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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

遅れ咲きの桜 2004/04/05 MON (No.352)
 今日は東京で4ヶ所の桜を見た。見た、といってものんびり花見ができたわけではなく、いずれも垣間見たという程度である。
 午後3時に介護施設のお迎えが来ることになっていたので、午後早くに実家に行った。持っていくものの準備などはお袋がやってくれたはずなのだが、一応、最後のチェックが必要だし、入所時に納めるいろんな書類も書いておかなくてはならなかったからだ。合間に、実家のマンションの11階のベランダから、真下の緑地に咲いた桜を撮った。半日日陰になるところの桜なので、今ごろちょうど満開になっている。
 親父の付き添いは鬼嫁と次男の嫁さんに任せた。ボクは仕事である。足立区の実家から首都高に乗ると、第一目的地の恵比寿までの間に2ヶ所の桜名所を通る。浅草の隅田川河畔、それに芝公園である。どちらの桜もすでにピークは過ぎていて、遠目にも散ってしまった後の赤い顎が目立った。
 第二目的地は新宿公園のすぐ隣の建物。窓から公園の桜がよく見えたが、ここもほとんど終わっていた。この第二目的地では5時間ほどパスタの写真を撮った。撮り終ったパスタはほとんどは捨ててしまうのだが、いかにももったいないので食べられるだけは食べた。腹がパンクしそうだ。
【使えるワザ】  パスタの写真なら山ほどあるのだが、クライアントに無断で載せるわけにもいかないので、今日の写真はたった2枚だけ仕事抜きで撮ってあった実家の桜のうちの1枚である。今日は選ばなくていいから楽だね。
 この写真の上下と右はぎりぎりまでマンションのフェンスが迫っている。前に使っていたFinepixではそのフェンスまでどうしても入ってしまうのだが、Camediaの3倍ズームを一杯に伸ばしてみたら、ちょうどいい具合にぎりぎりでカットできる画角になった。どうしてもフェンスが入ってしまう場合はそれも構成部品の一つとして扱ってやらないと、「入れた」写真ではなく「入ってしまった」写真になってしまう。この両者の差はとてつもなく大きい。参考までに、「入れた」写真を載せておきましょう。この写真では、「どうせフェンスが入るのなら、いっそのこと家まで入れちゃえ」と開き直っているので、表題の写真とは違うテーマになっている。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/4/5
ISO感度 100
絞り値 F5.6
シャッター 1/125
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト 0
彩度 +5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼alberataさんから▼
 お父様のこと、お察しします。
 私の父も、3年間、同じような状況でした。他人事ではないだけに、言葉をかけづらいのですが。
 父が亡くなる前は母の看病に手をとられ、そして、大事な仕事を抱えていたので、あんまり顔を見に行ってあげられませんでした。それがいまでも大きな心残りです。どうすればよかったか、いまでも答えは出ていません。

 キットさんのお父さまは、奥様と息子さんがいて、すごく幸せだと思います。そんなことしか書けずにすみません。うまくいくように祈っています。
▼返信▼
 親父は今日、無事に施設に入所しましたが、家を出る親父のほうも、見送る家族のほうも、一安心という気持ちと同時に、やはり寂しい思いもあったようです。これからは施設での面会という形で見舞うことになりますが、alberataさんと同じで、思っているほど頻繁に会いにいけるかどうか、ちょっと心もとないところもあります。できるだけのことはしたいと思ってはいますが、どこまでやってもお互い満足するということはないのだろうと思うと、切なくなりますね。
▼hanaちゃんから▼
 花見山、三春、いいなぁ。帰りはどれぐらいになるのかしら?夜ザクラまで撮って?でしょうか。やっぱり無理だろうなぁ。

 学研から日本の樹木(週刊)、講談社から花百科(週刊)が出ています。ともに樹や花の名前、植生地などがオールカラーで載っていて、とても楽しいです。三春ももちろん出ていました。見たいなぁ。

 富士山とサクラは今年は撮らないのですか?

 お散歩デジカメのキリ番ねらってたのに30016でした。惜しかったぁ。娘たちの意見はまだ歩み寄らず、明日またすり合わせしたいと思います。

 HPのお散歩デジカメから4月分にリンクが貼れていません。同様に4月2日分もカレンダー上の写真からリンク切れてます。お知らせまで。
▼返信▼
 夜桜は撮りませんが、それでも帰りは午後10時ぐらいになるいじゃないでしょうか。

 富士山と桜と今年は無理でしょう。忙しくて、とても余裕がありません。
 配送が遅れていた切り番写真は、本日上京したついでに預けてあった原版を取り戻してきましたので、プリントに出せます。つよし2号さん、しんかいさん、お待たせしました。もうちよっとのご辛抱を・・・。hanaちゃんも早く写真を決めないと当選無効になっちゃうぞ。

 リンク切れのご指摘、ありがとうございました。修正しておきました。誰かが教えてくれないと分からないものだから助かります(←自分で確かめようとしない横着物です)。
▼たんぽぽさんから▼
 本当に毎日が時間に追われる中での「一日一枚お散歩デジカメ」楽しく拝見しています。実はこちらは最近発見したばかり。えええ〜〜〜。これって「氷の国の一人旅」のキットさんじゃん〜〜。

 そお言えばこの頃、配信されていないな?期限があったのかと早速、再登録したら、文中に「多忙で?こちらは40日も配信していなかった」とあり、何んだ〜〜と納得です。

 本当にご多忙すぎる日程の中での配信、楽しみにしています。お健康にはくれぐれも。お父上の介護のご様子もなんか身につまされてしまいました。ご自愛下さいます様に。
▼返信▼
 ははは、そうです、何を隠そう、ボクがあの「氷の国」徘徊中年のキットくんです!あんまり間隔が開くので、しっかり顰蹙を買っています。吉野山撮影会から戻ったら、数日間はぼーっとしていられそうなので、中旬にはなんとか次号を出したいと思っています。
▼吉おばちゃんから▼
 吉野の撮影会ももうすぐになりましたね。どんなに美しい桜だろうとあれこれ想像をしています。インターネットが使えるかとかいろいろ調べて頂いたのに、行けなくなりごめんなさいね。吉野に行くのは昔からのあこがれだっただけに残念です。当日抜けるような青空が広がることを祈っています。またの機会に、関西の方々にお会いできたらと願っています。写真をいっぱい見せてくださいね。
▼返信▼
 天気予報では週末は好天だと言ってますね。晴れ男の日の丸ゴン太がいれば万全なんですが、ヤツも遊んでばかりはいられないようです。
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自転車デジカメ 連載第13回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ のんびり
2004.04.02 (金)
厚木にて休息
 「ゆっくりしていけばいいじゃない。疲れちゃうでしょう、そんなに毎日動いてばっかりいたら…」
 というOさんのお母さんの言葉に甘えて、今日は一日ゆっくりと大胡家で過ごさせてもらった。
 「起こさないから気がすむまで寝ていていいわよ」
 と言われると安心して、かえってきちんと起きられたりする。といっても、9時半まで寝ていた。
 起きて階下に行くと、外はかなりの雨。自家製のパンにマーマレードを塗って食べながら、1日休めることに少しほっとする。

 買い物に行ったお母さんを車で迎えに行ったり、話をしたりしているうちに2時になった。外はどんどん晴れてきて、あっというまに青空が広がっている。
 「この家の裏からね、ずっと公園になっているのよ。今の時期はすごく桜がきれい。ご飯食べたら行きましょう」
 Oさんのお母さんと、七沢森林公園をのんびりとひとまわり散歩に出た。

 本当に桜は今、まさに旬、満開といった感じで、県によってきれいに整備された公園は心地良い春の陽射しに包まれていた。変に自然を加工してしまうでもなく、もともとの峠の風景を上手に活かしたいい公園だなあと思う。そしてこのあたりは住宅の感じも落ち着いていて、とても静かだ。
 「静かで、公園も花もあって、いいところですね」
 「うーん、でもね、ここはちょっと暮らすには寂しいわね。2、3日過ごすにはいいんだけど。人間て生きていくにはいろいろ必要だから、静けさも必要だけど賑わいも必要なのね。ここはちょっと、暮らすには静かすぎる」
 「はぁ…なるほど」
 確かにそういうものかもしれない。ものごとには必ず二つの面があって、負の面を知らないとプラスの面にも気付けないと誰か言ってた。

 「尾根の小道」と名付けられた道を辿り、七沢に出てから「森の架け橋」をくぐり、トンネルを抜けて「森の里」まで。1時間以上かけてゆっくりと歩く。友達のお母さんといろいろお話しながらこんなふうにゆっくりと散歩するなんて、ぼくにはそうないことだったけれど、今日の歩く速度は会話しながらにちょうど良くて、つまりはのどかでほっとする春の午後だった。
 「ごめんなさいね、若い女の子だったら丸山さんも良かったんでしょうけど」
 いえいえ、何をおっしゃいますやら…。

のんびりと風に吹かれる
 「じゃあ、私は夕飯の支度に戻ります」
 そのあと、ぼくは一人でもう少しこのへんを歩いた。さっき通った桜の木の上にはいつのまにか猿がたくさん集っていて、ぼんやりと風に吹かれたりしているぼくにはおかまいなく、せっせと何か食べている。

 非日常な旅の日々に、ふとこんなにも平和な一日が訪れる。Oさんがぼくの旅をサポートしてくれて、Oさんのご両親があたたかく迎えてくれるからこそ味わえた今日ののどかさ。ゆっくり休めたぼくにとっては本当に貴重な「のどかさ」だったけれど、ここで毎日を過ごすOさんのお母さんにはその「のどかさ」はまた違った意味を持っているのだと知った。

つつじ の向こうに桜 の向こうに空
 ギュオーン!!
 轟音が響く。空を見れば、厚木の飛行場を飛び立ったのであろう4機の飛行機がきれいに隊列を組んで飛んでいく。複雑な政治情勢も人々の日々の暮らしも、それからぼくのこの旅も、その時だけは空という一枚の絵の中で不思議に調和しているような気がした。
 まあなんにせよ、ゆっくりと休むことができて本当に良かった。O家の皆さん、本当にどうもありがとうございました。
走行時間:0
平均速度:-
走行距離:0
積算距離:781.4km
ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
【4月18日(日)・福島県花見山と三春の滝桜】
集合:午前1時、東武伊勢崎線新越谷駅(武蔵野線南越谷駅)、終電(北千住0時25分、所要時間25分)でお越しください。事前申込みをお願いします。車で越谷まで来られる方は申し出てください。駐車場を手配します。

【4月18日(日)・新緑と古都鎌倉の情緒を撮る】
集合:JR北鎌倉駅・円覚寺山門下、午前9時 (時間厳守)*雨天中止。
行程:北鎌倉−円覚寺−明月院−鎌倉八幡宮・昼食−長谷寺−光則寺−鎌倉大仏−JR鎌倉駅(解散)

【4月24、25日(土・日)・新潟県松之山・棚田の春を撮る】
集合:午前10時、川越駅。1泊なので事前申込みが必要です。

4月、5月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
第1回関西シリーズ
4月9/10/11日(金、土、日)
奈良県吉野山
2泊コース(4/9〜)を設けました。
申込み

現在、申込み24名です。
2泊コース:参加費約25000円、
1泊コース:参加費約17000円。
申込みはそれぞれ16名、8名。
5月の撮影会
5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み10名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題は吉野山撮影会の前日、8日に発表します。
詳しい応募要領はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。