な、な、な〜んと、台風が来てるっていうじゃないか。よりによって明日は撮影会だというのに、最悪の場合、関東地方直撃もありだという。晴れ男のボクと台風の直接対決、結果や如何というところだが、まあ、暴風でもない限りやることはやるのだ。雨の日には雨の日の写真がある。むしろ、そういう天候だからこそ、いつもは撮れない写真が撮れるチャンスがあるのだ。ボクの先生は雨の日の写真ばかりで写真集は出す、写真展はやるで、聞いてみたら「雨が降ったら出かける」というのを10年来実行しているとおっしゃった。明日は大先生にあやかるつもりででかけよう。
ここにも雨をモノともしない男がいる。ま〜い日、必ず走るというのを日課にしている男だ。勤め人なので普段は夜走っている。自治会のイベントのときには、日頃培った体力がみんなに期待されるヤツで、なかなかの好人物である。今日は雨の中をずぶ濡れになりながら走っていた。軟弱なボクは濡れないところから写真を撮って今日のノルマ達成! |
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【使えるワザ】走る男がほんのちょっとだけブレるシャッタースピードがいい。ジョギングだから、あんまりブレすぎるとスピード感が出すぎてしまうし、止まった画像では感じが出ない。
人が普通に歩くスピードは1/125なら完全に止まるし、1/60でも広角なら止まって写る。この場合は望遠端だし、ジョギングの早さだから歩くスピードよりは多少早い。AE方式をシャッター優先にして、1/125を最高にだんだん下げて何枚か撮った。1回1コマ勝負だが、この男は通常10回ぐらいは周回するので、何回かチャンスがある。結局、1/60で撮ったこの1枚がちょうど良かった。
視線が男に集中するように、余計な部分は前ボケでできるだけ隠すようにしている。そうなると、走る男の位置が問題になるので、シャッターを切るタイミングが合ったり合わなかったりする。頼んだモデルなら決まったところを走ってもらえるが、周回ごとに微妙に位置取りが違うので、ある程度の予測も必要。前もって置きピンで構えておかなくてはならない。 |