1週間のご無沙汰でございました・・・あれっ、どっかで聞いたような台詞だな。
昨日、無事戻ってまいりました。メールチェックもそこそこに、空白を埋めるための作業にいそしんでいます。中断していた9/10号から順次配信し、今日中になんとか本日分までキャッチアップしたいと考えています。留守中にメールをいただいた皆さん、ありがとうございました。
空港で借りたレンタカーにナビがついていたお陰で、まったく迷うこともなく鹿屋の目的地に着いた。このナビというやつ、大変便利ではあるが、ボクはなにを隠そう、嫌いなので自分の車には乗せていない。それには理由がある。ナビがあると迷子にならないからなのだ。
迷子になると、今まで見もしない、知りもしない撮影スポットを発見する幸運に恵まれることがけっこうある。とにかく日本中、ある程度名のある観光地や、カメラマン好みの場所の写真は掃いて捨てるほど氾濫しているので、そんなところの写真を撮ってもなかなか商売にはならない。だから、ボクら写真家には、誰も目をつけていない、隠れた撮影スポットを発見すると狂喜乱舞する性癖があるのだ。
ところで、今回の鹿児島取材には棚田の撮影(と焼酎)という本目的のほかに、いくつかの楽しみがある。その一つが今日の鹿屋行き。ボクがラオスに行ったときに必ず世話になるガイドのケオくんが鹿屋に来ているので、彼に会えるというのがその一つだ。
話せば長いストーリーなのだが、ごく簡単に言うと、東京のG高校のY先生が彼を気に入ってくれて、彼が大学に行く学費を援助してくれている。別口で鹿屋のボランティア団体が毎年数人のラオスの子供たちを招いて一ヶ月間の短期留学をさせるのだが、勉学の甲斐あって、今年はそのケオくんがたまたま子供たちの引率役に選ばれたというわけ。 |
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ほとんど2年ぶりに会った彼は、かつては一言も喋れなかった日本語がけっこう喋れるようになっていた。とにかく日本に行きたい一心で、死にもの狂いで勉強したらしい。社会主義国ラオスでは、いまだに一般市民が海外に出ることは不可能に近いので、こういうチャンスがあると、学生たちはそれを掴み取るために心身を削るのを厭わないのだ。
彼らを招いてくれたAさん宅でご馳走になって夕方まで話し込み、鹿児島市内のホテルに戻ったのは10時過ぎだった。その途中で撮ったのが今日の写真。台風が近づいているので、やや不穏な雲が出ている。 |