Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

ツメクサ 2003/11/29 SAT
 今日の悪天候は全国的らしい。関東地方は昨夜から降り始めた雨がまだ上がらない。関西も降っているそうだが、今日はぽかりちゃんと砂名ちゃんが、来年の関西シリーズ撮影会の下見で吉野山に登っている。心配だ。
 雨の日の写真は、言うまでもないことだけど雨の日にしか撮れない。だが、プロも含めて、多くのカメラマンは、雨の日にはあまり外に出たがらない。カメラが濡れるのが怖いし、傘をさしながらの撮影も億劫だし、自分の体だってびしょ濡れになる。だから、こんだけ写真ブームと言ったって、雨の写真というのは意外と少ないのだ。だから、雨の日には、あんまり見たことがないようないい写真が撮れる。
 今日はメールの数が少ないし、画像掲示板も今のところお休み状態なので、撮影会ネットのメンバーたちも、たぶんこの雨の中をうろつきまわっているに違いない。ボクもさっき帰ってきたところだ。ずぶ濡れだが、雨の中で撮影して家に帰り着いたときの充足感は言葉にできないほど大きい。画像を取り出すのが待ちきれない。
【使えるワザ】 健康福祉村にジョガーを撮りに行ったのだが、たいていどんな雨の中でも数人はいるジョギング中毒者が、今日はさすがにまったくいなかった。人気(ひとけ)のない公園を傘を片手に歩き回りながら、スマメ1枚分、70枚ほど撮った。
 今日の1枚はアカツメクサ。厳寒期を除いてほぼ四季咲きの雑草なので、いつでも、どこでもお目にかかる花だ。普段はあまり撮影意欲をかき立てる花じゃないんだが、花の種類が少ない今の時期、しかもこういう雨の中だと、ふと足を止めてしまう。江戸時代にオランダから入ってきた帰化植物で、今では日本中に広がっている。赤と白があるが、やはり赤のほうがいいね。
 スーパーマクロモードで、3センチぐらいまでカメラを近づけての手持ち撮影。この距離だと被写界深度がものすごく狭くなって、ピントは合わせた部分だけにしか合わない。ほんの数ミリ前後するだけで、その部分はボケてしまう。なので、どの部分にピント位置を持ってくるかが大切だ。花そのものだけでも直径1センチぐらいはあるので、全体にはフォーカスできない。とても難しい被写体だ。
 本来なら、蕊(しべ)がピント位置になるが、この花は蕊が見えない。そういう場合は花びらの一番手前の部分にピントというのが基本だ。だけど、それだと花の後の部分はボケボケになってしまって、雨に濡れた質感が出ない。あえてピント位置を花とバック(葉)の境界線の部分にしている。エッジを切ることで、バックから浮き上がるように見せているわけだ。一番手前の花びらはボケたが、球形の花の様子はこのほうがよく分かる。
 しかし、いつも思うんだが、花の写真となるとボクは下手だなあ。
撮影データ
カメラ Camedia C4100
撮影日 2003/11/29
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/40
露出補正値 -0.7
WB オート
R(-),B(+)
その他 絞り優先AE
コントラスト+1
彩度+3
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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▼リバストンさんから▼
 はじめまして、キットさん。先日のまぐまぐ紹介を機に読者登録させていただいた『リバストン』と申します(30代の男です)。

 (初心者の)私が読者登録をした理由は、なぜか最近になって写真に興味を持ち出したこと、初のデジカメを購入する予定があり、初級技術を参考にしたかったこと、このメルマガはただ見るだけでも面白そうだったこと、などです。

 早速、メルマガのバックナンバーを遡って拝見してみれば、毎日配信のその量と熱意に驚かされ、なにより手抜きや妥協のない内容に感嘆しているのであります。技術解説は言うに及ばず、それ以外の点においても学ぶことが多いと感じました。現時点では、やっと6月分に到達したところではありますが、なにはともあれ感謝を述べたくて・・・キット先生、ありがとうございました。

 さしあたっての私の目標は、写真に関する基本用語を覚えて、先生のメルマガ講座の半分くらいを理解することに努力いたします。そしてコンパクトデジカメを購入した際には、先生のモットーでもある「下手な写真も数撃ちゃ当たる作戦」を実行して、思う存分撮る楽しみに浸りたいです。

 P.S.11月27日分のメルマガ「凝視」の撮影場所である古河市は、当方の隣町ですから機会をみて先生の猿真似をしようと思います。身近な話題に共有できそうで今から楽しみです。それから孔雀の興味の対象は、案外先生だったのかもしれませんよ。鳥類の視野は広範囲ですから。(笑)
▼返信▼
 誤まった人生にとうとう一歩踏み出してしまいましたね。よろしくお付き合いください。
▼Daiちゃんから▼
 始めまして。撮影会ネットに参加させていただきます。Daiです。
 デジカメを持って犬を撮っています。「お散歩」を読み始めてから、夕焼けや花等も撮るようになりました。フィルムカメラは、コンパクトカメラしか触ったことがありませんでしたが、デジカメは、下手な鉄砲数打ちゃあたる式で、楽しんでいます。満足できる写真が撮れるようになったら、撮影会に参加させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
▼返信▼
 ネットの画像掲示板に動物の写真をアップすると、それだけでほぼ無条件で絶賛されます(笑)。是非見せてください。
 写真は、長年続けていても「満足する写真」は撮れません。いつもその先が見えてくるからです。いったんハマるとなかなか抜け出せなくなるのはそのせいなんですよ。撮影会にもご遠慮なく参加してください。みんなシロートですから・・。
切り番まであと「364」クリック、今日中にいっちゃうな!
お〜い、hanaちゃん、写真決まったかい?
▼クロニャンさんから▼
 デジカメ撮影ではファインダーから見て撮るのでしょうか。液晶画面からでしょうか。私は液晶のほうは暗かったり小さすぎたりで見難く、ファインダーから覗いてシャッターを押します。またこの方がぶれが少ないだろうと思っています。
 主に風景画ですが、スケッチをした後、帰って彩色する助けにと撮った写真はいつも画帳の感じと大きく違っています。これは撮りかたのせいでしょうか、写真の本質でしょうか。よろしくお願いします。
▼返信▼
 液晶画面を見ながら撮影すると、カメラが体から離れた位置になるので、ご指摘のようにブレやすくなります。逆に、ファインダーを覗く撮り方だと、両手と顔でカメラを三点支持することになるので、ブレは確実に少なくなります。

 ただ、ファインダーで見た像と実際に写る風景にはかなりのズレがありますので注意が必要です。カメラによって違いますのでご自分のカメラで確かめてみられるといいのですが、ファインダーでは見えていたのに画像には写らないとか、逆に、ファインダー像より広い範囲が写ってしまうというようなことが必ずありますので、そのズレをある程度把握できるように、慣れることが重要です。
▼ミキオくんから▼
 関西シリーズの撮影会に参加したのですが・・。これはデジカメ初心者のための撮影会ですね。実はわたくしデジカメを持っていないので購入したいのですが、どんなカメラがよいでしょうか。
 一眼レフやコンパクトカメラは長年使っていますが、デジカメは食わず嫌いでしょうか、いまだに買っておりません。撮影会の申し込みをしながらカメラのお願いをしましたことをお詫びします。
▼返信▼
 難しいご質問ですね。
 フィルムカメラのご経験が長いということですが、デジカメを選ぶ際には、デジカメでどう遊ぶのかを明確にしておく必要があると思います。
 まず、デジカメとフィルカメはまったく異なる表現媒体であるということを理解しておくことが大切です。フィルカメで撮った画像とまったく同じような画像がデジカメで撮れると思っていると、必ずがっかりして捨ててしまいたくなりますよ。デジカメはフィルカメの代替品ではないということです。

 次に、デジカメで何をどう撮りたいのかです。フィルカメ撮影の補完、というか、記録程度でいいというのであれば、2万円ぐらいの安いもので十分です。プリントするにしてもせいぜい葉書大程度、主としてパソコン画面上で楽しむのなら、これ以上のものは必要ありません。
 四つ切程度の大きさまでプリントしたいということであれば、一段上の機種がいいでしょう。300万画素から400万画素程度のスペックで、画質補正などの機能も充実しています。値段的には3万円から5万円程度になると思います。ほとんどの愛好家が使っているのもこのレベルの機種です。

 本格的な撮影を楽しみたいということなら高級機になります。一眼レフタイプなので、交換レンズが使えます。このレベルの機種は、フィルカメ画像にできるだけ近づけたいというメーカー側の意地が凝縮されているので、いわゆる現像・焼付けに当たる部分をパソコン上でレタッチ処理することが前提になった画像はそれなりにいいものが撮れます。フィルカメの代替になりうるレベルです。値段は、最近出たばかりのEOS Kiss-Dが一番安く13万円ぐらい、他は20万円前後です。フィルカメのレンズが流用できるものが多いので、もしこのレベルのカメラをお求めになるのであれば、フィルカメと同じメーカーのものを購入するのがいいと思います。

 以上が予算レベルでの比較ですが、メーカー比較になると好みの問題があるので一概には言えません。ただ、カメラメーカー、電機メーカーを問わず、機能や価格帯はほぼ横並びですから、それほどこだわる必要はないと思います。ボクの乏しい経験だけから言うと、カメラメーカーの機種はレタッチ余地がある程度ありますが、電機メーカーのものは、カメラから取り出した段階で仕上がっている、(言葉は悪いですが)素人向けの傾向があるように感じます。

 あと、機能面ですが、今の主力はズーム機です。光学3倍ズームが多いですが、光学10倍ズームの人気が高まりつつあります。デジタルズームはまず使わないので考慮する必要はありません。露出補正機能はどの機種にもついていますし、ホワイトバランスの種類も機種によって大差ありません。ただ、ホワイトバランスの微調整ができるかどうか、コントラストや彩度などのレベル調整ができるかどうかは、確かめてから買われることをお勧めします。できるに越したことはありません。マクロモードの近接距離、長時間シャッターの限度秒数なども比較したほうが良いでしょう。
昭和記念公園撮影会の作品集をアップしました。「ふぉとぎゃら」から「写楽道場」⇒「撮影会」とお進みください。こちらからもご覧いただけます。
▼のりおくんから▼
 たいへんだぁーーー、お散歩デジカメが配信されてない、皆さんの所は如何ですか?ちなみに僕はmag2配信です。


▼hanaちゃんから▼
 我が家にもまだ配送されていません。まぐまぐの不具合かもしれませんよね。(たまにあるんですよ)配送元のまぐまぐの最新号も孔雀なので、最終配送ボタンを押しそびれていらっしゃるのだと思います。あるいは 予約日時を間違えたとか・・・。
 ししょ〜〜〜〜〜、配送完了してないよ〜〜!!他のスタンド分はOKなのかしら?


▼JIROくんから▼
 私はE-Magazine Userの配信ですが、今朝「カラスは山に」をちゃんと写真つきで受け取りました。


▼KAHOちゃんから▼
 うち、メルマガ天国ですが、「カラスは山に」きてます。このメルマガ以外はほとんどまぐまぐですが、まぐまぐってそういうこと、あるんだ?知らなかったです。


▼hanaちゃんから▼
 まぐまぐのほかのMMは来てるから、まぐまぐ側の不具合ではないかも。これは師匠が・・・・。


▼のりおくんから▼
 mag2の配信は0:11の配信を最後になにもありません、土曜日は定期配信が少ない日ですけど。
 mag2と言えば京都ですよね、京都と言えば砂名さんとぽかりさん、この雨の中、吉野山の偵察に行ってるのですかね。天気予報では紀伊半島は悪天候、無事に帰って来ることを祈りましょう。風邪などひかぬよう!!


▼KAHOちゃんから▼
 まぐまぐ、うちには、今日も元気に配信してきてますよぉ。
 そうだぁ、砂名ちゃんとぽかりさん、遭難していないかなぁ。ちゃんとほっかいろ持って行かれたでしょうか。こちらでもしとしとと寒い雨が続いています。


▼のりおくんから▼
 11:09にmag2からの配信受信してました。


▼さらにのりおくんから▼
 14:01に「お散歩デジカメーカラスは山へー(再送)」を受信しました。kit先生有難うございました、お手数をお掛け致しました。


▼KAHOちゃんから▼
 再送があったのですね、よかったですね。これで!今日も元気に!デジカメ・ライフぅ!
▼返信▼
 やろーども、騒ぐんじゃねぇ!誰にも間違いはある!まぐまぐさん、濡れ衣かけてゴメン。(以上、撮影会ネットでのメンバーたちのやりとりでした。)
≪撮影会ネット・Kit-Photoグループ≫ ホームページ情報
 撮影会ネットは、撮影会に参加した人たち、いつかは参加しようという人たちのメーリングリストです。 「ふぉとぎゃら」が2003年ニフティ・ホームページ・グランプリの最終選考にノミネートされました。
@niftyホームページグランプリ2003
応援してください。
「応援してくれた方には
プレゼントが当たるかも!」と
niftyさんがおっしゃってます。
現在の会員数は72名です。
kit-photoグループに参加しませんか?
投稿写真をけちょんけちょんにけなすコーナー
▼薄頭の鷲さんの投稿写真▼
 薄頭の鷲です。
 私のカメラ(D100)の特性がアンダー気味、と先生に言われています。それと赤かぶりがあると。同じ物を設定を変えて撮っています。
 1枚目は−0.3、2枚目は+0.3です。「色合い調整」を7段階の中央から1目盛り黄色側へ移しました。色合いはいかがでしょうか?

 先生の記事に出てくる「コントラスト」は、オート、ノーマル、Low、High。「彩度」はなく、「カラー設定」はsRGB(肌色向きと風景向き)とAdobeRGBだけです。デジタル的な設定が出来るのは「色合い調整」だけです。あとはレタッチするしかないのでしょうか…。


講評
 直射日光が当たっている画像なので難しい判断になりますが、たぶん、ボクが使っているカメディアとファインピクスであれば、上の画像は-0.7、下の画像は補正ゼロぐらいの描写になると思います。ですから、お使いのD100は0.3から0.5ほどアンダー気味ということですが、ただし、これはあくまでボクのカメラとの比較で、ということであって、露出補正幅の感覚は、それぞれのカメラを使いこなす中で把握していかなければいけない問題です。他の機種と比較してもあまり意味はありません。

 色は明らかに赤が強いようです。三原色のうち、青と緑の強弱はそれほど目立ちませんが、赤は目立つものです。というのは、緑色の発色に大きく影響するからです。特に風景写真の場合、どうしても画面上に緑色が多くなるので、その発色の良し悪しが目立ってしまうということもありますね。
 ご覧のように、本来緑色であるべき部分の発色が、赤が強いために茶色に近い色になっています。ためしに、レタッチソフトで赤を少し減らしてみてください。本来の色に近づくはずです。

 コントラストや彩度のレベル調整、発色の補正などはレタッチしても構わないと思っていて結構です。フィルカメの写真でも、焼く段階で発色や明暗を調整しますが、その過程がデジカメの場合はレタッチに相当するのです。ですから、デジカメで撮るときは、レタッチ可能な画像を得ることが大切です。ボクが補正をできるだけマイナスにするのは、アンダーな画像のほうがレタッチの余地が大きいからなんです。オーバーに外してしまうと、レタッチしても助からないことが多いのです。
 ただし、初めから「どうせレタッチするのだから」と、設定の手を抜いてはいけません。レタッチでできることは決して多くはないと思っているべきです。原画が悪いと、レタッチしても決していい画像にはなりません。

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撮影会のお知らせ
 12月の撮影会は組写真に挑戦!
もちろん、忘年会もやるよ。


場所: 東京都内
日時: 12月21日(日)
集合: 午後6時に、追って通知する講評会場にお集まりください。
撮影対象: 各自、前日(20日)午後6時以降の24時間以内に、東京都内で撮影した「都市風景」画像を持ち寄ります。場所は都内であればどこでも構いません。「都市風景」に限ります。独自の切り口で「東京」を捉えてください。行動は一人でも、お友達と一緒でも自由です。
発表: 撮影会作品集には、「統一的なテーマ」に従って、5枚以内の組写真として発表していただきます。どのようなテーマでも、自分なりに自由に決めてください。
講評会: 午後6時から講評会を行ないます。会場は決定次第通知します。受付も同時に行ないます。
講評会の時点ではまだ統一テーマを発表する必要はありません。ですから、最初からテーマを決めて被写体を探すもよし、たくさん撮った画像から選び出してテーマを決めても構いません。
オフ会: 講評会後、または講評会を兼ねて忘年会をやります。
会費: 3000円(忘年会費は別途5000円程度を予定)
講評会、忘年会の会場予約の都合上、
明日で申込みを締め切ります(とりあえず)。
現在までの申込みは16名です。

参加申込みはこちらから。

地方シリーズも同時募集中
第2回中京シリーズ
2月28/29日
愛知県伊良湖岬
申込み
第1回関西シリーズ
4月10/11日
奈良県吉野山
申込み
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。
ネット会員以外の方も数多く参加されています。
できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。
アンチウィルスソフト「ノートン」をご使用の方へ
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