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Kit the genius'
☆ 1日1枚 

Fujifilm Finepix4500 Camedia C-4100

冷たい雨 2004/04/14 WED (No.361)
 3月分のネット撮影会の講評を書き上げた。午前中は講評に添える参考画像の作成や作品集のタグ書き、最終チェックをやり、午後一番でようやく作品集がアップできた。けっこう大変な作業だった。
 マンション連合会の立ち上げを6月中にやっつけてしまおうということになって、午後からは市役所の関連部署回りをやった。純粋な民間団体なので、本来なら役所は埒外なのだが、実際の活動では行政を動かさないと何も前には進まない。行政のカウンターパートであると同時に、行政とタッグを組む場面もなくては円滑に事が進まない事態も多いと考えられるので、立ち上げの段階から紐をつけておく必要があるのだ。
 しかし、特別市に昇格したとはいってもわが町の役人さんは反応が鈍い。これまでマンションの「マ」の字も考えていなかった彼らに、いきなり考えろと言っても無理だとは思うが、曲がりなりにも首都圏の一角を占める大都市である。ちょっとぐらいは意識があってもしかるべきだと思う。まあ、先は長いね。
 切り番踏んづけ犯人たちに送る写真のプリントがやっと出来上がった。なんと、一挙に5枚である。ぐずぐずしてなかなか決めてくれなかった人は別だが、早々に決めてくれた人の分も、原版が出版社に行っていたりしてなかなか戻ってこなかった。2ヶ月も遅れた分もある。いやあ、大変お待たせしました。ご希望の写真、早ければ今週中にもお手許に届きます。
【使えるワザ】  市役所の前の葛西用水土手は、この時期チューリップ花壇が満開になる。昨年のメルマガでもその写真を載せたような気がするが、どういうわけか、年毎に花壇が貧弱になってくる。市の予算が今期は実質マイナスだというから、その影響かも知れない。去年はチューリップだけで埋まっていた花壇が、今年はパンジーと混ぜ混ぜである。埼玉花名所の一つなのに、これでは寂しい。秋の大吉のコスモスも年々みすぼらしくなる。わが町がだんだん情けなくなっていくのを見るのは嫌なもんだ。
 午後から雨が降った。吉野の撮影会からずっと晴天だったので、そろそろ崩れてもいい頃だとは思っていたが、いざ雨になるとやっぱりつまんないね。役所回りのついでに写真を撮ったが、いつものペースの半分も撮れなかった。
 主役は雨に濡れたチューリップである。脇役に傘をさしたカップルを配したが、ちょっと両者の間隔が離れすぎた。気が乗らないとこういう写真しか撮れない。
撮影データ
カメラ Camedia C4100Z
撮影日 2004/4/14
ISO感度 100
絞り値 F2.8
シャッター 1/200
露出補正値 -0.7
WB オート
その他 絞り優先AE
スポットAF
コントラスト +1
彩度 +5
バックナンバーは
「天才キットのフォトギャラリー」
に展示してあります。

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読者からのメールや質問やヤジ
▼のりおくんから▼
 キット先生 お疲れ様でした。今回は初めての2泊撮影会、参加の皆様は十分な収穫があったことと思います。ミズさんは朝帰りとか、きょうは出勤の皆様、元気で一日頑張って、早く帰ってから撮影会の様子を見せて下さい、聞かせてください。僕はこれから皆様に負けないよう、春を探しに葛西臨海公園へ行ってみます。

 砂名さん、ポカリさん、うみひこさん 皆さんが喜んでいるようです、良かったですね。今回は参加できませんでしたが、また新しい企画を楽しみにしています。
 留守番で暇していたのりおくんでした。
▼返信▼
 のりおくん、お留守番ご苦労さま(笑)。のりおくんが欠席の撮影会ってそう多いわけじゃないから、なんだか大事なものを忘れてきたような感じがずっとしていました。今度の花見山ミニ撮影会ではご一緒できますね。ちょっと足を延ばして、塩釜のゴン太のところに泊まりに行きましょう!
▼日の丸ゴン太から▼
 三春の桜の情報。
 11日の時点で桜は咲き始めみたいです。お客さんが、昨日行った時の情報です。今日の暖かさでどうなるか、水・木あたりが満開かな。
▼返信▼
 だいたいボクの予想通りですね。三春と花見山の満開時期は例年同じだから、今度の日曜日ならばっちりですよ。
 ボクとのりおくんだけ泊まりに行くよ。美味いものと酒、分かってるネ!
▼うつぼさんから▼
 「ふぉとぎゃら」90000のきり番を踏んだウツボです。
 すぐ後で翌9日が自分の誕生日であることに気がつきました。この季節で生まれが信州高遠とくれば、迷うことはなかったのでした。「四季の彩」の「さくらさくら」から「桜雲橋の反映」をお願いします。

 1年しないうちに越してしまいましたので、自身の思い出は何一つないのですが、後から、その時お産の手伝いに来た祖母が、幼い兄を毎日のように城址公園の桜の下で遊ばせた、という話しをしてくれた記憶があります。のどかな時代の夢の中のような風景が目に浮かびます。今なら老人と幼児など観光客に踏み潰されそうですね。

 それではよろしくお願いします。それにしましても日々どうぞご自愛下さいますように。先ほどからもうお散歩の三つ目が来た音がしています。これからまだひとつ配送のご予定ですか。驚異です。
▼返信▼
 プリントが今日上がりましたので、明日発送します。
 高遠の桜は一目見る価値ありですよね。ただ、想像を絶する渋滞になるので、写真を撮るということになると前夜から駐車場に車中泊しないとダメです。まだ人が出てこない早朝の30分が勝負です。そうやって3年前に撮った写真です。
ネット撮影会の3月分写真集をアップしました。
こちらからご覧下さい。
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自転車デジカメ 連載第22回
日本百名山自転車紀行
−明るい旅情編−
丸山 晃
第2章 北上

■ 明日からのぼくへ
2004.04.12 (月)
実家から習志野を経て千葉まで自転車で走る
 突然迫られた決断と自らが出した答えも、時が経つにつれて落ち着いてきた。「これでよかった」と思う。選択によって失われていくものより、その道を選んだことで得られるものに喜びを感じる。
 一瞬、これで夢は消えてしまうのかなあとも思ったが、そんなことないと気付いた。夢は心の中にあるものだから、消さない限り消えはしない。半年以上、かれこれ8ヶ月くらいかけて暖め準備してきた「日本百名山自転車紀行」という夢は、少しずつ形を変えながらもこれからのぼくを支え続けてくれるだろう。こんなに楽しい旅、やめられるわけがない。

 いくつかの悩みや先の見えない不安の中で、それでも旅立てたあの日の勇気があれば、これからもきっと大丈夫だと思う。そして旅立ちの頃の不安は、日頃ぼくを支えてくれる両親や友人の大切さ、誰かと出会いふれあうことの素晴らしさを改めてぼくに教えてくれた。あの日々をしっかりと胸に刻もう。忘れない。

 忘れないためにも、素直でありたい。誠実でありたい。感謝の心を持ち続けたい。出逢いに遠慮することないさ。自然体で飛びこんでいけば、きっと受けとめてもらえるはず。大切なことは、ともに過ごす時間を精一杯楽しむことだと思う。もちろん、礼儀はきちんと守った上で。

 かくして、「日本百名山を羅針盤にして日本中を自転車で旅する」というテーマは、ぼくの20代のライフワークとなった。

 奥多摩から市川の実家まで自転車をこいで辿り着いた日の夜。お茶を淹れくつろごうとした時に鳴った携帯電話は母校からだった。
 「今なら縁があります。大至急来てもらえませんか?」

 今思えば、おもしろいタイミングだったのだ。奥多摩でテントを張った夜ではなく、実家に帰り着いた夜に電話が鳴ったということ。実家に帰り着いた時、最初に目にしたのは届いたばかりの教員免許状で、それを見て何か誇らしいような、嬉しい気持ちになっていたこと。

 去年の5月、5年ぶりで教育実習のため母校に帰ったぼくを、そういう形で評価してくださることをありがたく思う。1日うーんと考えて、ぼくは返事をした。
 「決めました。至急鹿児島に向かいます。そして英語の先生として精一杯がんばろうと思います。」

 とりあえずは非常勤講師ということで先のことはわからないけれど、それは旅にあっても同じこと。
 そんなことより、思い切って飛び込んでいった世界でぼくにできることを精一杯やってみたい。一生懸命は絶対に通じていくし、そこにしか道は開かれないだろう。
 本気だ。本気でやらなきゃおもしろくない。何より、もはや山ではなく生徒が相手なのだ。自分も成長していくつもりで、持てるもの全て出していかなきゃ申し訳ない。やります。一生懸命。
走行時間:2時間58分02秒。
平均速度:16.3km/h
走行距離:48.11km
積算距離:1052.7km
この連載を読んでくださっている方へ
父を見送ったあと眠りにつくクー
 こうして旅は思いがけない展開を迎えましたが、さっきも書いたとおり、この旅も少しずつ続けていけたらと思っています。どんなふうに続いていくのは未知数ですが。

 なんにしても、ホームページは閉じません。「新米先生日記(仮題)」とでもして、日記は続けていきたいと思います。どこまでも個人的なこのサイトにあって、プライバシーなどに関しては今まで以上に配慮します。
 とにかく、ホームページを立ち上げて本当に良かったと思っています。HPを通していろいろな人とのつながりを保っていられるようで、それが嬉しいし、何より寂しくないんです(笑)。

 ここまで旅を支えてくださって本当にありがとうございました。「泊まりにおいで」や「がんばって」「見てますよ」等々のメール、書き込み、増えていくカウンターが本当に嬉しかったです。

 これからもどうぞよろしくお願いします。
 もし鹿児島に来られる機会があったら連絡くださいね。黒豚のしゃぶしゃぶとか食べにいきましょう。待ってますよ!!

 P.S.
 今日は自転車のメンテナンスも兼ねて市川から習志野、幕張へとサイクリングに行ってきました。習志野には3歳まで住んでいました。下の線路を走る京成を見て「電車!」と言ったのが、ぼくの最初の言葉だったそうです。旅好きの素質はその頃から作られていたのでしょうか…。
 訪ねてびっくりしましたが、当時住んでいた父の会社の社宅は既に取り壊されて跡形もなく、時の流れの中でいろいろなものが変化していくんだなあと思いました。
【 キットより 】
 思いもかけない展開になりました。
 母校の関係者から、後輩の丸山というヤツが自転車で百名山巡りを始めると聞いて、ほとんど瞬発的に連絡を入れたのが2月がもう終わろうかという頃でした。ちょうど「けちょんけちょんコーナー」に終止符を打つ決心が固まりつつあった頃で、そのコーナーに替わる連載ものの企画に頭を悩ませていたときだったということもありますが、なにより、若い頃の自分と同じような変わり者にめぐり合った嬉しさがそうさせたのでした。放浪癖がある人間に悪人はいないというのは、ボクがめぐり合った何人もの旅人たちから得た教訓なのです。

 「旅日記」を「自転車デジカメ」という形で連載してみないか、という問いかけに、彼は「もし旅が途中で「百名山自転車紀行」から「旅先で出会った女との愛の逃避行」に なってしまっても、怒らないでください」と応えてくれました。
 その後、どういう形で連載をスタートし続けていくかに関して、何度もメールのやりとりを重ねました。その度ごとに、丸山というまだ会ったこともない若者の素直さ、純真さ、明るさ、そして頭の良さに惹かれていくボクがいました。

 それから先はみなさんもご存知の通りです。旅は順調に関東にまで達し、この8日には、hanaちゃん、めめさん、のりおくん、Maxpapaさん、吉おばちゃんとボクの6人で初めて彼と顔を合わせ、歓迎ランチをやりました。彼に母校から教職の誘いがあったのが、なんとその夜のことだったのです。

 彼は相当に悩んだようです。ボクには「既にぼく1人の旅ではなくなりつつあること、充分分かっていましたが、どういう形であれこの結論で迷惑をかけてしまうかたがいることを申し訳なく思います」というメールが届きました。この旅が8ヶ月にも及ぶ準備とアルバイトと貯金を経て、やっと始まったばかりだというのに、突然こういう選択を迫られることになったわけですから、苦しい決断だったと思います。将来のこと、ご両親の気持ちなどと念願の旅とを天秤にかけてみても、容易に考えは決まらなかっただろうと思います。

 しかし、彼は母校の教師になることを決めました。拍手をもって彼を送りたいと思います。
 彼には、この連載は「中止ではなく中断だよ」と言ってあります。

 歓迎ランチの後で簡単な写真講習会をやってあげましたが、その結果がすぐに出ています(昨日の4枚)。彼自身、写真の面白さにも目覚めたようです。旅も、途切れ途切れであっても続けたいと言っています。まあ、新人教師を遊ばせておくような学校じゃないので当分は無理でしょうが、彼のことですから、自転車とデジカメをお供に、暇を見つけてはあちこち走り回るでしょう。つまり、「自転車デジカメ」はまだ終わっていないのです。しばらくの中断になりますが、再開時には「新人教師の自転車デジカメ」に衣替えしたまるちゃんに出会えることと思います。

 最後に、昨日彼から届いたメールを転記します。まるちゃん、がんばれよ!

 『キットさん、丸山です。
 ありがとうございます。「君の決断は…」のところ、読んで思わずほっとしました。まずは一生懸命鹿児島で先生をしようと思います。

 せっかくなのでこれを機会にぜひ写真は続けたいなあと思います。誰かに自分の書いたものを読んでもらえる楽しさを知ってしまったぼくとしては、メルマガもなんとか続けさせていただけたら…と思うのですが、テーマが写真ですものね。「精進します」という言葉とともに、何かテーマを考えたいと思うのでしばし時間を下さい。週一くらいででも載せてもらえたら嬉しいです。

 何にしても、改めて「行ってまいります。」いろいろと本当にありがとうございました。』
ミニ撮影会のお知らせ
お散歩ネット会員以外でもご遠慮なく。
会費なし、原則飛び入り自由です。
直接現地に来て、「怪しいデジカメ集団」がいたら
声をかけてくれてもいいですよ。
【4月18日(日)・福島県花見山と三春の滝桜】
集合:午前1時、東武伊勢崎線新越谷駅(武蔵野線南越谷駅)、終電(北千住0時25分、所要時間25分)でお越しください。事前申込みをお願いします。車で越谷まで来られる方は申し出てください。駐車場を手配します。

【4月18日(日)・新緑と古都鎌倉の情緒を撮る】
集合:JR北鎌倉駅・円覚寺山門下、午前9時 (時間厳守)*雨天中止。
行程:北鎌倉−円覚寺−明月院−鎌倉八幡宮・昼食−長谷寺−光則寺−鎌倉大仏−JR鎌倉駅(解散)

【4月24、25日(土・日)・新潟県松之山・棚田の春を撮る】
集合:午前10時、川越駅。1泊なので事前申込みが必要です。
5月の撮影会の下見も兼ねて行ないます。

5月、6月の撮影会
(講評会場予約のため、参加するには申込みが必要です。)
5月の撮影会
第1回北陸支部大会


5月29/30日(土、日)
新潟県松之山
棚田の田植え風景や
新緑のブナ林を撮影します。
申込み

現在、申込み10名です。
6月の撮影会


6月27日(日)
東京都内
テーマを決めての
組写真撮影会です。
申込み

現在、申込み名です。
撮影会ネットの撮影会は、デジカメ初心者のための撮影会です。ネット会員以外の方も数多く参加されています。できるだけお金をかけないで、写真と仲間同士の交流を楽しむことが目的です。

ネット撮影会
4月の課題
【課題】
 前月の課題が難しすぎたようなので、今月は手を緩めます。キーワードは『春』です。自分なりの「春」をテーマに写真を撮ってください。
 投稿作品にはタイトルをつけていただきます。そのタイトルに「春」という言葉が入っている必要はありませんが、写真を見れば容易にテーマが分かるというのが今月の規定です。作品はデジカメで撮影したカラー単写真に限ります。応募に際しては、投稿規程に示されたデータを必ず添付してください。

【撮影期間】
 4月9日から4月20日の間に撮影してください。この期間外に撮影されたものは受け付けません。写真は必ずjpg形式で応募してください。exifデータが消失しないように、カメラから取り出した原画のままで送ってください。前月は初回ということもあり、データが消失した画像も例外的に受け付けましたが、今月からは厳格に規定を適用します。

【投稿枚数】
 1人2枚以内。いったん送られた画像の差し替えはできません。

【応募締め切り】
 締め切りは4月22日です。

【応募料】
 1枚500円。振込み期日は4月末日まで。期日までに振込みが確認できなかった場合は無効とします。

【講評】
 受け付けられた作品すべてに講評いたします。作品集は5月10日頃に発表いたします。
詳しい応募規定はこちらをご覧下さい。
「写真が表示されない」「投稿できない」など、操作上のトラブルに関するQ&Aを設けました。
困ったことがあったらまずこちらへ。