昨日の写真とまったく同じ場所から同じ方角を写したものである。時間だけが違う。昨日のは出勤直前の8時26分、今日のは退勤直後の17時17分。工場の駐車場から5分しかかからない。こないだ、「夜景、しかも元荒川ばかりで能がない」みたいなことを書いたが、2日間なんとか目先を変えてはみたものの、やっぱり同じ轍に嵌ってしまった。朝は朝で、特別に早起きをしない限りどこか別のところで撮影するというわけにいかないし、夕方は日が沈んでからでないと卵から開放されない。疲れ果てているので、どこか別のところにわざわざ夜景を撮りに行く元気なんかこれっぽっちも残っていないのだ。
ホワイトバランスが「曇天」になっているのは、夕焼けの残照の色を出すためである。夕方は光の色温度が低いので、低い色温度設定にしたほうが赤味が残る。晴天⇒オート⇒蛍光灯とWBの色温度を高くしていくほど、画面全体から赤味が薄れ、逆に青味が強まっていく。この理屈さえ覚えておけば、夕景や日の出前後の写真は怖くない。
昨日の写真とほとんど同じなのに、画像のファイルサイズは倍以上違う。昨日の写真が182キロバイト、今日のは82キロバイトである。画像の大きさ設定は同じだし、縮小率、jpeg圧縮率も同じなのにファイルサイズにこれほどの差が出るのは、写っているディテールの違いによる。昨日の写真では詳細に写っていた地面や木々や景色が、今日の写真では完全なシルエットになっている。黒一色だからメモリーを食わないのである。ちょうど絵を描くときと同じだと思えばいい。いろんな種類の筆や絵の具を使って、細かく時間をかけないと出来上がらない絵はメモリーを食う。逆に、大きな筆でさーっと塗りつぶしていけば完成する、時間がかからない絵はメモリーが少なくて済むというわけだ。
今日はあんまり忙しくて死ぬかと思った。定休が2人、病欠が3人も出て、検査業務にあたる人数がいつもの半分になってしまったからだ。しかも、昨日入った新人に教えながらである。いつもは、ボクが受け持つ検査個数は6,000個前後なのだが、今日は19,600個も見た。7時間休みなしで1分間当たり50個である。あまり時間がかからない加工卵が7割ぐらいを占めていたからなんとかできたけれど、手間が3倍も4倍もかかる原卵だったらほんとに死んでいたかも知れない。消毒用アルコールをマスクに噴霧していい気分を味わうという密かな楽しみにも今日ばかりは浸っている余裕がなかった。
奈良から息子の「和尚さん」が帰省してきた。東京には数日前から戻っていたらしいが、今日、やっと親のところにも顔を出したという次第。でっかいのが狭い家に侵入してきたので息苦しくてしょうがないが、鬼嫁はまるで恋人でもそばにいるみたいにはしゃいでいる。さっき、親子3人で温泉に浸かってきた。打たせ湯に30分ばかり浸かっていたら、肩や首の凝りがずいぶん楽になった。卵検査員もあと2日、なんとか最後まで音を上げずに行けたらいいな。 |
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撮影データ |
カメラ
OLYMPUS
Camedia C8080 WZ |
撮影日 |
06/01/05 17:17 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F3.2 |
シャッター |
1秒 |
露出補正値 |
-2.0 |
WB |
曇天 |
露光方式 |
絞り優先AE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
17.0mm
(67mm) |
その他 |
三脚 |
レタッチソフト |
ちびスナ |
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