チヌ(黒鯛)とスズキの生造り、甲烏賊の刺身、車海老の刺身と塩焼き、球磨川の天然鮎の煮付け、コノシロのたたきというのが肴で、酒はビールと球磨焼酎、最後はコハダ寿司、いやあ、幸せ一杯の一晩を過ごした。ただ、眠いったらありゃしない。なんせ、前の晩は寝ていない。早朝に羽田を発って、着いたらすぐに撮影現場、暗くなるまでシャッターを切っていた。10時にはさすがに瞼が言うことを聞かなくなったもんだ。
今朝は5時に起床、朝めしも刺身。ただし、アルコールはなし。今日の撮影は、あっちで1カット、こっちで1カットという細切れ仕事だった。ほとんど午前中一杯車で移動していた感じだ。
さすがに九州は暑い。最高気温が30度だというから、まだ夏だね。東京を出てきた昨日の朝は、ブルゾンを羽織っていても寒いぐらいだったし、夜羽田に着いたときも肌寒く感じた。同じ日本でもずいぶん違うものだ。
デジカメの出番は当然なし。一緒に仕事をした人々のスナップを、休憩時間(喫煙タイム)に数枚撮っただけだった。 |
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【使えるワザ】朝、ホテルのロビーのシャンデリアに窓からの朝日が当たって、なんか面白そうだったので1枚撮っておいた。それが今日のたった1枚の成果。たくさん撮っても1枚だけでも、このメルマガに載せられるのは原則1枚限りなので、今日は効率がいい。
露出をぐっと落としている。常時設定から約1段のアンダー補正だ。天井部分には朝日が当たっていないのを幸い、背景は黒に決めた。そのためのマイナス補正だ。天井は天然木なので本当なら濃い茶色なのだが、それを黒くしようというわけ。
シャンデリアそのものの色は、コントラストを上げておけば、露出はアンダーでもちゃんと描写できる。白っぽいものをより白くしてくれるのがコントラスト補正だから、この場合は主役が潰れてしまう心配はないのだ。天井の茶色もより黒くなる。
見た目とはずいぶん違う。しかし、なんでもないものが、撮り方によって絵らしくなる。そこが写真の面白さだ。「こうしてやろう」と思ってもなかなかそうはならないことが多いが、たまにうまくいくと「どんなもんだい」と自慢したくなる。
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