このところ、明け方に寝てお昼前に起きるという日が続いている。しばらく撮影の仕事が入っていないので、この間に遅れているネット撮影会の講評書きや、溜まりに溜まったRAW現像をやっつけてしまおうと頑張っているのだ。そして、仕事の合間を見ては健康を害しにベランダに出て、灯かり寂しい越谷の夜景を眺めながら、メルマガやお散歩ネットの4月以降の衣替えについて考えている。考えているといっても、明確な方針どころか、まだ漠然としたアイデアさえ固まっていないので、夢想していると言ったほうが正しいのだが、胸のうちにあるのは、3年も同じことをやってきて、いい加減マンネリになってきたという自覚である。1日1枚の写真を撮り、ろくでもないエッセイを書くという繰り返しだから、本来が飽きっぽい性格のボクに進歩があるわけがない。どこかで振り切らないといけないという、どこか切羽詰ったような焦燥感が最近とても強くなってきたような気がするのだ。
一方で、たとえばネット撮影会の投稿作品なんかを見ていると、最初はドシロートが見ても気分を害するぐらいに下手くそだったメンバーが、わずか2年ばかりのうちにえらく上手になっている。けれども、作品の出来は良くなっても、それはあくまで縮小画像をパソコンの画面上で鑑賞するという枠内での評価であって、いわゆる写真の品質という部分は置き忘れたままだ。作品がプリントされて、ほんとの意味の「写真」になる、あるいは、印刷原稿として使用されるという段階があることは、これまでまったく省みられてこなかった。
しかし、いつまでもそれじゃいけない。写真というのは、やはりプリントという形で鑑賞されて始めて一人前の芸術であるわけだし、去年出版した「デジタル写真の学校」でみなさんから拠出していただいた画像を印刷原稿とするときに、えらく苦労したことからも分かるように、写真の「品質」ということにもっとこだわるのが本来の姿だ。
このメルマガに使う写真のほとんどは、そういう写真本来の用途を前提としていないので、コンデジで撮ったものでも十分間に合う。画質にこだわる必要もない、というより、こだわるとファイルサイズが重くなるのでこだわれない。そういうレベルのメルマガを読んで、それを教科書にしている人にとっては、写真の「品質」など想定外の概念であろう。3年も続けてきて今さらなんだ!と言われるのは承知だが、そろそろ正しい道に戻らないといけない・・・これが今、漠然と感じている衣替えの方向性である。 |
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撮影データ |
カメラ
CANON Powershot S1IS |
撮影日 |
06/03/06 18:23 |
ISO感度 |
50 |
絞り |
F2.8 |
シャッター |
6秒 |
露出補正値 |
0 |
WB |
オート |
露光方式 |
マニュアルAE |
測光方式 |
評価測光 |
合焦方式 |
スポットAF |
焦点距離
(35mm換算) |
5.8mm
(38mm) |
その他 |
三脚 |
レタッチソフト |
PhotoShop EL
縮小専科 |
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