してみたいです。近郊でないと難しいかもしれませんが・・・。あ、でも北海道でだったら休み取ってでも行くかも(爆)。


返信
 水平狂いっていうのは、おっしゃる通り、カメラが傾いたまま写しているということです。画面に緊張感や不安定感を出したいために、わざと水平を傾けて撮る撮り方もあるのですが、そうでない場合は水平は水平に、垂直は垂直に写してやらないと、見る人が眩暈を感じてしまいますよ。簡単に治る癖ですから、しばらく気をつけてみてください。

 縦位置にカメラを構えたときに手ブレが多くなるのは、構え方が悪いからです。カメラをホールドする左手の脇を締め、必ずファインダーを覗いて撮るようにします。カメラの背面が顔で支えられるのでブレにくくなるのです。
 それから、普通はシャッターが上に来る形で撮りますが、カメラを180度ひっくり返して、シャッターボタンが下になるようにすると、右手も脇を締めることができます。この場合、シャッターボタンを親指で押すようにすると、もっと安定感が高まりますよ。

 横位置でも縦位置でも、両足は肩幅に開いて膝を伸ばし、被写体に正対するのではなく、左足をちょっと前に出して体を30度ほど斜めにします。以上の姿勢が手ブレ防止の基本で、カメラマンは若い頃からこの姿勢を叩き込まれていますので、シャッタースピードが1/10を下回ってもブレないようになるのです。

 すぐ上の花火はなかなかですね。来年に期待が持てる出来栄えです。北海道での撮影会は考えときます。


はるちゃんから
 撮影会は、大盛況だったようですが、寝不足にならないように、もうちょっと早めにお切り上げくださいね。そうか、もし切り上げても、納涼会が待っていたのでしたね。

 赤く染めたお台場の海を背景にしたチエコさんのシルエットを、ため息をつきながら何度も見ています。私もこういう写真が撮りたいなあ。

 この横顔を拝見して、「あれ!どこかで見たことがある」。写樂道場→白川郷撮影会→運転手の苦労も知らず、眠りこける恩知らずな女、にたどり着きました。チエコさん、ごめんね。美人だからインプットされていたのよ。私のインプット能力もたいしたものでしょ。

 キット先生、「泥棒が入った」を宣伝してくださり、感謝です。その時のドロちゃんが「お散歩デジカメ」の読者だったら、面白い偶然ですよね。ネットサーフィンしていると、こういう偶然があるものですから、妙なことを考えてしまいました。特に、竜さんちに入った純情ドロちゃんは、更正しているような気がするので・・。こっそり名乗り出てくれるといいんだけど。


返信
 よく分かりましたね。そうです、あの恩知らずがチエコです。もう2年近くボクの弟子をやっているので、最近、写真が上手くなってきました。車に乗るとほんの10秒ほどで寝てしまうという特技の持ち主です。シルエット美人です。婿募集中!
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
きよっちさんの投稿写真
 キット殿、御礼が遅くなり失礼いたしました。2枚の写真を講評いただきました「きよっち」です。
とてもシロ−トの自分にも解りやすく、ポイントを押さえて説明していただき感謝感謝です。プロの方に少しでも「良い感じ」などと言われると、とても嬉しいですし、また励みになります。子供まで「真剣な表情が絵になる子」と好評いただき、親ばかとは知りながら嬉しい限りです。大変お忙しいとは思いますが、これからもよろしくお願いします。

 さて、添付させていただいた写真は近所の夏祭りの時のものです。明るい時間から会場にいましたが、だんだん暗くなり夕焼けが綺麗になりだし、月も輝きだしたので写してみました。ちょっと欲張りすぎた感じがしなくもありません。月は入れないほうが良かったのでしょうか?そのへんもよろしくお願いします。カメラはIXYでISO50、露出補正-0.3だと思います。


講評
 今回の写真も「なかなかいい感じ」ですよ。一番手前に浴衣のおねえちゃんが写っているので、夏祭りのシーンだということも分かりますし、夕焼けからだんだん暗くなる空のグラデーションも綺麗です。カメラを上に向けて、空を主役にしたという着眼点がよかったですね。

 補正は-0.3ということですが、もう少しアンダーでもよかったと思います。この写真の場合、下に写っている人々は脇役ですから、もう少しシルエットになっても構わないわけです。一方、アンダーにすると空の色は深みを増します。コントラスト調整ができるカメラなら、コントラストを上げてやるのも発色を良くする一つの方法です。だいたいこんな感じ(↑)になりますよ。

 カメラ位置はやや中腰といったところでしょうか。ボクなら完全にしゃがみこんで撮ります。それと、浴衣の女性がもう少し手前に大きく入って欲しいので、別のカモが通りかかるまで待つと思います。月は、もう少し中ほどに入るのなら味付けになりますが、こんな端っこなら邪魔ですね。見る人の眼が夕焼け(右下)と月(左上)に引き裂かれてしまいます。
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