Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100
渦巻き 2003/08/29 FRI
撮影データ
カメラ Camedia C-4100
撮影日 2003/08/29
ISO感度 100
絞り値 F11
シャッター 1/8
露出補正値 +0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
コントラスト+4
彩度+3
テレコンバーター装着
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 毛呂山町の休耕田にカンナがたくさん植わっているという噂が風に乗って流れてきた。今日はちょっとした仕事で越生町まで行く予定があったので、ついでに寄って見ることにした。越生と毛呂山はお隣りなので、さして時間がかかるわけじゃない。ただ、カンナはやはりピーカンの青空が似合う花なので、今日みたいな曇り空では、仮に噂が真実であったとしても写真にはならないような予感がした。
 場所は町役場で聞いた。教えてくれた女性事務員が、「大したことないですよ」などと言うものだから、余計に写真にならない予感が強まる。
 現地に着いてみると、噂は本物だった。県道の脇の休耕田に、いろんな種類のカンナが植えられていて、まあ、大したことはないけれどもけっこうな見ものだ。面積は100x50メートルほどで広くはないのだが、一種類だけの花がびっしり植わっているので豪勢だ。派手な色彩の花だから、余計に華やかに見える。
 ただ、時期的にはちょっと遅い。咲き始めの8月上旬が身頃だろうな。
【使えるワザ】カンナの花は次から次に蕾がつき、夏一杯咲き続ける花だが、枯れた花が落ちないでそのまま茶色になってへばりつくので、写真にするには時期が大切。咲き始めを狙わないと、枯れ花を避けて撮るのがけっこう大変だ。
 ちょっと寄って見てみるだけのつもりだったのに、綺麗な花を探し始めたら夢中になって、かれこれ4時間ほど、日が沈むまでシャッターを切っていた。デジカメでは100枚ほど撮ったが、今日展示するのは花ではなく葉っぱ。こういう斑入りの葉っぱは珍しいし、ちょうどこれから開く葉っぱが渦巻状になっているのが可愛らしかったので、フィルムカメラでも何枚か撮った。
 こういうオブジェっぽい被写体は、ありのままに写すよりは、意図的な絵作りに重点を置いた撮り方のほうが面白い。-2から+2まで、いろいろな露出補正で撮った。マイナス補正の写真もそれなりに面白い絵になったが、プラスのみずみずしい感じのほうを選んだ。バックの縞模様もある程度はっきりさせたかったので、絞りは目一杯絞ってある。

読者からのメールや質問やヤジ

伊良湖のじいちゃんから
 最近、カメラ付き携帯の新型にしたが、CCDは126メガバイト、撮影サイズは2400ピクセルだよ。最大で200Kバイトの画像を内蔵メモリー16Mに保存できる。フラッシュでなく撮影ライト付き。ネット上で使う画像なら十分です。

返信
 カメラ付き携帯の撮影性能ってどんなもんなんでしょう?ボクの携帯電話は写真撮影どころかメールもできない(やらない)、ただ話すだけの機械なので、カメラの使い勝手や性能に関しては何も言えません。

 ただ、画像のサイズだけはどんどんでかくなってきているので、じいちゃんのお言葉通り、ネット上で使うだけなら十分なんでしょうね。ただ、16メガのメディアじゃ、そう何枚も保存できないよね。1枚当りの重さも相当なものになるから、携帯メールでは送れないでしょう?ボクのような、「数打ちゃ当る」派には使いにくいね。


まりちゃんから
 ごめんなさ〜い。「お散歩デジカメ」の写真が観られないのですが、どうしたら観られようになるのでしょうか?普通は自動的に観られるもの?それともなんらかの操作が必要なのでしょうか? Webも写真もしろうとの私にわかりやすくご教示いただければ幸いです。

返信
 写真が出てこないというクレームは前にもありましたね。メルマガだけでなく、バックナンバーを見ても写真が出ませんか?試しに、8月17日号を呼び出してみてください。

 バックナンバーを呼び出しても写真が出てこないのなら、原因はブラウザのセキュリティレベルが高すぎることです。アンチウィルスソフトは多分ノートンでしょう?

 バックナンバーではちゃんと見られるということなら、メーラーの設定でしょう。OEをお使いなら、「ツール」⇒「オプション」⇒「セキュリティ」とクリックして、「制限付きサイトゾーン」のチェックを「インターネットゾーン」に変更してみてください。

 上記の8/17号に、まりちゃんと同じ質問に対するもっちゃんからのアドバイスが載っています。解決するまでいろいろと試してみてください。それから、お使いのパソコンがMacなら、6月20日号にRKさんのアドバイスが載っています。うまく見られるようになったらお知らせください。

タダヨシくんから
 愚作の講評有難うございました。
 酷評を心構えしていたのですが、思いがけず(暖かい心配りから?)お褒めの部分もあり、嬉しくなりました。コントラストなども計算したものではなく、偶然のもので、太陽の下でなぜ背景が黒くなったのか自分で分かりません。

 近くで、水上水軍の武者行列があります。松明を持っての薄暮時からのスタートになります。初めての夜間撮影です。「夜景モード」の手ブレ等の外に注意するところはどこでしょうか?


返信
 動く被写体の夜間撮影は非常に高度な撮影技術を要するものなので、基本的なワザを知った上で、何度もトライして経験を積む以外に上達の早道はありません。プロでも成功率が小さい仕事なんです。それから、これはスナップ全般に言えることですが、いい場面やいい表情を見つけることがまず第一歩ですから、とにかくせっせと歩き回りましょう。1ヶ所にじっとしてただ待っているだけでは、いい写真はなかなか撮れません。

 ストロボ発光の「夜間モード」というのは、スローシンクロの後幕発光ということで、たとえばシャッター速度1/2秒のときには、シャッター幕は1秒の半分だけの間開いているわけですが、そのシャッター幕が閉じる瞬間にストロボが光るというものです。したがって、1/2秒の間に動いているものはその軌跡が写りこみます(たとえばこういう写真)。この被写体ブレが面白い効果になって、動きのある写真になるわけです。ただし、その1/2秒の間に手ブレしてしまっては、動いていないものまでブレて写ってしまいますので、三脚が必需品になります。

 デジカメ普及機(コンパクト・デジカメ)のストロボはガイドナンバーが小さく光の強さが弱いので、せいぜい3メートルぐらいしか光が届きません。武者行列などの場合、観客は道の両端から見物することになるのでしょうから、行列の3メートル以内まで近寄れるかどうかという問題があります。
 近寄れないときは、スレーブストロボという小道具を使うといいでしょう。デジカメの内蔵ストロボより光が強いフィルムカメラ用のストロボに、スレーブユニットというものを取り付けるだけです。デジカメのストロボが光った瞬間に、そのスレーブストロボが一緒に光ってくれるので、遠くまで光が届くという仕組みです。

 スレーブユニット自体は1000円ぐらいの安いものです。ただし、フィルムカメラ用のストロボで、ガイドナンバー30ぐらいになると結構なお値段です。1万円ぐらいは覚悟してください。
 このスレーブストロボは、デジカメの光が届く3メートルの範囲内ならどこにセットしてもOKだし、コードもないのでとても便利ですよ。

 こういうお祭りの写真や行列の写真でありがちなのが、立ったままの視線で普通に撮ってしまうという、なんの芸もない写真ですね。背景には道の向こう側の観客が写るので、ごちゃごちゃしているだけで、ちっとも面白い写真にはなりません。うんと下から空に抜くとか、高いところから俯瞰するとか、視点を変えてみると面白いアングルの写真が撮れます。
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
hermesさんの投稿写真
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 Kit先生、お世話になります。またまた、図に乗って講評をお願いいたします。
 Kit先生の「古代蓮」を拝見して自分でも撮りたくなり、8月2日に行田まで出かけてきました。その日は快晴でとても蒸し暑い日でした。さらに、午後には森林公園へまわり、山百合を撮りました。この日に撮った写真をお送りします。よろしくご講評のほどお願いいたします。

データ:
1枚目:DiMage7i、1/90、F8.0、露光補正-1.0EV、感度100、CPLフィルター使用
2枚目:Dimage7i、1/125、F8.0、-0.3EV、感度100、コントラストHard、彩度High
3枚目:Dimage7i、1/180、F5.6、-1.3EV、感度100、コントラストNorm、彩度Norm


講評
 hermesさん、ずいぶん頑張りますね。でも、そうやってできるだけ多くの被写体を、できるだけいろんなシチュエーションで撮ることが上達の早道です。写真なんてぇものは、もって生まれた才能や感性などはせいぜい10%ぐらいのもので、ほとんどは経験と、それに裏打ちされた勘で決まるようなものですから、撮り慣れるということが大切なんですね。あちこち飛び回って写真を撮りまくる・・・いいことですね。

 さて、1枚目の写真は、手前に一輪大きく花を持ってきたことは良かったのですが、背景に空まで入れる必要があったのでしょうか?小さく写っている見物人たちがボクにはちょっと気になって、せっかくの蓮の花が霞んで見えてしまいます。人物が写っていなければ、空気感が出てこれでも良かったと思いますが・・。

 2枚目は蓮の花のアップですが、あえて両側に葉を入れて、額縁効果を狙いました。しかし、かぶさった右の葉のウェイトが大きすぎますね。額縁には額縁に適した大きさというものがあるので、額縁が存在を主張しすぎてはいけません。縦位置で左側を中心に作図してみてはいかがでしょう。

 3枚目はマイナス補正の行き過ぎです。この花は「白い貴婦人」と呼ばれるぐらいの花ですから白く写してやりましょう。マイナス補正幅が大きすぎたためにグレーになってしまっています。背景の森も暗すぎです。こんな暗いところにはユリは咲きませんよ。
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