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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

小さな橋 2004/04/02 FRI (No.349)
 親父の介護施設入所が決まった。とりあえず来週から3ヶ月間のショートステイだが、某病院の系列だからまずは一安心だ。昨日オープンしたばかりの新しい施設なので、見学をしたお袋が、「わたしも入りたい」と言い出すほどだった。
 親父がこれまでにかかった病院に診断書の作成を頼んでおいた。午前中は各病院を回ってそれを貰ってきて、まとめてから施設の面談に向かったのだが、病院系列とは言え基本的には介護施設であって療養施設ではないから、施設の手に負えない病気を抱えている場合は、いくら空きがあっても入れてもらえない。一番問題になりそうだったのは心臓のすぐ脇の動脈に埋め込まれた管だったが、検査の結果は経過良好ということで、これさえパスすれば、後は若干の痴呆や肥満、前立腺肥大などだから問題になるほどのものではない。ずいぶん長時間にわたって面談に臨んで、ようやくOKを貰った。
 というわけで、昨日と今日、それに来週月曜日の入所日の3日間が完全に潰れることになった。昨日と今日はこのメルマガの配信をするのがやっとで、その他の仕事にはまったく手がついていない。来週末は3日間にわたって吉野山撮影会だし、仕事が溜まる一方だ。とりあえずは、ちょっと難しい原稿依頼が1件ある。なんとか撮影会までには上げてしまいたいと思ってはいるのだが・・・。
【使えるワザ】  夕方、家に戻る前に草加公園に寄った。桜並木は満開。池の周りの桜も、染井は満開、枝垂れは六分といったところだった。平日の日暮れ前なので、花見客もほとんど帰った後で、駐車場にも空きがあった。
 人気がある公園なので、公園の池はいつ行ってもゴミだらけである。この小さな橋は、渡る人物さえ選べば、水面の写り込みとの組み合わせでけっこういい絵になるので、いつも必ず数枚は撮っておくのだが、ゴミを避けなければならないという制約があるので、今まで満足の行く構図が取れた試しがなかった。
 今日も相変わらず水面にはビニール袋やら紙くずがたくさん浮いていた。水面に散らばった桜の花びらなどは、この季節ならではのいい被写体になるのに、ゴミが邪魔して写真にならない。たまたま、この橋のところだけどういうわけかゴミがなく、思い通りの構図が取れた。何回も通っているとこういうチャンスもなくはない。ラッキーだった。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/4/2
ISO感度 100
絞り値 F4
シャッター 1/160
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5
PLフィルター
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼monkさんから▼
 毎度お世話になります。
 「ボクのカメディアの通常設定が-0.7なので、-0.3の補正ということは0.3だけプラスにしたという感覚だ。オーバーすぎると桜の白が飛んでしまうので要注意」とのことですが、オレが馬鹿なのか、ニュートラルが-0.7故-0.7+0.3=-0.4、-0.1分合わんのが不思議だ。別にこだわりませんが、前回の回答がやはり0.1あわなかったんですよ。
 今回、「-0.3の補正ということは0.4だけプラスにしたという」ことですよねえ。
▼返信▼
 実に正しい計算です、恐れ入りました(笑)。
 コンパクトデジカメの補正幅は、たいがいのメーカーのものが1/3EV刻みになっています。ですから、実際は-0.3333・・・、-0.6666・・・というのが正しい数値なのですが、便宜上、慣例的に0.3というのを1単位と数えているわけです。
 exifデータの表示も、メーカーによって0.3/0.6/1.0という表示、0.3/0.7/1.0という表示、0.33/0.66/1.0という表示などまちまちですね。要は、1/3刻みを単に0.3刻みと言い替えているだけのことだと考えてください。計算、合うでしょう?
▼hanaちゃんから▼
 お父上、せつなくて悲しいね。
 でもね、私の父は病気になってわたしが22のときにぱたぱたっと亡くなってしまったから、それはそれで、やって上げられなかったことが沢山ありすぎて、悲しいものよ。
 うまく書けないけれど、お父上のために時間を割いてあげられる幸せとして、存分にし尽くして差し上げてください。そして、きっと色々と共にお世話をなさっている奥さまへの感謝の気持ちと言葉を忘れないで上げてください。「助かるよ」の一言はとても嬉しいものです。
▼返信▼
 前半部分は異議なし、後半部分はわが鬼嫁の性格をご存知ない方のたわごとだと受け取っておきます(笑)。
▼tonyさんから▼
 新潟の松之山棚田撮影旅行を申し込みます。
 但し、私は急な坂道を長く歩くのが苦手です。お邪魔にならないようであれば、参加させてください。
 ハイエース(8人乗り)ありますので、必要なときはご提供できます。
▼返信▼
 急な坂道を歩くのはボクも大の苦手です。過去2回のミニ撮影会に参加した人はご存知ですが・・・(笑)。どうぞご心配なく。
 松之山ではあちこち飛び回るのではなく、時間をかけてゆっくり棚田を堪能していただくつもりなので、ご自分のペースで十分に撮影できますよ。
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自転車デジカメ 連載第10回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ 伊豆半島東海岸に遊ぶ
2004.03.29 (月)
伊東〜城ヶ崎海岸〜稲取〜伊東
 「伊東から伊豆大島って船で行けるんですよねえ…」
 昨日の夕飯の時にそうぼくがきりだすと、
 「あ、そうだよ、せっかく伊東来たんだからさ、行っておいでよ。確か自転車も船に積めたはずだよ」とKRさん。
 「行けたら行こうかなあ、それもいいかもなあ…」
 いくぶん曖昧な気持ちだったのだが、この会話で踏ん切りがついた。

 今朝は伊豆大島へ行くつもりで起きる。KRさんの出勤が6時5分と早く、奥さんもそれにあわせて出てしまわないとならないので、ぼくも6時5分に出た。

 けれど、港に着いて、「うーん、やっぱりまたの機会にしよう」と素直に思った。片道3500円だから往復すれば7000円もかかるし、しかも袋に入れていない自転車は積めないという。
 「7000円払って5時間しかいられないんじゃ、何だかもったいないなあ」と思ってしまったのだ。ちょっとケチっぽいかもしれないが、7000円はやはり大きい。またゆっくり来ることにしよう。

 という訳でいきなりの予定変更。
 「よし、じゃあ伊豆半島を南下だー!」と、観光案内所で地図と資料をもらってしばらく眺めてから、国道135号線を下田に向けて走り始める。
城ヶ崎海岸
城ヶ崎海岸にて。遠くに伊豆大島
稲取。このへんで戻ることにする。後に伊豆大島。
 途中県道109号に折れて、まずは城ヶ崎海岸を訪ねた。
 『城ヶ崎ブルース』の歌詞に昨日登った遠笠山が出てくることを記念碑で知り、何となく嬉しくなる。
「ふふ、『天城越え』だけじゃないんだ」

 昨日に引き続き良い天気。荷物は最小限に抑えて身も軽く、最高のサイクリングだなあ…と思ったのも束の間、本当に伊豆半島は坂ばかりだ。登って登ってまた海めがけて一気に下ってという感じ。多分、紀伊半島より大変だと思う。大変ではあったけれど、今日は海の向こうにずっと伊豆大島や三宅島が見えていた。

 さて走り始めてまもなく、坂が多いこともあるのだろうが、どうも身体が疲れていることを感じる。なんだか走ることに対して気力が充実していないというか。
 最初のうちは「よし、下田まで行くぞ」と思っていたが、
「やはり河津までにしようか…」となり、それでもまだ「よし河津から天城越えしよう」と思ったりしていたが、ついに稲取でそれ以上進むことを断念。「ここで帰ろう」とファミリーマート伊豆稲取店の前で思った。

 それにしても伊豆半島はすごい。伊東から南を見ても、赤沢・大川・北川・熱川・片瀬・稲取・今井浜・河津浜・下田…と延々温泉が続いていく。問題は「登って登って一気に下って」という道路状況だけれど、車ならいいよね。
 水平線いっぱいの海を見ながら、「いいところだなあ」と思う。またいつか車で来ることができたらいいな。一度自転車で走った道を改めて車で走ると、何とはなしの愛おしさを感じるもの。

 来た道を辿ってKRさんの家に帰り着いたら、6時を少しまわったところだった。奥さんは今朝一足早く千葉に帰ってしまい、KRさんは少し寂しそう。「ただいま」の声を聞くと、ぼくは伊豆大島から戻るのだからもう少しかかるだろうと思っていたKRさんは、「あれ、早いね…」と言いながらお風呂に急いでお湯を張ってくれた。まだお仕事と思っていたのだけど、一本電話をいれるべきだったな。
 KRさんは明日が高校の離任式で、それが終わったら千葉へ行くとのこと。本当にお疲れ様でした。そして、本当にどうもありがとうございました。

 結局静岡県にはまる一週間いたことになる。いい思い出がたくさんたくさんできて、ほんとに良かった。明日、KRさんが出発する6時5分にあわせて、ぼくも出発しよう。135号線の看板には、神奈川県小田原市まで46キロとあった。今日は早く寝ます。
走行時間:4時間55分55秒
平均速度:15.3km/h
走行距離:75.79km
積算距離:645.8km
■ 関東へ
2004.03.30 (火)
出発地:伊東  到着地:松田
 「あ、そうだった。俺、今日、送別会なんだよ…、車じゃ行けないや、タクシー呼ばなくちゃ」
 朝食をとりながらKRさんがこのことに気づいた。自家用車でのお出かけじゃないので6時30分まではゆっくりできることになったのだけれど、ウェザーキャスターは「午後3時頃から雨ですね」と、かなりの説得力をもって予想している。早く出発するに越したことはない。今日は次の丹沢登山を視野に入れて、行けるところまで行くつもりなのだ。

 7時少し過ぎた頃、伊東を出発した。
 ちょっとわかってきたことは、疲れたと感じる前に定期的に休憩をとりながら進んだ方がいいということ。とにかく、無理はいけない。
 あいかわらず「登って登って海まで下って」のパターンを崩そうとしない国道135号線に沿って、まずは熱海を目指した。

 熱海に着いたのは8時半を少し過ぎた頃。目的地だけは定めてしまいたかったので、宿をとることにする。昨日当たりをつけておいた秦野の旅館はいっぱいで、松田の宿にした。
 …とさらっと書いているけれども、正直に言って秦野も松田も「丹沢に登ろう」と思うからこそ視野に入ってくる地名である。そういう町を訪ねてみるのも楽しいものだ。

 もう、「旅の中で百名山全部に登頂するのは体力的に無理だ」という結論が出ているので、百名山をいわば羅針盤にして旅を進めていこうと思う。知らない町をふと訪ねつつ。くりかえすが、無理はいけない。

小田原城にて
小田原城の桜はこんな感じ。
藤棚。樹齢200年の藤の木。
 湯河原を経て、あいかわらず国道135号線を走る。湯河原から小田原までは道が3本あって、有料道路の新道(乗用車350円)と旧道(200円)と一般国道なのだけれど、自転車に選択の余地はなかった。いかにも快適そうな有料道路を見送り、制限速度30キロの国道をぐっぐっと登っていく。勾配は恐れていたほどではなかったが、それでも登りきって小田原市との境界を越えたときには嬉しかった。

 そこから小田原市街まで下る。雨が気になるが観光もしたい。まだ空は何となく明るかったし、雨が降る予定時刻の3時までには少し時間があったので、せめて小田原城だけでも見ていきたいと思った。せっかく来たんだもの。

 あいにく曇っていて見晴らしは良くなかったが、伊豆半島を見るとちょっとじんとする。小田原の桜の木はつぼみがぱんぱんに膨らんで、あと一声で咲きますよーみたいなものが多かった。もう葉桜になっているものもあったけれど。種類の違いなんだろうか。

藤の花にはもちろんまだ早い。立派な藤の木を見たら、真如堂の裏にあるたくさんの藤をふと思い出した。出発して10日。思えばけっこう来たものだ。

 小田原で箱根を越えてきた国道1号線と再会したのも束の間、松田目指して進路を北にとった。丹沢の懐へと伸びていく国道255号線。10キロほど走って、松田に着く10分前にとうとう雨が降り始める。間にあってよかった。

 宿のおじさんは、宿代を500円まけてくれた。
 「洗濯機自由に使ってね」
 「ゆっくりしていってくださいよ」
 だからというわけでもないけれども、明日は少しゆっくりしようと思う。明日丹沢に登ろうかとも思ったんだけど、少しゆっくり眠ろうと思う。
 外はすごい雨だし、それにメガネが「もう疲れました…」ていう感じでぽっきり折れてしまったんだ。明日はメガネを買いに行く日にしよう。
走行時間:4時間13分23秒
平均速度:15.4km/h
走行距離:65.23km
積算距離:711.1km
読者からのエール
▼ゆきさんから▼
 「自転車デジカメ」毎日楽しく拝見してます
 各地でいろいろなめぐり合いや経験があり、この旅を始められて良かったと思ってらっしゃることでしょうね。
 最初の山登りお疲れ様でした。計画の天城山が上れなかったのは残念でしたね。でも星野道夫さん(私も写真集大好きです)の「結果が思惑通りにならなくてもそこで過ごしたかけがえのない時間が大事なのだ」の言葉、本当にそうですね。無理をせず旅を楽しんでください。
ミニ撮影会のお知らせ
ネット会員以外でもご遠慮なく。会費なしです。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
ミニ撮影会は原則飛び入り自由です。お気軽においでください。

【4月3日(土)・横浜子供の国】
集合:9:00 入園ゲート先右側の売店
12:00 中央広場の売店
17:00 横浜大桟橋の屋上。
子供の国から横浜大桟橋に移動して夕景を撮影。お好きな時間においでください。

【4月4日(日)・隅田川、椿山荘、江東区内の公園の桜】
集合:9:00 東武線浅草駅出口
11:30 椿山荘
13:00 清澄公園
その後、牡丹町公園、亀戸中央公園、仙台堀川公園に移動。

4月、5月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日(金、土、日)
奈良県吉野山
2泊コース(4/9〜)を設けました。
申込み

現在、申込み22名です。
2泊コース:参加費約25000円、
1泊コース:参加費約17000円。
申込みはそれぞれ14名、8名。
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み10名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題は吉野山撮影会の前日、8日に発表します。
詳しい応募要領はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。