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見下す |
2004/04/01 THU (No.348) |
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昨夜、というか、今朝は就寝午前4時、起床は午前6時だった。寝つき鼻に親父のケアマネージャーからの電話で叩き起こされたのだ。実家で親父が倒れたので、大至急来てくれという。
確かに倒れてはいたが、大したことではなかった。一安心である。5時前に母親が親父の様子を見ようと部屋を覗いてみたら、ベッドから転げ落ちてうなっていたのだという。ヘルパーなしでは独力でトイレにも行けないから、就寝中は簡易トイレがベッド脇に置いてあるのだが、それに座ろうとして倒れたらしい。
パニクってしまった母親がケアマネージャーに電話、受けた側も早朝急には人手が揃わないので、ボクの出番となったわけ。寝ぼけまなこのままで車を飛ばし、1時間半ほどかかってやっとたどり着いたら、ヘルパーのやりくりがついたと見えて、実家はもう落ち着いていた。しかし、親父は自分の惨めさがよほど堪えたのだろう、泣きじゃくっている。それをなんとかなだめ、介護タクシーを呼んで病院に連れて行った。検査やら診察やらで午前中一杯かかり、実家に戻ったのは2時近くになっていた。
明日は、介護施設の面接がある。その前にケアマネージャーと入念に打合せをやっておく必要があるので、やはり今日と同じで1日拘束されそうだ。拘束されることの皺寄せがもちろん来るわけだが、それよりも親父の姿を見るのが辛い。 |
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【使えるワザ】
病院から戻って親父を寝かせつけ、紙おむつを買いに行った。通りがかりの公園に咲いていた大島桜を撮影。
この公園は、こないだの攻めてくる鳩ポッポの公園である。今日はお天気だったので、公園はお花見のご近所さんやゲートボール老人たちでえらく賑やかだった。したがって、あの不気味な生物たちは姿を隠している。
その替わり、こいつがいる。こないだは気づかなかったのだが、実に堂々とした姿で公園にいる人々を睥睨しているのである。銅像のくせにこんなに偉そうな姿をしていることはないじゃないか、と文句の一言も言ってやりたくなる。どうも、この公園は、鳩といい銅像といい、人間様を見下す傾向があるようだ。
青空はほぼニュートラルの輝度だし、桜の白と銅像の黒の分量もほぼ均衡している。順光である。したがって、補正なしでも適正に近い露出が得られるシチュエーションだが、明るい雰囲気を出したいのでややプラスに補正した。ボクのカメディアの通常設定が-0.7なので、-0.3の補正ということは0.3だけプラスにしたという感覚だ。オーバーすぎると桜の白が飛んでしまうので要注意。 |
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撮影データ |
カメラ |
Camedia C4100Z |
撮影日 |
2004/4/1
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ISO感度 |
100
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絞り値 |
F8
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シャッター |
1/200 |
露出補正値 |
-0.3 |
WB |
オート |
その他 |
絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5 |
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バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。 |
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▼まるちゃんから▼
キットさん、いろいろとご配慮いただいて本当にありがとうございます。
キットさんのメルマガを通して日記を読んでもらえるのはやはり励みです。お会いするのを楽しみにしています。秩父の予定が見えたら具体的な連絡をします。 |
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▼返信▼
もうすでに関東地方に入ったようですね。今日は厚木まで来たとか。いったん京都に戻って、なにかいろんな手続きがあると言ってましたね。秩父まで来るのはその後になるのかな。いずれにしろ、連絡いただければ会いに行きますのでよろしく。その折に、写真術の即席講習をやってあげます。 |
▼hanaちゃんから▼
hana@東京です。
昨日の写真を片付けていたら、ももんがとAちゃんが寄ってきて「おっ ししょ〜だぁ。昨日っておばさんたちといったんじゃなくて、ししょ〜も一緒だったんだ。だったら、行きたかったなぁ」だって。すごいよ、48歳の年の差!!根強い人気!なぜ???お人柄でしょう、ということにしましょうね。 |
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▼返信▼
ははは、その通り、お人柄です!!!年の差など、簡単に乗り越えられるのだ(笑)。春休みの間に1回ぐらい一緒に遊べるといいね。 |
▼クロニャンさんから▼
こんな感じがしました。撮った人(しかもプロ)から見てこんな受け取り方はどんなものなのでしょう。お教えください。
「人がいなければ寂しい気がしますが人物の大きさがちょっと中途半端なような・・・。もっと小さければ表情は見えなくても良いが、この大きさでは見てみたい気もするし・・・」 |
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▼返信▼
このシーンでは10枚以上の写真を撮りましたが、その中にはもちろん、人物がもっと大きく写っているものもありますし、小さく写っているものもありました。一人だけのものもあれば、複数写っているものもあります。でも、それらを見比べてみて、一番しっくり来たものを載せていますので、たぶん、これでいいのだろうと思っています。こういう感じ方は人それぞれなので、あくまで撮影者の意図だと理解していただければいいと思います。
のりおくんが帽子を被っているので、顔の部分は日陰になっていてよく見えません。実は、それがこの写真を選んだ一番の理由です。桜のピンクと土手の緑色の対比、桜の木の影模様、こういったものがこの写真の眼目なので、添景になっている人物にあまり視線が集まるようでは困ると考えたわけです。 |
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自転車デジカメ |
連載第9回 |
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編− |
丸山 晃 |
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第2章 北上
■ 天城の山は遠かった…
2004.03.28 (日)
天城山登山 (伊東市) |
KRさんの「もう7時だよ」の声で目覚める。誰かが起こしてくれるってなんてまあ嬉しいこと。
さあ、今日はいよいよ最初の山登りに向かうのだ。二度寝なんてしている暇ない。空はもうこれ以上ないっていうくらい晴れているし、ここまで自転車をこいできてとうとう…という思いに、ちょっとわくわくする。
「ほら、あれが天城山なんだよ」
高台にあるKRさんの家からは天城山まで良く見える。
「くっきり見えてますね。よーし。じゃ行ってきます!」
朝ご飯を食べて、作っていただいたおむすびを持って、必要なものだけザックに入れてぼくは天城山に向かった。
今日は自転車で登り口の天城高原ゴルフ場まで行き、そこから登っていく予定。とはいえ、この登り口が既に標高1000メートルを越えているので、登山より自転車のほうが大変なはずだ。まあでも、わがグレートジャーニーはサイドバッグを全部外して身軽になっていることだし大丈夫だろう、と思っていた。
が・・・、
走り始めて気付く、そう、ここは伊豆高原。登れど登れど下らない。足が重い。こんなに登り坂が延々と続くとは思わなかった。県道111号線は天城高原ゴルフ場まで、鹿路庭(ろくろば)峠を越えてひたすら登る。
「がんばれ〜!」
颯爽と脇を行くバンのおばちゃんの声援に手を振って笑顔で応えながら、ひたすらに登った。汗が滴る。
とにかく、一つ目の山の頂きにもうすぐ立てることが嬉しかった。「山頂からみんなにメールを出そう」とか考えながら、登ること約2時間。まわりには雪がまだかなり残り、高度を上げた分気温は下がっていく。
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天城山登山口へ向かう途中で見る富士山 |
そしてついに、天城高原ゴルフ場に着いた。
「天城山」というのはこのあたり一帯の山の総称で、伊豆半島最高峰・万三郎岳(1406m)と隣りの万二郎岳(1300m)が一般的にはその中心である。天城高原ゴルフ場から登る場合、1時間ほどで万二郎岳、そこからさらに1時間ほどで万三郎岳の山頂にいたるらしい。ようするに、京都からここまで自転車をこいでこいで、この旅一つ目の百名山・天城山の山頂はもうすぐそこということなのだ。
「よ〜し!!登るぞ!」
と・・・。
「ん!?」
なんとなんと、昨年夏の集中豪雨で登山道崩落のため、万二郎岳・万三郎岳入山禁止になっているじゃない…。
ぼくは迷った。行こうと思えば行ける。別に崩落していようとなんだろうと道はあるんだし、あと2時間歩けば山頂に立てるのだ。折しも、登山道の向こうから人がやってくる。2人連れ、30歳くらいの男女。
「あの…天城山登って来たんですか?登れるんですか?」
「ああ、別に冬山ってわけじゃないしねえ。登れますよ」
そうか。そうなのか…でも、こんなにがっしり通せんぼして、「登るな」って書いてあるんだよ。うう…、せっかくここまで来て、しかもこんなに天気いいのによぉ…。
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天城山登山口にてちょっとがっかり…、でもちょっとだけ |
葛藤すること1時間。
決めた。登るのやめよう。「登るな」って書いてあるんだから、それはきっとそういうことなんだろう。無視して登って、そのことをHPに書いて嬉しいはずもない。そういうところをきちんと守ることが、規則とか以前に自分の運を守ることにつながる気がして、ぼくは天城山登山をあきらめた。
「また来ればいいじゃないか」
さて、代わりにどうしよう。浄蓮の滝でも見に行くか。でも今からまた峠越す元気ないなあ。うーん。よし。隣りの山に登ろう。
というわけで、天城山の隣りにある遠笠山(1197m)に登ることにした。登山口はすぐそこだ。標高差200mもないから山頂まではすぐなのだけれど、登りつつぼくは星野道夫さんのエッセイの一節を思い出す。
確か、星野さんがテレビ番組の取材に同行したときのこと。思うように撮影が進まずいらだつスタッフを前に、星野さんは、
「あなた方の気持ちもわかるけれど、今自分がこんなにも素晴らしい世界に身をおいていることに、少し気持ちを込めてみたらどうか」
というようなことを話していた。
そのエピソードを紹介したあと、エッセイは『結果が思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である』と続いていたはずだ。
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遠笠山山頂から。左が万二郎岳・右が万三郎岳。 |
きっと、そういうことなのだろう。
伊東に来たことで出会えた家族、こんなにもよく晴れた空、目の前には天城の山並み。
もう2度と自転車でここまで上がってこようとは思わないけれど、いつかこの山にまた登りにきたとき、希望と不安に満ちたこの旅立ちの頃の気持ちを、ぼくはそっと思い出すだろう。今日の美しく晴れた空を、待っていてくれる家族を、温泉のある家を、きっと思い出せるだろう。それでいい、と思った。
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KRさんご夫婦とぼく |
「100登ることが大事じゃないんだから。あせらずに行きなよ」
そんなメッセージだったのかもしれない。
町に戻って、伊豆高原を少し自転車で走る。絵本画家の村上康成という方の美術館を訪ねたら、これがかなり良かった。ただし、この町で自転車で暮らすのは無理です。あー疲れた…。
帰りついたらやっぱり温泉がある家で、KRさんとNさんご夫婦がおいしいご飯を作って待っていてくれた。 |
走行時間:4時間13分25秒
平均速度:13.0km/h
走行距離:55.03km
積算距離:570.0km |
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ミニ撮影会のお知らせ
ネット会員以外でもご遠慮なく。会費なしです。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。 |
ミニ撮影会は原則飛び入り自由です。お気軽においでください。
【4月3日(土)・横浜子供の国】
集合:9:00 入園ゲート先右側の売店
12:00 中央広場の売店
17:00 横浜大桟橋の屋上。
子供の国から横浜大桟橋に移動して夕景を撮影。お好きな時間においでください。
【4月4日(日)・隅田川、椿山荘、江東区内の公園の桜】
集合:9:00 東武線浅草駅出口
11:30 椿山荘
13:00 清澄公園
その後、牡丹町公園、亀戸中央公園、仙台堀川公園に移動。 |
4月、5月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。) |
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日(金、土、日)
奈良県吉野山
2泊コース(4/9〜)を設けました。
現在、申込み22名です。
2泊コース:参加費約25000円、
1泊コース:参加費約17000円。
申込みはそれぞれ14名、8名。 |
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
現在、申込み10名です。 |
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。 |
ネット撮影会 |
4月の課題は吉野山撮影会の前日、8日に発表します。 |
詳しい応募要領はこちらをご覧下さい。 |
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「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。 |
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