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庭先 2004/11/05 FRI(No.566)
 昨夜は「おふくろ館」に泊まった。とよちゃんの「割勘荘」に泊まって、囲炉裏端で酒を飲むのを楽しみにしていたのだが、地震の皺寄せでとよちゃんが客の面倒を見られないほど忙しいらしい。その「おふくろ館」も、地震発生以来ボクら夫婦がはじめての客だそうである。なんと、400組もキャンセルが出たという。松之山では地震の直接被害はなかったようだが、こういう形でやはり悪影響をこうむっているわけだ。
 今日はピーカンの秋晴れ。ぐーすか寝ている鬼嫁は(当然)起こさずに、まだ真っ暗なうちから美人林を撮影した。林全体がブナの黄色い紅葉に埋め尽くされている様は、息を呑むほどの素晴らしさだ。曙光が差し込んでくると、この黄色が黄金色に輝きだす。いつもはカメラマンでごった返す美人林に今回だけはたった一人、どちらにカメラを向けても邪魔な人間の姿が写らない。地震の影響がこんなところにも出ている。
 朝食後は棚田めぐりをした。あちこちの棚田を案内しているうちに、さすがの鬼嫁もボクの松之山通いが隠し女などではないということを納得したようだ。ところどころで話しかける(かけられる)住民が揃いも揃ってじいさん、ばあさんばかりだし、何より、棚田の美しさが鬼嫁にさえ分かるからだ。ま、疑いも晴れたことだし、これで今後は、ますます松之山通いがやりやすくなる。
 午後4時、鬼嫁を松代駅でお送り申し上げた。開通したばかりのほくほく線で湯沢まで行き、そこから新幹線で帰る。ボクは、今回の茅刈りボランティア提唱者である百姓写真家の小暮さんちに泊めてもらう。夕食は、やはり提唱者の一人である小川ねえさんちで頂いた。7年前に松之山に移住し、女手一つで4反の田んぼを無農薬、無肥料、無機械で耕している猛者である。酒のつまみになるほど美味い米のご飯を食べたのは生まれて初めてだった。
撮影データ
カメラ

CANON EOS-20D
EF 28-135mm IS
撮影日 04/11/05
ISO感度 100
絞り F6.3
シャッター 1/250
露出補正値 -2/3
WB 晴天
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 28mm
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ViX


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【使えるワザ】
 鬼嫁を松代まで送って行くついでに、隣町の高柳に寄った。例の荻の島の茅葺き環状集落を鬼嫁に見せてやろうと思ったのだ。なんて優しいキットくんであろうか。
 で、例によって村人を発見すると必ず立ち話というパターンを繰り返していたら、鬼嫁はあきれてしまったのか、一人でどこかに行ってしまった。
 このばあさんとは何度か立ち話をしている仲なので、会うたびに話が長くなる。今回は1時間ばかりかかった。
 庭先で黒豆の殻剥きをやっているところだった。じいさんは寄り合いでお出かけだそうだ。地震の話やら子どものこと、孫のこと・・・とにかく、話し出したらきりがない。最後は、この集落に嫁に来たときは100戸だった農家が、今は40戸足らずに減ってしまったこと、その分、当然ながら茅葺き屋根の数も減ったこと、自分たちも後継者がいないので、数年後にはこの家を捨ててしまうであろうことを寂しそうに話してくれた。
 さて、その鬼嫁であるが、一人で集落をうろうろした挙句、こんな狭い集落内のどこで道に迷えるのか、迷子になった。とにかく、大声を出せば端から端まで聞こえるぐらいの狭い部落なのだ。不思議な能力をお持ちである。まったく、もう!探すのにずいぶん手間取った。
 その上、松代駅からは反対方向の電車に乗ってしまったそうだ。小川ねえさんちの囲炉裏端で美酒に酔いしれていた最中にメールが入った。直江津に到着して初めて方向が違うことに気づいたというから恐れ入る。こういうヘマをやるくせに、家ではボクより上級職である。ボクの苦労が分かっていただけるでしょ、みなさん!
 おっと、忘れるところだった。レタッチ操作でモノトーンにした。原画はカラー。RAW画像だから、現像作業が前提になっている。モノクロ現像にしたのは、ばあさんが座っているブルーシートの色が消えれば、50年前の農家の庭先と言っても通ると思ったからである。
茅刈りボランティアの募集は閉め切りました。
今週末、4人で働いてきます。

読者からのメールや質問やヤジ
みさちゃんから
 キット先生、こんばんは。みさです。
 九州撮影会の折に、11月の茅刈りに参加しますとお伝えしたの、もしかしたら覚えてらっしゃらないかもしれませんが・・・すみません、今回は不参加という事でお願いいたします。

 その時は新潟が災害に見舞われたことをまだ知りませんでしたし、週末だけなら大丈夫かな、自分にも茅が刈れるかなと思っていたのですが、今となっては車という足がないと何かと足手まといでしょうし、紅葉を撮りに奥様と少しだけ早めに行かれるとのこと、やはり自力で土曜の午前中に松之山に行く事はちょっと難しいかな、と。

 MMに載せてらした「できることだけをやっていけばいい」という小暮さんのお言葉はとてもあたたかくて、じんわりと染み入ってきますね。あんまり先を見すぎると疲れてしまいますし、山のような仕事には手をつけることすら億劫になってしまいがちですが、決して無理することなく一番最初にできることからやっていけばいいんだな、と、わたしもひとつ肩の荷が下りたような気分になりました。

 では、気をつけていってらっしゃいませ。
返信
 みさちゃん、ごめんね。鬼嫁のご意向がなにより優先するのは我が家の家訓なので、今回は許してくださいな。茅刈りボランティアは今後も折に触れて行われるので、いずれ必ず(できるだけ楽な作業のときに)ご案内します。
Sattyanから
 じいちゃん おはようございます。Sattyanです。水平線についてのご解説をありがとうございました。じいちゃんのお作品のなかに、海浜撮影の画像が多いのでその辺りのテクニックを駆使されていたのですね。

 三脚使用についてですが、水平線を取り入れた撮影では水準器のついている三脚を使用したほうがベストですね。先日の、「九州撮影会」の際に痛感しました。連写撮影についてもたいへん参考になりました。

 みなさん、水平線についてのご指導ありがとうございました。 いろんなテクニックがあるものですね。 水準器の小さいものがあったら、常時携行して役立つと思いますが…特にデジカメ・コンパクト型ではモノの上に置いて撮ることが多々ありますので。
なにわ唐芋さんから返信
 sattyanさん、質問されていたのに御免なさい。
 朝は日の出前に家を出て、夜に帰宅して寝る前に二つ目掲示板のコメントを入れたら直ぐに寝る。そんな日々が続いてましたのでお散歩MMさえも見れなかったのです(T_T) ウルウル
 師匠のお言葉に毎日写真を撮ることと言われてますが、出来ない場合、代わりにコメントを入れる(掲示板に)ことが勉強になると思い実行してました。

 さて質問の内容ですが、写真の水平ですよね?ネットで見る場合は、スクロールすれば簡単に分かります(IEの上枠で)ただ微妙な場合は、指摘しないようにしてます。定規を掛けてまでと言うのはちょっと(^_^;) 基本的には、カメラを構える以前にあります。これはご自分の撮られる作品も他人の作品を見る感覚も同じと言うことです。勿論、写真を撮る時も作品を見るときもです。

Sattyanから返信
 なにわ唐芋さん、こんばんわ。Sattyanです。

 ご丁寧なお答えをありがとうございます。Kit師匠他皆さんに教えていただいて、水平には気をつけるようにしています。皆々様のお蔭にて励みになります、今後もよろしくお願いします。

 私もなにわ唐芋さんと同じように、朝・夕の散歩をしていまして、デジカメは常に携行しています。メチャ酷使して、とうとう5年目のNikon880は、画像に斑紋が常に一定の面に出ます。新しいCanon s60はコンクリートの床面に落として修理中です。3個目を検討中です。
 取り急ぎ、感謝のお便りしました。
Maxpapaさんから
 紅葉撮影会の車の中で相沢さんの話を聞いて、松之山の雪化粧、どうしても行きたくなりました。万難を排して出席の決意です。宜しくお願いします。
返信
 来年の話なので鬼が笑ってしまいそうですが、申込み、確かに受け取りました。当日はどこの宿泊施設も混みあうこと必至ですので、今回の申込み受付は早めに閉め切るつもりです。
 1月の松之山はもうすっかり雪に埋もれているはずです。その雪の中で行われる婿投げと炭塗りの行事、ボクも楽しみにしています。
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[4]分からないことはすぐに質問するようになり、自分で努力しなくなる。
[5]デジカメを抱っこして寝るようになり、家族に疎外される。
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